掲載日:2016年02月25日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
XV1100ビラーゴは、低くて長いロープロフィールのプロポーションに、排気量1,063ccの空冷Vツインエンジンを組み合わせたビッグクルーザーです。当時のヤマハVツインモデルのフラッグシップ的な存在でした。北米向けの輸出モデルとして販売していたこの車両を、国内に向けても発売したのが1995年2月のこと。メーカー希望小売価格は73万円(消費税別)でした。
すでに触れましたがパワーユニットは1,063ccの空冷4ストロークのV型2気筒です。前後シリンダーの挟み角は75度、バルブ駆動方式はOHC、ボア・ストロークは95×75mm。大排気量がもたらすゆとりやVツインならではのスムーズさはもちろんですが、大容量のエアクリーナーやスロットルポジションセンサー付きのBSTキャブレター、排気効率の良いサイドアップ・デュアルマフラーなどの組み合わせにより、強力な低速トルクも得ています。またビッグトルクを効率良く伝達するために、駆動方式はシャフトドライブを採用しました。
シリンダーヘッドカバーやクランクケースカバーなどのエンジン周りをはじめ、車体各部にはきらびやかなクロームパーツが輝きます。車体骨格にプレスバックボーンタイプのフレームを使うことで、エンジンの美しさも存分に主張しています。ツートーンカラーのティアドロップタンクや大型のシーシーバー、トラディショナルなメーター周りなどを見ても、質感豊かな作り込みだとわかります。
フロントフォークのキャスター角は32度、長いホイールトラベルも確保していますので、優れた直進安定性と高い路面追従性が得られます。またリアサスは4段階の減衰力調整と5段階のイニシャル調整ができるツインショックを採用。車体は、エンジン自体も強度メンバーとして活用することで軽量化と高剛性を高い次元でバランス。ロングホイールベース、低シート高、ゆとりのあるライディングポジション、そしてラグジュアリーなルーズクッションシートなども採用し、快適なクルージングを約束してくれます。
メッキパーツを多用した質感高い造りが特徴のクルーザーモデル。エンジンは水冷OHCのVツインを搭載。排気量は805cc、最高出力は50ps。93年5月発売、価格は65万9,000円。
アメリカの現地法人で企画生産した輸入モデル。ロング&ワイドなプロポーションや1,099ccのVツイン、古き良きアメリカを思わせるデザインなどが特徴。1995年発売、113万円。
400cc版ドラッグスターの大排気量モデルとして登場。ロー&ロングな車体に、セラミックシリンダーを採用した空冷SOHC2バルブの75度Vツインエンジンを搭載。1999年3月発売。
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