掲載日:2019年07月10日 プロが造るカスタム
取材・写真・文/ガスグラフィックス
取材協力/ゴッティ
これまで数多くのスクーターカスタムを紹介してきたが、それらはどれも驚愕の加工が施されたハードカスタムが主流だった。その結果、「ビッグスクーターはハードにいじらないとダメ?」というイメージがあるのも事実。
そんな中、大阪のGOTTYは、魅せるためのハードカスタム車とは異なる、エントリーユーザー拡大を目的としたライトカスタムも同時に提案している数少ないショップだ。
今回紹介するスズキ・ジェンマは、個性的なデザインで2008年に登場したものの、その奇抜さが裏目に出て2012年に生産終了となった悲劇のモデルだ。ローアンドロング、異形ヘッドライト、2人乗りを意識したフラットシートなど、これまでのビッグスクーターの中でも、群を抜いて独特なデザインだったため、カスタムベースの素材としても賛否両論ある。
しかし、GOTTYは、フロントまわりの意匠変更と外装グラフィックのみで、ジェンマの魅力を引き出すことに成功している。フレーム加工などは一切なし。ローダウン以外は、足まわりもノーマルのまま。それにも関わらずこれだけの雰囲気が出たのはジェンマの素材としての秀逸さと、GOTTYのセンスの賜物であることは言うまでもない。
ノーマルの異形ヘッドライトのデザインをあえて変更し、シャープな一眼風デザインを目指したフロントフェイスはGOTTYによるもの。
まるで造形を施したようなリアまわりやマフラーカバーだが、これらは全てノーマルデザインのまま。タンデムシート用の背もたれを外し、ナンバーを下に移設しているが、これらもボルトオンで対応可能なライトカスタムだ。
宇宙的なデザインを持つリアフェンダーもノーマルのまま。このデザインをそのまま活用し、グラフィックで魅了させることができるのがGOTTYなのだ。
ノーマルでもフラットシートが採用されていたため、それをベースにGOTTYオリジナルの表皮デザインとカラーを施したシート。ラグジュアリー感を演出するための必需品。
メーターまわりを外し、メーターを移設してバーハンドル化し、ノーマルよりもスタイリッシュな雰囲気に仕上げた。この車両での大がかりな加工はほぼこれだけ。
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