掲載日:2020年03月11日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY
取材・写真・文/ガスグラフィックス
ビッグスクーターのカスタムは、クルマから影響を受けているジャンルがとても多い、ということはこの企画で何度も説明している。2000年代初頭は映画「ワイルドスピード」の影響もあり、スポコンブームがスタート。その後、エアサスなどの登場によりトラッキンをイメージした着地スタイルが登場。さらに、製作するショップの技術向上により4輪ホイール装着が可能になったことで、ワイヤーホイールを使い外装にはミューラルペイントを施したローライダースタイルも可能になった。
そんな状況の中で、初心者への底辺拡大と共に、唯一無二の上級技を数多く生み出してきた大阪のGOTTYは、スーパーカースタイルをモチーフとしたマグザムを登場させた。
現代のスーパーカーの中で、最も知られる存在。ランボルギーニ・アヴェンタドールをモチーフとしたこのマグザムこそが、GOTTYでしか表現できないデザインである。アヴェンタドールをそっくりそのままマネするのではなく、あの車両が持つアグレッシブなエッジ感をマグザムに違和感なくフィットさせたことで、このスタイルが完成したのだ。
特にシートからリアカウルにかけてのデザインは秀逸。一人乗りと割り切ったことで生まれた小振りなシートと、そこから繋がるリア周りへの造形は、ここだけを見たら完全にスクーターとは思えないスタイルが出来上がっているのだ。
小振りなソロシートスタイルが特徴で、ボリュームがあるがエッジが強調されたデザインを持つリアカウルとの相性も抜群。このスタイリッシュな外観こそが、スーパーカースタイルで重要なポイントだ。
リアカウルは、後部から確認するとこのようなデザインとなっている。先端に向かってシャープなラインを描くリアスポイラーとリアカウルを一体化。しかも、ワイドボディにも関わらず大きく感じさせないサイズ感は、洗練されたデザインの賜物。
主流のエンジンスワップや一切やらずに、ベース車の良さをそのまま活かすのもGOTTY流。ツーブラザーズレーシング製のショートタイプサイレンサーとのバランス感など、速さをイメージさせるスタイルが見事に表現されている。
やはりこの仕様にはセパレートハンドルが似合う。マスターシリンダーやグリップの一部にさし色の赤を効果的に使うことで、車両との一体感を充分に高めているのが理解できる。
スクリーンレスのフロントカウルは、スポーティな外観を作るのにふさわしいアイテム。シャープなラインに変更された漆黒のヘッドライトの存在感など、独特の雰囲気を醸し出すための策が充分に込められているのだ。
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