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『英彦山に 散る!』

九州エリア(福岡県) カテゴリ:自然
2017-11-19 21:06:54 走行日:2017-11-16〜2017-11-16
グー!(4)

 まずはじめに
 今回は(今回も?)ツーリング記録ではありません。
 どっちかっつーと観光案内であり登山記録です。
 バイクにしか興味無いヤツは回れ右してご退出願おうか・・・w

 ・・・・
 OK!ついて来れる人のみ連れて行く・・・


 『あいたくて そう あいたくて
  会いにゆく それだけ
  だいじなことは こんなにあたりまえで 単純なこと・・・』

 「あいにゆく」。。。それが今回のテーマ

 そう決めて家を出たのが8時半。。。ヤバ!!案の定、寝過ごすOTL
 けど、慌てず騒がず、粛々と現地を目指すこと、2時間弱。
 英彦山登山口、一番メジャーな別所駐車場着。入りは6割ほど?ギリギリセーフ!
 通常、レジャーシーズンなこの時期、この時間だと完全にアウト!!です。
満車で他所行ってくださいと数十メートル前からでもわかるくらい揚々とガードマンが手を振ってきます。

 今日はともかく「寒い!!」
 ご存知のように、週末にかけて今年最初の寒波とかでそれが客足を鈍くしてる理由。
 駐車場に誰かの好意で備え付けの温度計を見ると気温5度w笑えるわww

 さて、本日のコースは・・・
 ここ数年、駐車場から神社(奉幣殿)経由して山頂、の最短お手軽コースが多いのだが
今日はちょっと思うとこあり、まず来た道戻って「銅の鳥居」からのスタートとする。
 といっても、実際は15分くらいしか変わんないんだけどね・・・。

 英彦山へ来る人間の最初にして最難関が、この英彦山神宮への道のり、石段である。
 多くの人間がここで息も絶え絶え、己の体力、気力の無さを痛感し、心折れるw
 まず、ここを乗り越えられない者に山を目指す資格はないのだ・・と言うと言い過ぎ!?

 私が英彦山登山を恒例行事にするようになってから15年くらい
 最初の動機が何だったかは今ではもう思い出せない。
 おそらく当時始めたばかりの出会い系で相手の気を引くための「ネタ作り」
そんな程度だったろう。
 そして紅葉と、気が向けば春先の頃に訪れるようになった・・・

 最初の頃は、単純に「自分との闘い」、己の体力と気力に向き合い乗り越える事から始まり
自分自身「何か」を見つめ直すための、そう「しゅぎょー」w(これも当時のメル友にウケるために言い出したw)
 また、ある時は、その愛すべき人たちの「しあわせ」を祈願するため。
 ある時は、病気だという友人の健康を祈るため。

 そして、人生に疲れ失望し、今の自分を「最低」だと思いこみ、練炭とサンポールが必携品と言ってた当時の相棒に「何か」を伝え、感じて欲しくて共に・・・

 私は、山へゆく。
 頂きを目指す。

 ありきたりで、陳腐な言い方だが、山登りは人生と似ている。
 たいがいの人間は、フツーに平穏で怠惰な日常に慣れてる現代人は、最初の石段、
そしてそれに続くむき出しの岩場の山道で挫折しそうになる。
 キツい、疲れた、苦しい・・・
 もうやめてしまおうか?そもそも、こんなことして何になる?山に登ってどうなるのさー??
 
 けど、確かなことは、それでも一歩踏み出せば、一歩踏み出した分だけ、
ちゃんと確実に目的の地へ、目指す「何か」へ近づいてるって事だ。
 極論、「もうダメ!死にそう!!」って時でも、ちゃんと前を向いて倒れれば
倒れたその分だけゴールへ近づいてる・・・そう書いてある本もあったなぁw
 
 まさに「人生楽ありゃ苦もあるさ」「涙のあとには虹も出る」「泣くのが嫌なら、さあ歩け」なのだw

 また、英彦山という地は古くからの霊場(霊山)である。
 中には数十年どころか、数百年、数千年という歴史の息吹を感じさせる大自然が
広がっている。
 この岩は、樹は、何百年前から、ここにこうして「あって」、何を見、感じ
何人の修行者を、登山者を見守りつづけてきたのだろう・・・
 そんな風に、ふと思い馳せると、こんな自分の身の回りに起きてる事象なんて
「ちっぽけなことだとは、おもわんかね??」

 そんな風に、君を励ましつつ、叱咤激励しながら、ふたり一緒に頂きを目指したあの日。。。

 そんなことをぼんやり考えつつ独り言のように君の名を口走りながら、
駐車場を出て2時間ほどで山頂へ。
 自分としては「ゆったり」だけど、一般的な社会人ならまあ平均的な早さだろう。

 残念ながら山頂からの眺望は雲のため霞んで見えず。写真も割愛
 ちなみに山頂の気温は3度。ギリギリセーフ。凍死ラインは超えてないw
 
 山頂の社殿に参ってからの、Let’sクッキンタイムw 
 今日のお昼は、レトルトおでんinうどん。
 個人的にアフィとかやってないので商品紹介はしないが、いわゆる
キャンプ用の携帯バーナーではなく、家庭用カセットコンロのガスボンベが
そのまま使える携帯バーナーというのを愛用するようになった。
 わかりにくいが、バーナーだけだとタバコ3箱分くらいのケースに収まり
写真の25×25センチほどの小型リュックで鍋、バーナー、ボンベが運べる。
何より市販のボンベがそのまま使えるのでランニングコストが安い。おすすめ

