

掲載日:2008年06月11日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
DN-01は、日常の足ではなく週末の趣味としてバイクを楽しむライダーにおすすめしたい。ソロはもちろん、タンデムでのツーリングにおいても、スムーズかつトルクフルな走りは魅力的だ。週末のバイクライフには、日常的な匂いのしない、近未来的なDN-01が良く似合う。また、バイクに所有感や個性を求めるライダーにとっても、DN-01は十分に選択肢の中に入る1台。他には真似のできない有機的なフォルムは注目度も抜群。実際、インプレッション中は信号待ちで話しかけられ、料金所で排気量をたずねられ、スタンドでは乗り味を聞かれるなど大変な人気だった。今これほどの注目を集めるバイクはDN-01をおいて他には無い。性能面でもルックス面でも個性的なモデルが欲しいなら、この新世代のモーターサイクルは魅力的だ。
いつの時代も、新しいことを始めるには相当の力が必要だ。ここ10年以上、性能面で進化を続けてきたものの、バイクという乗り物の概念については変わらないままだった。DN-01はルックスや機能において、これまでのカテゴリ分けやバイクに対する意識を変えようとする大きな挑戦とも言える。実際に乗ってみたが、オートマチックでありながらスクーターではない。イージーな操作でありながら、バイクに乗る愉しさも損なっていないDN-01は、既存のカテゴリに分類するのが難しい。バイクシーンの沈滞が叫ばれる中、あえて今後の試金石となるようなモデルを出したホンダの英断は称えるべきものだ。これからのバイクの在り方に一石を投じるDN-01は、今だからこそ乗っておきたい1台ではないだろうか。
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