掲載日:2019年09月04日 プロが造るカスタム
取材協力/GOTTY
取材・写真・文/ガスグラフィックス
ビッグスクーターのカスタムは、ローダウンから始まった。乗り心地よりもルックス重視。そのために車高を落とし、グッと精悍な雰囲気を獲得した。
その後、各メーカーからエアロなどの外装パーツが充実。そして今度は、ボディ全体とリアタイヤの位置関係のバランスの悪さに気づいたユーザーたちが、エンジンユニットからリアタイヤまわり一体を後ろに伸ばすロングホイールベース化が浸透していった。それが、今でも言われ続けている“ロンホイ”というカスタム文化だ。
その後、今度は4輪ホイールスワップへと時代は流れていき、それがハードカスタムのひとつのジャンルを確立していったのだ。
大阪GOTTYが製作したヤマハ・マジェスティ(4D9)は、同店が得意とする大径ホイール化をあえてすることなく、“ロンホイ”化しただけの、ある意味、ライトとハードの中間地点にあるスタイルで完成した。
エアロ、ローダウン、ロングホイールベース。ビッグスクーターカスタムの三種の神器を中心にまとめられたこのスタイルは、定番だけにどれだけ時代が経過しても、普遍の人気を獲得している。