 最初はそのカセットコンロごと、部活用のスポーツバックに詰めて登った。
 人生に疲れ、絶望しかけてた君に、美味いカップ麺を食べさせるため。
 そんなバカバカしい事を本気でやるヤツがいたってイイじゃないw
 あの日、ふたりで食べたカップ麺。
 「美味しかったね」「また食べたいな」
 その言葉を信じ、いつか来るその時を信じ、夢み、それから毎年、私は
そこへ行く。
 そして、今年もひとり、私は周囲の好奇の目に内心、小躍りしながら
うどんを食う・・・
「美味い!。。。。けど、コレじゃない。。。ひとりで食ったって意味がないんだょ。。。」

 さて、そこそこお腹を満たしたら特に用もないので下山。
 中岳から南→中→北と山頂経由して下山するつもりだったが南岳が災害で
山道が荒れてるようなので断念。
 北岳経由で降りる事とする。登ってきた道を表とするなら、裏道で。
私も素人なので、誰でも歩ける程度なのだが、「表と比べたら、確実にレベルが違う」
とだけ言っておく。
 くれぐれもこれを読んで、興味本位で、物見遊山で「ちょっと登ってみようか」
程度なら、裏道は行くな!行って欲しくない。
 自己責任という名の無責任は大嫌い。

 参考までに裏道の写真を撮ってみた。
 こういう岩場、石壁を「降りる」んだよ、ところどころ。無論、正規のルートだから
補助設備(ロープ、鎖)はあるんだけど。
 こういう場所では、基本的に「歩こうと思わないほうがいい」
 一歩ずつしっかりと足場を確認し、適度に手を付き支え、極力腰は落として。
  
 その裏道のいいところは表に比べて格段に観光客が立ち入らないので、手つかずの
まさに大自然!という景色が広がってるところ。
 写真の一枚岩や、通称「原始の森」と勝手に呼んでる場所を経由して
高住神社へ下山。竜神水というのをいただく。
 雑木林の遊歩道を抜け、思い出深き青年の家を横目に見つつ、最後の目的地。
 一面のススキ野原!この時期、紅葉目当てで来るミーハーは多いが
意外とここへ来る人は少ない。


「いわゆる健全とか言われる人間って、理解してくれないもんだよ。
 私らみたいなのってさ。」

 は!?不健全上等!!不健全で何が悪いのさ!!?
 不健全にしか言えない事もある。
 不健全にしか見えないものもある。
 不健全だからこそわかる事もある。
 不健全だからこそ感動できるってこともあるんだ。
 その健全なもの好きとやらに、君と同じ景色を見、共に涙することができるか?

 そもそも、健全だとか不健全だとか、誰が何を基準に決めるのさ?
 誰がお前を不健全だと言ったのさ??
 君が不健全なら、私なんかもっと救い様もない不健全w

「たとえ、誰が何と言おうとも、俺はお前を全肯定してやる。
 最後まで、君のそばにいてやる・・・絶対に」

 いつか、きっと、君にもこの景色を見せてあげたかったんだ・・・
 いや、必ず、いつかまた、君を連れて、この場所へ帰ってくるんだからね・・・
 
 そんな決意も新たに、この日の登山は終わった。
 全行程5時間ほど。帰りの駐車場の気温は15度だった。
 昼間晴れてくれてたおかげで山頂で凍えずに済んだようだw

 帰り道、もう一つの思い出を求め、おおとうの道の駅で寄り道。
 残念ながら、イルミネーションはまだ準備中だったけれど、
ま、いっか。ここも、いずれまた、君と一緒に戻ってくればいいのだから・・(笑)

【BGM】
 アルバム「あいたくて」(國府田マリ子)   「あゝ人生に涙あり」(「水戸黄門」主題歌)
「HOLD YOUR LAST CHANCE」(竹本孝之ver)「ルソーの森/シャガールの空」(林原めぐみ)

銅の鳥居

しょぎょー の はじまり

きぅぴぃ○ぷん くっきん♪

レトルトおでんwithうどんorそばがマイジャスティスw
周囲の好奇な視線がたのしいぉw

北岳下山中

スケール感に乏しいけど2mくらい?
こういう岩場を5、6ヶ所「降り」ます

ナントカ岩w

何百年前だかの火山噴火(たぶん阿蘇あたり)の火山弾
花崗岩?凝灰岩??

通称「原始の森」、と個人的に呼んでるよ

まるでトトロとかもののけに出てきそう。
マイナスイオン、ぶしゃーーww
ただ、個人的にはこういう場所はあんまり人が入って欲しくないw

すすき野原

あえて固有名詞は記さない。
そっとしといてあげてくれ・・

オマケ「おおとう桜街道」イルミは準備中

君のきまぐれとわがままに付き合って、案の定、日暮れの真っ暗な山道を下山したあの日w
思いがけず、出くわした初めての点灯式。
「イルミの明かりが幻想的にきれいで、おもわず君を抱きしめた・・・」
そう、当時のメールに書いてた。。。


スポット詳細情報

  • 英彦山 英彦山神宮   道の駅「歓遊舎ひこさん」「おおとう桜街道」

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