甲信越エリア(山梨県) カテゴリ:その他
2023-05-07 19:47:42 走行日:2023-04-29〜2023-04-29
グー!(26)
昨年、初めて申し込んだにっぽん応援ツーリング。日本の16極をバイクで回りながら、観光スポットでお金を落としたりボランティア活動に参加したりするラリーだ。
祝日関係なしの週5日勤務のサラリーマンとしては、なかなかハードルが高いラリーだが、せっかくなのでいつかトライしてみたいと思っていた。さすがに1年で回るのは無理だが、極到達のポイントは3年繰越しできるらしい。それならばと昨年、勤続30年の休みを貰ったので北海道へ行こうと思い立ったのを機に申し込んでみた。
ブロスメンバーも数人申し込まれ、そのうち3人が見事1年で16極を制覇された。私は四国4極と北海道の最北端・最東端の6極止まり。北海道の4極を1度に回ろうかとも考えたが、観光もしたかったので南と西は残してしまった。
今年は残り10極を回ろう。
そんなことを思いつつ、他の参加者のレポを読むと、山中湖のキックオフの後で大間崎まで走ったとか、あまりの鉄人ぶりに場違いかなとも感じたが、別に競うものでもなし、私は私のペースで楽しもう。
29日の朝は曇り空。夜は明けていたがどんよりしている。さほど寒くないだろうとたかを括ってウルトラライトダウン無しで走り出すと、高速に乗った途端に寒い。しまったと思ったが後の祭り。ペースを落として東へと向かう。
5時半に出発したというのに車が多い。SAなどはどこも『混』のマークが点灯していた。時短のため、今回も新東名を使った。
静岡県に入ってもなかなか日が射して来ない。太陽が顔を出すのを待ちわびながら、森町のPAに止まった。トイレ休憩のみで直ぐに出発。
ネオパーサ静岡の手前で、ようやく太陽が顔を出した。暖かい。
しばし休憩し、このあと富士山が見えるはずと期待しながら出発する。
この辺りだなと思った時、残雪の富士山が左前方に見えた。
やった!
富士山の見えない地域に住んでいると、見えただけで嬉しくなる。
陽も射して暖かくなってきたのもあり気分爽快だ。マップで調べたら、新御殿場インターというのができ、かなり近くまで高速で行けるらしい。
インターを下りると、そのままバイパスに入り、道の駅『すばしり』へ。
にっぽん応援ツーリングはSSTRと同じGPS機能でポイントを送信するシステムなので、早速登録してポイントゲット。いよいよスタートだ。
スマホの地図を見ると、自分がこれから走る道を地図で見れるため、コーナーの予測がつくという利点がある。右、左、次はヘアピン。
ぐんぐん高度を上げて峠を抜けた。左手には富士山が間近に見え隠れ。
山中湖畔に出ると右折し、会場のきららを目指す。せっかくなので富士山とのツーショットを撮りたいと思っていたのに、会場近くまで行くと誘導員が手招きしているので止められず、そのまま会場へ入ってしまった。
駐車場は番号別に駐輪場所が決められていて、私は1番早い組だった。
受付でポカリスエットをもらい、会場内をぶらぶら。山中湖の向こうに富士山がドンと見え、この景色を見れただけでも来た甲斐があった。
さて、そろそろTAPPYさん達が来るかなとLINEを見ると、ズカさんと共に間もなく着くとの書込み。入口を見ると見覚えのあるシェルパがやってきた。エントリーしていない人は駐車場所が違うのでそちらへ誘導されていた。近づいて挨拶し、一緒にズカさんの所へ。
黄色いVストフラッグをつけたズカさんのバイクは存在感がある。もっとも、今回の参加者はみなツワモノ揃いで、遠くは宮城未明に出てきたとか兵庫から来たなど、私なぞ近い部類だった。
ズカさんにお会いするのは4年ぶりだろうか。そんなことを感じさせないほど自然に話が出来るのはいつものことだが、考えてみると不思議な気がする。
10時近くなり、バイクを隣のイベント会場へ移動させた。番号の若い順に野外ステージ前の芝生広場の遊歩道に止めていく。ずらりと並んだバイクがカッコいい。ステージの後ろには富士山が見え、まるで額に入ったように見える設計だ。
山中村村長の挨拶、主催者風間さんの挨拶、福山理子さんのトークなどの後、泉さんのツーリングに役立つバイクテクニックのミニ講習会があった。
「舞台の上で実演するからみんな上がってきて」と言われステージに上がると、屋根で日陰になり風が強くて寒い。とてもじゃないが我慢できず、講習の途中で風が直接当たらない場所へと移動した。
低速バランスの大切さを見せてくださったが、それは日頃のツーリングで感じている。「少しずつでも練習して下さいね」と締めくくり、ステージから下りて記念撮影。
それが終わると、いよいよスタートだ。各自バイクへ戻りシステムの登録を済ませ準備する。
番号の若い順に2台ずつ、ステージ前から出発。風間さんやスタッフの皆さんに見送られながら会場を後にした。
私の前にいた方は、宮城からの参加者でこれから帰るという。一緒にスタートした方は『なにわ』ナンバー。この方も今日帰宅されるそうだ。そのお2人と、すばしりの道の駅まで一緒に走り、バイク置き場で隣りに停めた。それぞれ土産を買ったり昼食をとるため「では、またどこかで」と建物に入っていった。
お腹が空いたが、雨に降られる時間を短くするため、早く帰りたかった。売り場にあったハンバーグのサンドイッチと土産を買うと、外に出て食べれる場所を探した。すると、おば様が2人コーヒーを飲んでいたテーブルに空きが1つ。
ここ、よろしいでしょうかと断り腰を下ろした。
「こうやっていると、私達も旅行に来たみたいね」
おふたりの会話が耳に入った。つい、声をかける。
ご旅行ではないのですか?
