

掲載日:2016年07月26日 試乗インプレ・レビュー
取材・写真・文/野岸“ねぎ”泰之
スポーティなスクーターを数多く世に送り出している台湾のブランドPGOから、ミドルクラススクーター「TIGRA(ティグラ)168R」が新たに登場した。ラテン語で虎を意味する「ティグラ」の名を冠したシリーズはこれまで125cc、150cc版が存在し、双方ともにクラスを超えた俊敏な走りが人気を博し「とにかく速い」という評価を得ているスクーターだ。
その150cc版をボアアップし、約170ccのエンジンを搭載したのがティグラ168Rである。排気量以外にもハイカムやセラミックコートシリンダー、強化コンロッド、ダブルコグベルトなどを採用し、さらなるブラッシュアップが施されたこのマシン、その装備や走りをチェックして、魅力と実力を探ってみよう。
高速道路にも乗れる170ccのミドルスクーターだが、その車体はとてもコンパクトだ。それもそのはず、前後12インチのホイールと全長1,865mm×全幅710mm×全高1,140mmというサイズは、125cc、150ccと全く同じ。つまり原付2種並みに取り回しのいい車格ということだ。
フロント部分に大きくエアインテークが設けられたスポーティな外装デザインは基本的にティグラ125SE(スペシャルエディション)を踏襲したもので、プロジェクターヘッドライトやツートン仕様のシートなどを装備し、高級感のあるもの。加えてティグラ168Rではマットメタリック塗装を採用し、さらにプレミアム感を演出している。また、パワーアップに対応してラジエーターがツインタイプとなり、テールランプにLED導光材が使われているのも新しいところだ。
ユーティリティ面を見ていこう。メーターは指針式のタコメーターと液晶パネルを併用した多機能タイプで、大きく読み取りやすいスピード表示のほか、燃料計や時計、トリップ、バッテリー電圧、瞬間燃費なども表示できる。ハンドル下中央にはコンビニフック、右側には500mlペットボトルが入るポケットを装備。シート下のトランクスペースは浅めだが、ヘルメットの他に小物が収納できるぐらいの余裕がある。シャッターつきのメインキー部分ではシートと給油口をオープンすることもでき、利便性は高い。
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