スズキ | SUZUKI チョイノリ | choinori

車輌プロフィール

2000年代初頭、中国を中心とするアジア圏から、廉価なスクーターが輸入販売されるようになった。ホンダは、生産を中国に移管して、車両価格10万円を切る価格を実現(トゥデイ)したが、スズキのとった策は、より大胆なものだった。その結果が、チョイノリ。2003年2月に発売されたチョイノリは、「ちょい乗り」をそのまま車名に用いたもの。スクーターの使い方は、ほんのそこまでの近距離移動が中心だという想定で、機能を割り切って、構造を簡略化して、6万円以下の驚異的なプライスタグを引っ提げての登場だった。そのため、リアサスはなく(固定)で、メットイン機能も、燃料計も存在していなかった。エンジンは49ccの空冷4スト単気筒で、76km/Lという燃費(30km/h定地走行値)を実現。大胆な割り切りによって登場した、異色のスクーターだった。当初はキック始動のみだったが、セル付きも追加され、のちにウインカーをハンドル位置に変更したチョイノリⅡもラインナップされた。なお、チョイノリと同時に発表されたクルマ(軽四輪車)も割り切った仕様で廉価を実現。「ツイン」という車名の通り、2人乗りで、前後長が非常にコンパクトなモデルだった。但し、ツインにはもう一つの顔もあった。それは、軽自動車として初のハイブリッドシステムを搭載した上級グレードも存在していたこと。チョイノリとツインは、スズキによる挑戦的なモデル(高性能化とは違う路線で)として記憶された。

2007年 choinoriⅡ セル付 (カタログメイン)
2007年 choinoriⅡ セル付
2007年モデル
スズキ choinoriⅡ セル付

チョイノリⅡは、フロントウインカーがハンドル位置に移設された仕様。セルフスターターも装備した。トイブルー、アイボリー、ライトグリーンの3色を新色として設定した(オレンジと黒もラインナップ)

基本スペック

タイプグレード名 choinoriⅡ セル付
型式 BA-CZ41A
発売年 2006
発売月 12
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 1500
全幅 (mm) 620
全高 (mm) 1015
ホイールベース (mm) 1055
最低地上高(mm) 85
乾燥重量 (kg) 46
乗車定員(名) 1
燃料消費率(1)(km/L) 76.0
測定基準(1) 30km/h走行時
原動機型式 Z401
原動機種類 4ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 空冷
排気量 (cc) 49
カム・バルブ駆動方式 OHV
気筒あたりバルブ数 2
内径(シリンダーボア)(mm) 36
行程(ピストンストローク)(mm) 48.6
圧縮比(:1) 8.4
最高出力(kW) 1.5
最高出力(PS) 2
最高出力回転数(rpm) 5500
最大トルク(N・m) 2.9
最大トルク(kgf・m) 0.3
最大トルク回転数(rpm) 3500
燃料供給方式 キャブレター
燃料タンク容量 (L) 3
燃料(種類) レギュラーガソリン
満タン時航続距離(概算・参考値) 228.0
エンジン始動方式 セルフ・キック 併用式
点火装置 C.D.I.式
点火プラグ標準搭載・型式 CR5HS
点火プラグ必要本数・合計 1
エンジン潤滑方式 ウェットサンプ式
クラッチ形式 乾式・多板・遠心
変速機形式 Vベルト式・無段変速
1次減速比 4.272
2次減速比 3.000
動力伝達方式 チェーン
チェーンサイズ 415
標準チェーンリンク数 68
フレーム型式 アンダボーン
キャスター角 25°00′
トレール量 (mm) 71
ブレーキ形式(前) 機械式リーディングトレーリング
ブレーキ形式(後) 機械式リーディングトレーリング
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
懸架方式(後) リジッド(固定)
タイヤ(前) 80/90-10
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)荷重指数 35
タイヤ(前)速度記号 J
タイヤ(後) 80/90-10
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)荷重指数 35
タイヤ(後)速度記号 J
ホイールリム幅(前) 2.15
ホイールリム幅(後) 2.15
ヘッドライト定格(Hi) 15W
テールライト定格(制動/尾灯) 18/5W
スピードメーター表示形式 アナログ