ヤマハ XV400ビラーゴ

掲載日:2016年02月04日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ヤマハ XV400ビラーゴの画像
YAMAHA XV400 VIRAGO

40psのパワフルな空冷Vツインを搭載
都会を意識したニューエイジクルーザー

1983年に登場したXV400スペシャルの後継モデルとして、1987年3月に発売となったのがこのXV400ビラーゴです。車両のコンセプトは、ビラーゴシリーズの他のモデルと同様、イージー、コンフォータブル、トラディショナル、パワフルさの追求が根底にありますが、さらに、都会の走りもしなやかに楽しめる洗練のポテンシャルとテイストを身に付けました。当時の車両価格は51万9,000円。ハンドル形状はプルバックタイプとフラットタイプの2タイプが用意されていました。

エンジンはトルクフルなOHCの空冷Vツインです。ボア68mm、ストローク55mmで排気量は399cc、圧縮比は9.7、最高出力は40ps/8,500rpm、最大トルクは3.5kgm/7,000rpmと、代表敵な性能値はXV400スペシャルから引き継がれています。シャフトドライブの駆動方式やエンジンを遮ることのないフレームレイアウトも、しっかりと受け継いでいます。しかしそのエンジンも見た目は大きく変わり、より洗練されたデザインとなっていることが分かります。

外装デザインも全く新しいものとなっています。燃料タンクはシート下に設置され、エンジンの上には小ぶりなタンクを模したトップカバーが付けられています。前後のホイールはワイヤースポークタイプとなり、リアショックはコンベンショナルな2本サスとなりました。マフラーも右側2本出しとなったスラッシュカットタイプを採用。Vツインエンジンをことさら強調した、よりセクシーでアメリカンらしいスタイリングとなっています。

なおXV400ビラーゴは、1989年のモデルチェンジで燃料タンク周りが変更されています。ダミータンクが付いていたエンジン上側にも実際に燃料を入れられるタンクが付き、モデルチェンジ前の燃料タンク容量が8.6Lだったのに対し、新モデルはシート下のタンクと合わせて13.5Lへとアップ。給油口もタンク上に移されました。また、前後一体だったシートはセパレートタイプへと変更されています。1989年モデルの価格は52万9,000円でした。

ヤマハ XV400ビラーゴのここがポイント!
  • ● 洗練された外観の空冷Vツインエンジン
  • ● シート下に設置された燃料タンク
  • ● 都会的センスを追求したスタイリング

ヤマハ XV400ビラーゴのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    スティード400

    90年代にアメリカンブームの火付け役となったホンダのクルーザー。リアリジッド風の車体に、398ccの狭角52度水冷Vツインを搭載。1988年1月発売、当初の価格は59万9,000円。

  • スズキ
    イントルーダー400

    イントルーダー800の車体に、排気量を縮小した399ccの水冷Vツインを搭載。クロームパーツを多用した質感豊かな仕上がりが魅力。1994年4月発売、車両価格は59万9,000円。

  • カワサキ
    バルカン

    399ccの水冷4バルブ55度Vツインを搭載。タンク上のメーターや右2本出しのマフラーなどが特徴。1995年2月発売、60万9,000円。フラットハンドル仕様のバルカンII もあり。

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