掲載日:2021年07月14日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY 取材・写真・文/ガスグラフィックス
第三世代、通称4D9と呼ばれるマジェスティが、250ccマジェスティシリーズの最後のモデルである。2017年に生産が終了しているが、GOTTYではその後もこの車体をベースにしたカスタムを続々と発表してきた。そんな中で今回注目すべき1台は、心臓部であるエンジンにグランドマジェスティ250用を搭載し、リア4輪化を実現したこちらの車両だ。エンジン交換による4輪化の定番は、スズキ・スカイウェイブ(CJ43)用を使うことだった。しかし、ヤマハ車とスズキ車では電装関係を含めて整合性がよろしくない。
そこでGOTTYは、グランドマジェスティをベースとすることを決定。これにより、4D9マジェスティのリア4輪化を完成させたのだ。また、この車両の見所は、エンジンだけではない。同店が得意とするペイントワークは、相変わらずの美しさで見る人を魅了してくれる。このキャンディレッドの輝きは、GOTTY代表である鶴内氏の愛車から続く伝統が引き継がれているのだ。
4D9という素材は、前作である2代目と比較すると、刷新されたデザインや最新技術の導入により、フルカスタムをする上では弊害が多かった。またビッグスクーターブームの衰退の影響もあり、アフターマーケットパーツも少なくなってしまったことから、ベース車としては敬遠される傾向が強いのも事実。しかし、こうした様々なアイデアを持つプロショップの経験値があれば、ユーザーの思いのままのスタイルが成立するということを覚えておいてほしい。
14インチ、リム幅は10.0J、225/40サイズのリアタイヤを履く。CJ43エンジンのように片持ちではないが、グランドマジェスティエンジンを活用して4輪化を実現した。ホイールがボディ同色に彩られているのも美しい。
キャンディレッドをベースにソウルペイントが施してある。GOTTYのフロントフェイスとサイドカウルはボリューム感があるため、グラフィックワークで美しさを表現する際には、絶好のキャンバスとなる。
FRPフラットシートにもソウルペイントが描かれた。ここに腰を下ろすのがもったいないと思うほどその輝きは宝石のようで、それが車両全体から圧倒的なオーラとなって現れている。
最近のGOTTY車には定番のように装着されているアトミックストロボ。外装各種に埋め込まれ、強烈な発光が特徴。電飾とオーディオも含めてのドレスアップ。それが、GOTTY流だ。
225のサイズ感にマッチしたリアカウルは、GOTTYオリジナル。ワイドで立体的な造形が大人気で、本来は4D9マジェスティ用の商品だが、マグザムなどの他車種にもワンオフで流用されるほど。
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