ホンダ FORZA Z
ホンダ FORZA Z

ホンダ FORZA Z – エキサイティングなパフォーマンス

掲載日:2008年02月19日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

ホンダ フォルツァZの試乗インプレッション

ホンダ フォルツァZの画像

マニュアルモデルに劣らない
エキサイティングなパフォーマンス

さて、装備の充実度ではまさに国内トップクラスと呼べるフォルツァZだが、バイクにとって重要なポイントの走りについても、これまでのモデルとは少し違う。始動から走りはじめまで、エンジンはどこまでもスムーズ。単気筒にありがちな手が痺れるような振動はしっかりと抑えられており、実にジェントルなフィーリングに仕上げられている。サスペンションもコシのある設定となっており、多少の舗装の悪さでも不安を覚え難く、ストリートに走るにあたっては十分過ぎるほど。高速道路の大きな継ぎ目ではさすがに軽いショックはあるものの、基本的には心地よくクルージングを楽しむことが可能だ。ホンダならではの前後連動ブレーキの制動感覚も分かりやすく、安心してブレーキングを行うことができる。

ホンダ フォルツァZの画像

だが、フォルツァZの走りの良さを楽しむ真の要素はそこではない。前モデルで電子制御式CVTの採用でマニュアル的な走りを楽しめたが、新たに装備された負荷判別機能によるオートシフトモードは驚きの一言。これはバイクのスロットル開度、速度、エンジン回転数から負荷を自動的に判定し、適切なシフトチェンジを行ってくれるシステム。今までのオートマチックと違い、走行状態にあわせた自然な自動変速が特徴だ。例えば、一定のアクセル開度で走行中、追い越しをしたくなったからといってマニュアルモードに変える必要はない。今までより大きくアクセルを開けるだけで自動的にシフトチェンジし、力強い走りが楽しめる。このモードの効果はすばらしく、街中では力強い加速から巡航モードへの推移をスムーズに行い、高速道路ではストレスの無い加減速を実行。坂道やワインディングでも適切な回転域を保った走行が手軽に行えてしまうのだ。スクーターでどうしてもネガな部分とされやすい加速・減速・傾斜路走行においてマニュアルミッションに勝るとも劣らない走りを楽しめる。このライディングフィールは、今までのどんなモデルにもなかった、フォルツァだけのエキサイティングなパフォーマンスだ。

ホンダ フォルツァZのオススメポイントは次ページにて

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