掲載日:2024年04月10日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY
取材・写真・文/ガスグラフィックス
大阪ゴッティが製作するヤマハ・マジェスティ(4D9)のスタイルとして定番となっている、脱4輪化のフルエアロ&ロングホイールベースカスタム。ビッグスクーターカスタムの原点とも言えるこのスタイルを長年に渡り作り続け、かつ様々なユーザーと雰囲気が被らないように1台ずつ個性を与える。そのための必須技として注目したいのが、ペイントだ。この車両に限らずゴッティがこの世に生み出してきた数々の車両には、それぞれにオリジナリティ溢れるカスタムペイントが施されていることが多い。それら全ての作品は、どれも印象的なデザインとカラーリングに彩られ、見た人の脳裏に焼き付く刺激的なグラフィックばかりだ。
“スター(星)”が散りばめられたこのマジェスティも、類まれなセンスにより、唯一無二の雰囲気を醸し出す。外装全体の各所に描かれた“スター”だが、その配置や全体のまとめ方などのバランス感が秀逸なため、派手さの中に上品さが溢れているのが特徴だ。このさじ加減こそが、経験を積み重ねてきたプロショップとしての腕の見せ所であり、その表現方法こそ、各ショップの個性として表れているのである。
カスタムペイントの世界は奥が深い。単色でも、ラップでも、ミューラルでも、どんな技法を使おうと素材となる車両によって、仕上がりの雰囲気は異なってくる。乗り手であるオーナーが、愛車の完成形に対してどんなイメージを持っているのか。より具体的なビジュアルイメージを想像できているのか。もしくは、それを相談できるプロショップとの繋がりがあるのか、ということが大切になってくる。ペイントは、決して安くはない費用を使って楽しむカスタムのひとつだ。その大切な予算を無駄にしないためにも、この車両のような好例は当然だが、4輪のカスタムや日常の生活の中からも、常に自分の感性を磨いておくことも重要なのだ。
フロントフェイスとサイドカウルはGOTTYのシグマスパイダーを使用。ボリューム感溢れるデザインで大人気。そこに描かれたグラフィックは、デザイナーとぺインターのセンスが無限大に融合してご覧のような仕上がりに。ヘッドライト内部もペイント済みだ。
ロングホイールベース加工は約50cmと予想。4輪化しないリアの作りこみは、今となっては新鮮だ。外装に合わせてホイールもレッドメッキにペイント。キャリパーと共に細かいトータルコーディネートが、車両の完成度を高める要因となる。
大人気のGOTTYシグマスパイダーリアカウルは、リアスポイラー一体型デザインが秀逸。フロントのボリューム感に合うように、リアもワイドに演出可能。ロングホイールベース車に合わせた専用デザインというのも魅力的だ。
ハンドルやスイッチ、スピーカーグリルなど、ポイントを抑えてレッドメッキ化済み。ハンドルはセパレートハンドル仕様でスポーティ感も漂わせている。
サイレンサーはトライオーバルのショートタイプを採用。ロングホイールベース車でも、マフラーはさりげなく装着。これが今の定番スタイルだ。
フロントホイールとキャリパーも、他各部と同様にペイント済み。車両のイメージを統一させるために徹底化。ライトカスタムユーザーでもマネできるポイントなので、カラーの統一化はぜひ愛車でチャレンジしてほしい。
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