掲載日:2021年05月19日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY 取材・写真・文/ガスグラフィックス
ビッグスクーターは、マフラーとシートを変更しローダウンを施すだけでドレスアップ感が高まるのが魅力だ。そこに美しいオールペンを施したフルエアロを身にまとえばさらに完璧。たったこれだけの仕上げで、誰もが振り向くようなスタイルに変貌する。例えば、エンジンスワップや四輪化、ワンオフ加工のオンパレードを“ハード”カスタムと評するのであれば、この手法は間違いなく“ライト”カスタムになるだろう。この“ライト”なスタイルにもこだわり続ける老舗が、大阪のゴッティとなる。
ここに掲載されている記事を熱心に読んでくれている方々ならば充分理解してくれているはずだが、過激な大径ホイール化ばかりがゴッティのスタイルではない。今回紹介するマグザムこそが同店の源流。このマグザムは、美しいオリジナルペイントに目を奪われるが、じっくりと観察すれば、基本は主要パーツの装着という“ライト”の定義に則った車両作り。オーディオ、電飾といったビッグスクーカーカスタムの原点も忘れずに追加することで、この世界に足を踏み入れたばかりの初心者の最初の目標として位置付けられる内容だ。
ゴッティ店長の鶴内さんは、同店創業以来このスタイルを頑なに守り続けている。だからこそ、ここをきっかけにドレスアップの世界にのめり込み、いずれは日本を代表する“ハード”カスタムユーザーが育っていく環境が整っているとも言えるのだ。
GOTTYのフロント&サイドカウルが装着されたフェイス周り。純正のヘッドライトをほぼそのまま活かすデザインは、現代ではとても新鮮に感じる。フィンが装着されたサイドカウルは、今でも新しさを感じる。また、“ライト”でもペイントにこだわるのがゴッティ流。
最近ではあまり見なくなったが、クルマのドレスアップの時代からラグジュアリーを代表する表皮のひとつがパイソン柄だった。この独特の質感とエナメルを組み合わせたスタイルも、やはりゴッティならでは。シートもできるだけ削り込むことで、見た目の低さも追求。
ワンオフにより大径サイレンサーを2本出しで装着。リアカウルを装着することでワイド感が強調されているので、このサイズのサイレンサーの方が車体にマッチする。なお、リアカウルにもフィンが装着されており、前後のエアロを纏えば一体感がさらに高まる。
当時はメッキ仕様が定番だったが、今では真逆のブラックアウトも人気スタイルのひとつ。ハンドルだけではなくスイッチボックス、オーディオなど各部を徹底してブラック一色にまとめることで、車両全体のイメージを引き締める効果を持つ。
メーター周りと共に、キッカー製スピーカーは合計4基搭載。この車両には車体各部にワンオフで各電飾パーツが追加されているが、音と光モノの魅力にこだわることを創業当初より貫き続けているゴッティが、初心者も含めて愛されている理由がよく分かる。
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