TMAXにはレースをオマージュしたデザインが似合う

掲載日:2019年08月21日 プロが造るカスタム    

取材・写真・文/ガスグラフィックス
取材協力/弥生

TMAXにはレースをオマージュしたデザインが似合うの画像
ヤマハ TMAX530(弥生)

チューニング内容だけではない、
外観でも速さを連想させる定番技

TMAXという車両は、街乗りからワインディング、そしてサーキットまで、様々なシチュエーションで楽しめるスクーターだと、常々言い続けてきた。それを証明するように、各地にいるTMAXユーザーの楽しみ方も千差万別なのだが、今回紹介する1台は、サーキット以外にふさわしい場所は無いだろうと思わせる、素敵なレーシングカラーを施した車両となる。

TMAXにはレースをオマージュしたデザインが似合うのカスタム画像

このTMAXに施されたカラーリングは、一般的に言われる「マルティーニレーシング」カラーだ。古くは1960年代後半からその歴史が始まり、ポルシェ935、1970年代から今でも続くF1での各チームとの関係。さらには、WRCというラリーや各国のツーリング選手権を戦うアルファロメオへのスポンサードなど、4輪の世界では老舗中の老舗のスポンサーである。

この「マルティーニ」はイタリアの酒造会社であり、日本では酒とモータースポーツが接点を持つことを極端に嫌う傾向があるため、深く浸透はしていないが、それでもやはり、古くから様々なカテゴリーのモータースポーツを支え続けてきた、古くから知られるスポンサーロゴともいえる。そんな歴史あるスポンサーカラーをオマージュして、堂々とTMAXへと施したというわけだ。

車両内容としては、吸排気系、足まわりなど、一般的に入手できるパーツを活用してライトチューニングを実施。その内容以上に、充分な速さや力強さを印象づけるのは、やはりこのカラーリングのおかげだろう。TMAXはサーキットが似合うスポーツスクーターだけに、大胆なグラフィックが違和感なくはまる貴重な車種なのだ。

詳細写真

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弥生製フロントカナードとサーキット走行のために、同社製ライトマスクを装着したフロントまわり。意匠を大きく変えるフロントフェイスは装着せず、スクリーンもノーマルのまま。レーシーな外装は、ペイントやカッティングシートではなく、フィルムラッピングによるもの。

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吸気部分はメッシュガードを施し、吸入効率を高めた。これだけの変更で、ノーマルから雰囲気が大きく変わる。エアフィルターも交換済み。

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車体に寄り添うように、絶妙なサイズ感でフィッティングさせたエキゾーストは、エキパイ、サイレンサー共にKBR製。街乗り、サーキット走行共に、トルク感を中心に充分な性能を実感させてくれる。

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車両のホールド感を高めるための隠れたアイテムが、アンドロイド製ステップ。これを活用することで、足元のポジションがバックステップ化。かつ、ノーマルとは比較にならないほどのホールドを実感できる逸品。

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大径化されたリアブレーキローターはAMCサンスター。キャリパーは、ヤマハYZF-R1用純正のラジアルキャリパーを流用し、違和感なくフィットさせている。

カスタムポイント
  • ●サイドエアロ…弥生&GTカナード ●アンダー…弥生アンダートレー ●リアカウル…弥生シートカウルカナード ●その他エアロパーツ…弥生 ●サイレンサー…KBRワンオフ ●エキパイ…KBRワンオフ ●ハンドルバー…HURRICANE ●レバー類…BREMBO ●サスペンション…フロント:ノーマル改 リア:オーリンズ ●マスター…フロント&リア:BREMBO ●キャリパー…リア:YAMAHA YZF-R1用ラジアル ●ローター…リア:AMC/SUNSTER ●吸排気系…MALOSSI ●駆動系…MALOSSI ●ペイント…オリジナルラッピング

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