ホンダ | HONDA NSR50

新車価格帯(実勢価格)

車輌プロフィール

ホンダの2ストロードレーサーを象徴する「NSR」の名を持つ原付スポーツのNSR50が発売されたのは、1987年6月15日のこと。84年からのNS250Rを経て、86年秋にはNSR250Rが登場しており、その初期型NSR250Rを、そのまま縮小したかのようなフォルム(カラー)でのデビューだった。「縮小」と表現したように、単にエンジン排気量が50cc以下になっただけでなく、車体サイズも小さくなり、NSR50のホイールサイズは前後とも12インチ。ミニサイズのデフォルメ感が、NSR50の特徴だった。ただし、見た目のかわいさとは裏腹に、走りの性能はレーサーレプリカそのものと言ってよく、ツインチューブフレームに、スリムで長い燃料タンク、油圧ディスク式の前後ブレーキ、バンク角を稼ぐステップ位置など、その装備は本気の走りを支えるものだった。エンジンは、NS50Fや少し後のNS-1にも使われる49ccの水冷2スト単気筒エンジンで、自主規制値いっぱいの7.2psを1万回転で発生させていた。1989年と95年のマイナーチェンジで、それぞれカウルデザインを一新した他は、カラーチェンジと特別仕様車の設定があったぐらい。1999年モデルとして、レプソルカラー(当時、WGPでホンダワークスのメインスポンサーだったスペインの大手石油会社)を設定したのを最後に、ラインアップから姿を消した。すでにNS-1もカタログ落ちしており、NSR50を最後に、ホンダの原付1種フルカウルモデルは姿を消した。ちなみに、NSR50の姉妹モデルとして、原付2種・79ccエンジン搭載のNSR80が存在したが、NSR50と80のデビューは同時ではなく、NSR80の発売は、約5ヶ月遅れの87年11月だった。

1999年 NSR50 ヘレスブルーメタリック(レプソルホンダカラー)(カタログメイン)ヘレスブルーメタリック(レプソルホンダカラー)
1999年 NSR50ヘレスブルーメタリック(レプソルホンダカラー)
カラーチェンジ
1999年モデル
ホンダ NSR50

1994年から1998年まで、5年連続でロードレース世界選手権(WGP・のちのMotoGP)最高峰クラス(GP500・2スト500cc)でチャンピオンを獲得したマイケル・ドゥーハン(ミック・ドゥーハン)のマシン(NSR500)のカラーリングを採用した。REPSOL(レプソル)は、スペインの石油会社。このレプソルカラーが、NSR50の最終モデルとなった。

基本スペック

タイプグレード名 NSR50
モデルチェンジ区分 カラーチェンジ
型式 A-AC10
発売年 1999
発売月 1
仕向け・仕様 国内向けモデル
全長 (mm) 1580
全幅 (mm) 590
全高 (mm) 935
ホイールベース (mm) 1085
最低地上高(mm) 105
シート高 (mm) 670
乾燥重量 (kg) 78
車両重量 (kg) 87
最小回転半径(m) 2.4
乗車定員(名) 1
燃料消費率(1)(km/L) 59.2
測定基準(1) 30km/h走行時
原動機型式 AC08E
原動機種類 2ストローク
気筒数 1
シリンダ配列 単気筒
冷却方式 水冷
排気量 (cc) 49
2スト・吸気形式 ピストンリードバルブ
内径(シリンダーボア)(mm) 39
行程(ピストンストローク)(mm) 41.4
圧縮比(:1) 7.2
最高出力(PS) 7.2
最高出力回転数(rpm) 10000
最大トルク(kgf・m) 0.65
最大トルク回転数(rpm) 7500
燃料供給方式 キャブレター
燃料供給装置形式 PF70
燃料タンク容量 (L) 7.5
燃料(種類) レギュラーガソリン
満タン時航続距離(概算・参考値) 444.0
エンジン始動方式 キックスターター式
点火装置 C.D.I.式
点火プラグ標準搭載・型式 BR8ES
点火プラグ必要本数・合計 1
搭載バッテリー・型式 YB2.5L-C
エンジン潤滑方式 分離給油(2スト)
2ストエンジンオイルタンク容量 1.10
クラッチ形式 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速
変速機・操作方式 フットシフト
1次減速比 4.117
2次減速比 3.000
変速比 1速 3.165/2速 2.062/3速 1.500/4速 1.172/5速 1.000/6速 0.884
動力伝達方式 チェーン
スプロケット歯数・前 14
スプロケット歯数・後 42
チェーンサイズ 420
標準チェーンリンク数 108
フレーム型式 ダイヤモンド(ツインチューブ)
キャスター角 24°50′
トレール量 (mm) 70
ブレーキ形式(前) 油圧式ディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク
ブレーキオイル適合規格 DOT 4
懸架方式(前) テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 1
タイヤ(前) 100/90-12
タイヤ(前)構造名 バイアス
タイヤ(前)荷重指数 48
タイヤ(前)速度記号 J
タイヤ(前)タイプ チューブレス
タイヤ(後) 120/80-12
タイヤ(後)構造名 バイアス
タイヤ(後)荷重指数 54
タイヤ(後)速度記号 J
タイヤ(後)タイプ チューブレス
スピードメーター表示形式 アナログ