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ホンダ | HONDA VT250F
VT250Fは、1982年6月に発売され、2度のフルモデルチェンジを経験し、1987年まで生産された4ストVツインエンジン搭載のロードスポーツだった。VT250Fに搭載された排気量248ccの水冷4ストV型2気筒DOHC4バルブエンジンのシリンダー挟み角(2つのシリンダーの間の角度)は直角(90度)で、これはエンジンの一次振動が詩論上はゼロになるということから選択されたものだった。このエンジンは、VT250Fを始祖とするホンダ250ccVツインシリーズにおいて、改良を受けながら継承され、最終的にはVTR250(-2017年)まで使用されることになった。なお、新発売当時のセールスにおけるライバルは、2ストスポーツのRZ250(ヤマハ)だった。当初は、角目ヘッドライトの周りだけのビキニカウル風だったが、1984年のフルモデルチェンジでハーフカウルを装備し、86年に受けた2度目のモデルチェンジからはアンダーカウルも備えるようになった。この、ハーフカウル+アンダーカウルの組み合わせは、ゼルビス(1991年-)において再現された。ゼルビスも、同系統のエンジンを搭載するVT250シリーズの一員だった。