「地元よ。超地元」
もしかして、ここへは車ではなく?
「そうよ。歩いてきたの」
良い所にお住まいですね。富士山を毎日見れるし。
「そうね。毎日見ていても飽きないわ。でも、見る方向によって形が違うのよね」
実は、私は富士市側から見た富士山が好きなんです。
「私もそう思うわ。ところでどちらから?」
愛知県です。
「愛知なら近くなったわね」
そんな話をしながら食べ終わると、すぐ近くに富士山の湧き水を飲める蛇口があったので、手に受けて喉を潤した。
お礼を言ってバイクへ戻る。
すると、先程の宮城の方がちょうどバイクの横に戻られていた。
「結局こんな時間になっちゃって。でも、夜までには帰れますよ。SSTRはハンターカブで行くので、会えたらよろしく」
さて、私も帰らねば。高速に乗る前に給油したい。近くのスタンドはと検索すると、少し下りた所にありそうだ。ところが、行ってみると信号の右角で入りづらい。スルーして更に下ると、その先にあるとナビに出たのに、新しい道を作っていて通れない。集落の間を抜ける細い道をウロウロして、ようやくスタンドを見つけた。
この頃には空はどんより曇っていて、雨が近づいているのがわかった。ガソリンを入れると、新御殿場インターから高速へ。
ここでようやく『愛知は近くなった』という意味がわかった。このインターからは名古屋方面にしか行けないが、そのまま新東名に繋がっているので道なりに行けば帰れる。なるほど、近いわけだ。
雨が降って来るかもと思ったが、ネオパーサ駿河湾沼津まで来ると空が明るい。良かったと思いつつも先を急ぐ。
車は多めだが渋滞するような感じではない。3車線の120km/h制限なので、その気で走れば速いのだろうが、風も出てきたので速度を控えめに走った。すると眠気が襲ってきた。そういえば、昨夜は余り眠れなかった。先週のミスを思い出し、早目に休憩しようと、ネオパーサ静岡でコーヒータイム。
よし、と思ったものの、やはりまた眠気を感じた。浜松のSAに入ろうか迷ったがパスして、そろそろ100km/h制限に戻るなと思った時、シールドにポツンポツンと雨粒が当たった。ついに来たか。でも、直ぐに止んだ。先を急ごう。
新城のPAもパスして、もう少し進もうと思ったのが運の尽き。今度はパラパラと雨が落ちてきた。
結局ネオパーサ岡崎へピットイン。バイクの駐輪場には同じようにカッパを着込んでいるライダーが何人もいた。
カッパライダーに変身すると、後は一路自宅を目指し、そこからはノンストップで17時に無事帰宅した。
本日も無事故無違反、無転倒でした。
走行距離 約530km
燃費 27.5km/L
本日のレギュラーガソリン 164円/L(御殿場)、152円/L(地元)
追記)
キックオフに参加されているライダーの多くがSSTRのステッカーも貼っていました。やはりチャレンジャーが多いですね。
公式Facebookを見ると、このGW中に、既に16極を制覇された方もいます。
ブロスメンバーも既に動き出していますね。
そんな中、2週間後に迫ったSSTRのゴール地点である能登半島で大きな地震がありました。亡くなられた方のご冥福を祈ると共に、被災された方々や地域に、何ができることはないのか。10年に渡ってお世話になっているSSTRの参加者として考えていきたいと思います。
スタートのシーン
偶然ですが、すぐ後ろにいた方が撮ってくれていました。
2台ずつ30秒ごとにスタートするシステムで、ちゃんとカウント用の時計もありました。
私の左隣りは『なにわ』ナンバー。皆さん遠くから来られていますね〜
スポット詳細情報