ヤマハ NMAX155

NMAX155
YAMAHA

【ヤマハ NMAX155・試乗インプレ】高速道路も走れる155ccの走行性能は?

掲載日:2017年06月08日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文・写真/野岸“ねぎ”泰之

ヤマハ NMAX155(エヌマックス155) 試乗インプレッション

高速道路での走行も可能になり
さらに磨きがかかったNMAX155の走りは
バイク乗りを楽しませ、魅了する

ヤマハ NMAX155の試乗インプレッション

実際にまたがると、フロントのスクリーンが低く、前方の視界がとても広々としている。シートは長く、着座位置の自由度が高いため、ライダーの体格を選ばない。また、フットボードが前後に長く造られており、足を置く位置を好みに応じて変えられるため、さまざまなライディングポジションを選ぶことが可能。フラットフロアのスクーターに比べれば乗り降りは多少面倒だが、250ccクラスに比べればコンパクトな車体のため、慣れれば気になるほどではないだろう。

ヤマハ NMAX155の試乗インプレッション

走りだしてまず驚いたのが、車体バランスの良さだ。スポーツバイクのようにニーグリップはできないが、センタートンネルをかかとで挟むと安定感が高まり、信号で停まる際など、停止状態でしばらく足を着かずにいられるほど安定性が高い。抜群の安定感はコーナーリング中も同じで、センタートンネルをホールドすることにより、倒し込みからバンク時、そして立ち上がりまでマシンと一体感が得られ、まさにスポーツライディングを楽しめる。もちろんこれはホールド感の良さだけでなく、13インチワイドタイヤの採用や前後サスペンションの優秀さ、ねじれに強いフレームなどもあってのことだが、とにかく走らせて楽しい。

ヤマハ NMAX155の試乗インプレッション

パワーユニットには高効率燃焼・高い冷却性・ロス低減を実現したBLUE COREエンジンを搭載。排気量アップにともなって、最高出力は125ccの9.0kW(12PS)から11kW(15PS)へとアップ。発進加速は125ccでも速いイメージがあったが、155ccになって加速の鋭さにトルク感がプラスされた。125ccに比べて車両重量は1kgしか増えておらず、信号待ちからのスタートでは60km/hまであっという間で、一気に車の流れをリードする爽快感が味わえる。混雑する都市部では、250ccクラスのスクーターよりも小回りがきく分、素早く移動できるだろう。体感レベルだが、ライバルモデルと比べてもパワー感はNMAX155のほうがわずかに上回っている。高速域においても、法定速度プラスアルファまでスムーズに力強く加速する実力を持っており、足回りの良さもあって、高速道路での走行に不安はない。

ヤマハ NMAX155の試乗インプレッション

走りの楽しさと燃費・環境性能の両立を高次元でバランスさせたことに加え、高速道路も走れることでさらなる利便性を手に入れたヤマハ NMAX155。日常的な移動だけでなく、ツーリングユースでも十分に楽しめる、マルチな才能を持ったスクーターといえるだろう。

ヤマハ NMAX155(エヌマックス155)の詳細写真は次のページにて

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