掲載日:2021年08月11日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY 取材・写真・文/ガスグラフィックス
大阪のラグジュアリ―スクーターショップ、GOTTYが生み出す様々なカスタムの中には、他の追随を一切許さない孤高のスタイルが存在する。それが、このリアに360サイズの超ワイドサイズを選択したモンスターカスタムだ。前回の青いマジェスティでも紹介したが、人気のエアロ&エアサスメーカーであったマッドスピードが作り出したボルトオンキット=マッドポッドをベースに、さらなるワイドタイヤ装着に対応したGOTTYの神キット=ゴッドポッド。これを作り出したのは2010年だった。あれから早11年、誰もがマネできない唯我独尊スタイルをあの当時に作り上げたGOTTYの先見の明には頭が下がる。
なお、この車両は“ROCK STAR GEAR 2nd (ロックスターギアセカンド)”という名称がつけられたGOTTY代表の鶴内さんの愛車となる。ホイールセンターキャップに書かれた“鶴”のマーキングがその証明であり、11年前の発表当時から基本構成は変えず、少しずつ進化を重ねながらこのスタイルへと辿りついた。この愛車でお客さんと共に週末のナイトミーティングに参加したり、時にはロングツーリングにも活用する。決してお飾りではなく、実際に乗って楽しむことを鶴内さんは自ら行動することで提唱しているのだ。
ヴィーラバー製の驚愕サイズ、360/30-18インチのタイヤ名称は、モンスター。その名の通り、このサイズ感を車両とマッチさせるためには、相応の技術とセンスが必要。リム部分にもボディと同様のグラフィックを施したり、ホイールナットをスパイクタイプにするなど、個性が溢れている。
ボルトオンにて大径サイズを装着可能なキットをベースに、さらなるサイズアップを可能にしたのがGOTTYのゴッドポッド。二次駆動のチェーン部分はノーマルのままでは角度がついたスタイルになるため、GOTTYでは車体と並行になるように全体のボディバランスを考慮して製作している。
今でも人気のGOTTY製ワイドリアカウルは、この2010年当時にこの車両に合わせて市販化されたもの。長い月日が経っても未だに支持されるのは、やはりこのエッジが効いたデザイン性の高さに理由がある。NOSパージシステムも装着済み。
2010年の製作当初より変更が加えられたのがこちら。ツーブラザーズレーシング製サイレンサーを車両の迫力に見合うように3本出しで装着。完成した姿が最終形なのではなく、永遠に進化し続ける。この考えもまたGOTTYらしさが溢れている。
フロントフェイスも当時からリニューアルされている。当時仕様では4D9マジェスティらしい大きな縦長のライトが特徴だったが、今回はシャープなスモールデザインが印象的。しかも最新のLEDシステムを導入し、ヘッドライトの輝きも独特なものに。
シート下にはLEDホール&スピナーホール、モニター6個を装着。完璧なスタイルを追求するためには、普段目に触れないところもしっかりと仕上げる。こういったひとつひとつのこだわりが、車両の完成度に影響してくる。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!