掲載日:2022年03月23日 プロが造るカスタム
取材協力/LOTAUS
取材・写真・文/ガスグラフィックス
関東で前後4輪化カスタムを積極的に作り続けているバイクショップロータス。今回の車両は、オリジナルカラーであるダークネスグリーンとワンポイントで使われたピンクが印象的なマジェスティ(4D9)だ。説明不要の超定番ハードカスタム技、スカイウェイブ(CJ43)へのエンジン交換と共に、リアだけではなくフロントも4輪化。ホイールは多くのビッグスクーターユーザーから支持されているワーク製エクイップ。そしてエアロは自社製のVOGUEシリーズで各部をまとめ、スキの無い仕上げを見せている。
この車両もフレーム加工を施すことでロングホイールベース化しているが、この長くなった際の車両全体のバランスを整えるのが、実は難しい作業なのは間違いない。それを分かりやすく、誰もが納得できるスタイルで成立させてくれるのが、ロータスのエアロ、VOUGEシリーズなのだ。フロントフェイス、サイドカウル、そしてリアカウル、アンダースパッツと、ノーマルよりもハードカスタムを前提としたデザイン。ボリューム感やそれぞれのラインなど、全てが融合されることで、まとまりあるスタイルがこのように完成するということだ。
ひとつひとつのパーツに捕らわれるのではなく、車両全体の完成形を見据えてパーツチョイスをしていく。イージーに感じるこの作業も、いざ実際に携わるとなると迷いが出てくるのは人の常。そこに惑わされず、高い完成度で車両を作りあげるのは、長年の経験値を持つプロショップならでは。こういうお店の存在こそが、この趣味に興ずるユーザーにとっては何物にも代えがたい安心感となるのだ。
純正デザインを忘れそうになるほど、イメージが明らかに変貌するシャープかつ小型のヘッドライトデザインが特徴的。トップ部分の高さを抑えつつ、メーターフードカウルをカットすることで視覚的な低さを実現している。サイドカウルも、アンダーカウルを付けなくてもフロントのボリュームが増すようにデザインされている。幅広感もアップしているので、フロントに6Jサイズのホイールを履くことで、ベストバランスを獲得。ステップボード後部にあるエアロがワンダースパッツ。これもロンホイ化された車両にピッタリのアイデア商品だ。
リア10.5Jのサイズ感に負けないボリューム感を得られるワイドボディ―カウルYタイプ。リアスポイラーとリアアンダーカウルも含めて一体化されており、完全にハードカスタム前提のスタイルが魅力的。リアホイールの大きさに違和感が無いのが、このカウルの真骨頂。
ハンドルはセパレートハンドル化。ベースプレート、スイッチボックスなど目立つ部分を全てブラックアウト化しているため、車体色のダークネスグリーンとのマッチングが最高。メーターはチョップ加工に合わせて、小型のデジタルメーターに付け替えている。
センターハウジング部分をピンクにすることで、暗くなりがちな車両のイメージを一新。ウェーブタイプのディスクローターやブレンボのキャリパーと、定番中の組み合わせながらも、6Jというフロントホイールの太さが、この車両の存在感を際立たせている。
フラットシートもVOGUEシリーズで統一。大柄なダイヤモンドカットのデザインと表皮の質感が、高級感をもたらす。FRPのままで作り上げる車両もかなり増えてきたが、現実的な使用を考えると、表皮がある方が乗りやすいのは間違いない。
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