ヤマハ トリシティ155 ABS

掲載日:2017年06月17日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ヤマハ トリシティ155 ABSの画像
YAMAHA TRICITY155

ブルーコアエンジン採用で良好な燃費を実現
LMW機構を採用するトリシティの155cc版

フロント2輪リア1輪の3輪スクーター、トリシティの軽二輪版です。155cc水冷4バルブのブルーコアエンジン採用により、当然ですが125cc版よりパワフルになりました。また燃費も良好です。さらに155ccエンジンとのマッチングを図った新開発のフレームによって、高速域での強度と剛性のバランスを確保。リアタイヤは130mmのワイドサイズを採用しています。

トリシティの最大の特徴は、言うまでもなく2つのタイヤが横に並んだフロント周りです。LMW(リーニング・マルチ・ホイール)機構により、コンベンショナルなモーターサイクルと同じ感覚でバンクして旋回することができ、なおかつ左右のタイヤは独立して路面に追従しますのでグリップや車体の安定性が向上。例えば濡れたマンホールで片輪がグリップを失っても、もう一方が持ちこたえれば大事にはいたりません。ブレーキ時のロックや横風によるふらつきを抑制する効果も期待できます。

エンジンは、走りの楽しさと燃費&環境性能を高次元で両立させようというヤマハのブルーコア思想に基づき、高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点に照準をあわせて開発。低中速側と高速側で吸気バルブの作動を切り替えるVVAや、軽量化や冷却性に貢献するオールアルミ製のシリンダーなどを採用し、最高出力は11kW(15ps)/8,000rpm、60km/h定地燃費は43.4km/Lをマークします。なお、燃料タンク容量も、トリシティ125より0.6Lより多い7.2Lとなっています。

ブレーキは前後輪で計3枚のトリプルディスク式です。左ブレーキレバーの操作時にリアとフロントのブレーキをバランス良く作動させるユニファイドブレーキシステムも採用。ABSは標準装備となりました。そのほかヘッドライトにはLEDを採用、シート下収納スペースは容量23.5Lに拡大するなど細かな変更も少なくありません。車体カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3種類。メーカー希望車両小売価格は税8%込みで45万3,600円です。

ヤマハ トリシティ155 ABS のここがポイント!
  • ● VVA採用の155ccブルーコアエンジン
  • ● 旋回時にフロント2輪が傾くLMW機構
  • ● DC12V高速走行を見据えた新開発フレーム

ヤマハ トリシティ155 ABSのライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    トリシティ125

    LMW機構による安定性や乗り味を楽しめるトリシティの原付二種版。維持費などの経済面を考えるとこちらも魅力。税8%込みで35万6,400円。ABS付きは39万9,600円。

  • ピアジオ
    MP3 ユアーバン300

    ダイナミックな安定性を実現するために、独立懸架方式のクアトロ・リンク・サスペンションをフロント2輪に採用。エンジンは278ccの水冷単気筒。税8%込みで85万3,000円。

  • ヤマハ
    NMAX155

    155ccのブルーコアエンジンを搭載するスポーティスクーター。コンパクトながらもゆったりした乗車ポジションが得られ、燃費も良好。価格は税8%込みで37万8,000円。

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