掲載日:2018年04月09日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/田宮 徹
走行安定性と軽快性のバランスに優れた、前後13インチ径のアルミキャスト製ホイールを採用。ブレーキは前後ともディスク式で、フロントにはスポーティな印象を高めるウェーブ形状のディスクを採用している。
エンジンは、小中排気量帯のスクーターでは一般的なユニットスイング式。アルミ鍛造ピストンを採用したサイドラジエター式の水冷単気筒エンジンに、CVTによる無段変速機構とスイングアームが組み合わされている。
2018年型の熟成時に、LEDヘッドライトを新採用。ロービームは中央部のリフレクタータイプ、ハイビームは外側のプロジェクタータイプが担当する。その周囲に、LED導光ポジションランプも搭載。ウインカーも新形状だ。
日本では2013年秋に発売が開始された初代から採用されていたLED仕様のテールランプは、2018年型でインナーブラック処理が施されている。ウインカーは、前後ともハロゲン仕様のクリアレンズタイプが踏襲されている。
ライダー用のフロアボードは、トンネル部を廃したフラットな形状で、乗り降りしやすさやライディングポジションの自由度を向上してある。やや短めだが、これを補うため前方のインナーパネル両サイドに足を置ける場所がある。
タンデムライダー用のフットレストは、ワンプッシュオープン式の折りたたみ式バータイプ。ボディをスリムなデザインにできることに加えて、タンデムライダーが履くさまざまなフットウエアの靴底形状にフィットしやすいメリットがある。
シートは、ライダーの着座位置を十分に確保しながら、タンデムシートの快適性も重視。前後の段差を大きめに取ることで、ライダーの腰部がホールドされやすい形状としてある。後席両サイドにはグラブバーも搭載している。
ハンドルはカバーレスデザインで、乗車時に眺めるフロントまわりはすっきりとした印象。その奥に、ボディマウントの3連メーターを備える。中央部に指針式回転計を配置することで、スポーティなイメージにまとめてある。
シート下のトランクは、約32L容量を確保。一般的なサイズのフルフェイスヘルメットが1個収納でき、その状態でもさらにレインウエアなどを入れられる余裕がある。シートは、解錠すると自動で開く構造となっている。
500mlサイズのペットボトルが余裕で収納できる約2.7L容量のフロントポケットと、上質感があるアルミ製の可動式コンビニフックを採用。さらに2018年型では、ポケットの右上方部にDC12Vアクセサリーソケットが追加された。
ガソリン給油口は、フロントインナーパネル左側に配置されている。解錠は、中央部のカバーに隠されたキーシリンダーで。ガソリンスタンドでシートを開ける必要がないのがうれしい。レギュラー仕様で、7.4Lタンクだ。
メインキーシリンダーは盗難抑止シャッター付き。左下部のレバーを操作するとカギ穴が隠され、キーヘッド部を右の穴に合わせて回転させるとシャッターが開く。メインキーをオフの状態から左に回すと、シートが解錠される。
価格(消費税込み) = 37万2,600円
※表示価格は2018年3月現在
市街地でも扱いやすい車体サイズと俊敏な走行性能を両立させ、高速道路にも乗れる排気量を与えたのがマジェスティS。新登場から約4年半が経過した2018年型で、フェイスリフトが施された。
■エンジン型式 =水冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ
■総排気量 =155cc
■ボア×ストローク =58.0×58.7mm
■最高出力 =11kw(15PS)/7,500rpm
■最大トルク =14N・m(1.4kgf-m)/6,000rpm
■燃料供給 =フューエルインジェクション
■トランスミッション =Vベルト無段変速式
■サイズ =全長2,030×全幅715×全高1,115mm
■ホイールベース =1,405mm
■シート高 =795mm
■車両重量 =145kg
■燃料タンク容量 =7.4リットル
■Fタイヤサイズ =120/70-13
■Rタイヤサイズ =130/70-13
■ブレーキ形式(F/R) =油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
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