

掲載日:2014年02月19日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真/山家健一 動画/倉田昌幸 衣装協力/HYOD
圧倒的な存在感を示すエンジンは、現行モトグッツィのアイデンティティともいえる空油冷90°V型2気筒SOHC4バルブのレイアウトを採用。1200スポルト系をベースに排気量を1380ccまで拡大し、電子制御スロットルで出力特性を緻密にコントロールする。
フロントフォークはザックス製で、カバードタイプのφ46mm正立式を採用。φ320mmのダブルディスクにブレンボ製ラジアルマウント4ポットキャリパーを装着するなどストッピングパワーも万全だ。ロゴ入りのホイールは繊細なデザインが印象的なキャストタイプ。
リアサスペンションもザックス製のツインショックタイプで、リザーバータンク付き。プリロードおよび伸び側ダンパー調整機構を備える。ファイナル駆動は平行リンクを持たないドライブシャフト方式。
リヤブレーキはφ282mmシングルディスクにブレンボ製2ポットキャリパーの組み合わせ。こちら側から見ると、両持ち式スイングアームであることが分かる。直線的に伸びたマフラーはエンド部分がスラッシュカットされた独特のデザインだ。
グレード感の漂うヘッドライトまわり。デザインされたハウジングの中にはリフレクタータイプのLOビームとプロジェクタータイプのHIビーム、そして左右に8個ずつのLEDデイライトを装備する。
リヤフェンダーの左右に沿ってビルトインされた、LEDテールライト&ウインカーを一体化したデザインが斬新。曲線美をうまく生かすのがモトグッツィのデザインの特徴だ。
左右に飛び出したシリンダーを抱え込むような大きな燃料タンク。20.5Lの容量はロングクルーズでの大きな味方になってくれるはずだ。シリンダーヘッドカバーの重厚感のあるデザイン、金属的な輝きもまた美しい。
シートは座面が広く包み込まれるようなホールド感があり、座り心地もいい。一方で急加速時にはバックレストが腰回りをしっかり支えてくれて快適だ。シート高740mmで足着き性も悪くない。
前後一体型のシートはメインキーで簡単に取り外し可能。シート下には純正車体工具が収まるが、ECUなどの補器類もあるためスペースにそれほど余裕はない。
左グリップには手元で操作できるモード切り替えボタンがあり、3タイプの出力特性や3段階のトラクションコントロール「MGCT」(Moto Guzzi Controllo di Trazione)を設定できる。右グリップにはクルーズコントロールのスイッチを装備。
ステップボードはフォワード寄りの設定で、乗ると足を前に伸ばしたクルーザーらしいライポジになる。チェンジペダルも前後で操作できるシーソータイプだ。ステップボード裏側には樹脂製のバンクセンサーを装備。
アナログ式のタコメーターの中心にLCDを配した大型コンビネーションメーターを装備。液晶部分には速度、外気温、ガソリン残量、ギヤポジションの他、出力モードやMGCTの設定が表示される。
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