掲載日:2025年10月14日 購入基礎知識 › バイク購入基礎知識
取材・文/小松 男
グーバイク買取ランキング、今月もやっぱりこのモデルの勢いを止める者はいないのか! “買取キング”ことホンダ・PCXが、堂々の1位をキープ。7月こそ2位に後退したものの、再びトップへ返り咲いて以降は、安定の買取強さを見せつけています。もはや定位置とも言えるトップポジションです。
その人気は決して惰性ではありません。街に溶け込むスマートなデザイン、軽快で扱いやすい走り、そして燃費や維持費のバランス。この「ちょうどいい感」が、通勤・通学に使いたいライトユーザーから、セカンドバイクとして手軽に楽しみたいベテランライダーまで、幅広い層にしっかり浸透しています。新車販売でも常に上位をキープしてきたモデルだけに、中古市場の流通量も豊富。その分、買取・再販のサイクルが活発で、安定した高額査定を生み出しているのです。
さらに最近は、今年モデルチェンジされた新型の生産・納車が本格化。新型へ乗り換えるオーナーが増えていることもあり、旧型PCXの買取台数が増加傾向にあります。中古車としても人気が落ちる気配はなく、“売っても買っても動きがある”ダブルヒット状態が継続中。特に街乗りに特化した125ccクラスのスクーター市場では、他車を寄せつけない独走ぶりです。
「迷ったらPCX」と言われるその安定感。もはや“シティコミューターの代名詞”として、不動の存在となっているのです!
単一シリーズとしての原動機付きモビリティ生産累計台数で世界記録を持ち、ギネスブックにも掲載されているあのスーパーカブ。その血統を受け継ぎ、アウトドアテイストを加えて登場したのがクロスカブです。そして今月、その小型自動二輪クラスにあたる「クロスカブ110」が、なんと初登場にして堂々の2位にランクイン! まさに“新顔にして実力者”の快挙と言えるでしょう。
クロスカブ110は、長年ビジネスモデルとして信頼を集めてきたスーパーカブ110をベースに、よりアクティブで遊び心あるデザインをまとったレジャーモデル。2013年の初代登場以来、キャンプやソロツーリングを楽しむライダー層に支持され続けています。実用性とタフさを兼ね備えたその走りは、通勤にも旅にもフィットし、“日常と冒険をつなぐ一台”として定着しました。
実はこの記事を書いている私も、ここ半年ほど「スーパーカブ110が欲しい!」と口にしていたのですが、つい先日、知人が先を越してクロスカブ110を購入したばかり。この結果には思わず「やっぱり来たか!」と膝を打ちました。
クロスカブ110もスーパーカブ110も、一度手に入れたら一生モノと呼べる信頼感を持つモデル。だからこそ“買っても売っても幸せになれる”――そのような安心感がランキング上位という形に表れたのかもしれません。むしろ、これまでランクインしていなかったことのほうが不思議なくらいです!
9月度のグーバイク買取ランキングでは、あの名車・ホンダCB400Super Four VTEC Revoが、6月以来のランクインで見事3位に返り咲き! 長年「ネイキッドの代名詞」として愛されてきたCB400SFですが、再び注目を集めているのは決して偶然ではありません。
現在では教習車の主役が新型のNX400に移りつつあるものの、90年代以降に普通自動二輪免許を取得したライダーの多くが、このCB400SFに跨った経験を持っているはず。その完成度の高さは折り紙付きで、クセのないハンドリング、滑らかで力強い4気筒エンジン、扱いやすい車体バランス――どこを取っても教科書的なバイクです。まさに「優等生」ながらも奥が深く、味わえば味わうほど良さがにじむ、ニッポンが誇る世界的ベンチマークモデルといえるでしょう。
しかし残念ながら、CB400SFはすでに生産終了。 新車では手に入らない今、状態の良い中古車は年々希少価値が高まり、プレミアム価格で取引されるケースも珍しくありません。そうした市場背景に加え、ここ最近は“次期モデル登場間近”という噂も飛び交っており、それが買取需要を刺激しているようです。
長年バイクファンの心に刻まれてきた伝統の一台。その名前が再びランキング上位に現れたこと自体、CB400SFというモデルがいかに多くのライダーに愛され、今なお“現役”であることの証と言えるでしょう。
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2013年、ミニバイクの世界に突如現れた新星――それがホンダ・グロムです。当時の市場はモンキーやエイプといった“かわいらしいキャラ”のモデルが主流でしたが、グロムはそこにストリート系のエクストリームなテイストを持ち込み、まるでゲームの中から飛び出してきたようなルックスで登場。その瞬間、ミニバイクシーンに新しい風を吹き込みました。
コンパクトで軽快な車体は都市部でも抜群の扱いやすさを誇り、カスタムパーツの豊富さも相まって、若年層からベテランまで幅広い層に浸透。登場から10年以上が経った今も、度重なるモデルチェンジを経て進化を続け、グローバルで愛されるロングセラーモデルとなっています。
そして今月、ついにグロムがグーバイク買取ランキングで4位にランクイン! これまで“遊べる125”として認知されてきたグロムですが、ここに来て買取市場でもその価値が改めて評価された形です。
どの型が特に取引をけん引しているかは一概には言えませんが、維持費が安く、コンパクトな125ccクラスであることが人気の大きな理由。ビギナーにとってはクラッチ操作を学ぶ絶好の一台であり、ベテランにとっては気軽に乗れるセカンドバイクとして最適。街乗りからカスタムベース、さらにはサーキット走行まで幅広く楽しめる懐の深さが、多くのライダーを惹きつけ続けています!
さて、ここで冒頭の「まさかの衝撃展開が!?」という伏線を回収しましょう。そう、9月度のグーバイク買取ランキングは、なんと全ランクインモデルが“ホンダ車”という前代未聞の結果となったのです! 送られてきた統計データを見た瞬間、思わず「えっ!?」と声が出てしまったほどです。
そんな中で初登場ながら堂々の5位に食い込んだのが、ホンダ・ADV150です。これまで兄弟モデルにあたるPCX150は何度かランキングに登場していましたが、ADV150として名を連ねるのは今回が初めて。新車価格で約5万円の差があるにもかかわらず、この順位はまさに快挙と言えるでしょう。
ADV150は、軽二輪クラスの中で唯一無二のアドベンチャースタイルスクーターです。PCX譲りの扱いやすさに加え、調整可能なスクリーンやロングストロークサスペンション、ブロックパターンタイヤといった装備で、日常からアウトドアまで幅広く対応できる万能モデルです。「街でも映える」「林道でも遊べる」その自由度の高さが、近年改めて評価されてきました。
現在では後継機のADV160が主流となっていますが、150の人気は根強く、中古市場でも安定した需要を維持。流通台数こそPCX150に劣るものの、独自のキャラクターゆえに価値が下がりにくく、“売っても買ってもソンの少ない一台”として存在感を放っています!!
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