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2017. 冬... 『関門海峡 血に染めて...』

九州エリア(福岡県) カテゴリ:自然
2017-10-06 15:11:28 走行日:2017-02-16〜2017-02-16
グー!(4)

 2017年2月某日
 私は関門海峡にいた...

 本来、一週間前決行予定だったのが、今年最強寒波襲来とかのせいで延期に
 目的が夜景なのでのんびりと昼過ぎ出発...まあ、ある種、睡眠障害の類で
朝起きたくても起きれないというのが実情だったり・・・

 ポケットには一枚の写真とお守りの水晶
 愛車「『ド』根性の賜物」号に声をかける
「さて、行くとしますか・・・今日もたのんだ、相棒!」


 真冬空とは言え心地よい快晴
 順調に3号線を北上?東征??しつつ、門司辺りで海岸線へ出る

『・・・街を飛び出したあの頃の ふたりはまるで冒険者
 縛られた生活の中で ときめきをもう一度・・・』
 そんな歌を口ずさみながら・・・
 季節はいま、真逆の冬だけど、白い砂浜の想い出も無いけれど(苦笑)
 けれども、あの頃、たしかに君と私は「冒険者」だった
 いろんなしがらみの中、目に見えない何かに押しつぶされそうになりながら、
それでも懸命に何かを探し求め、必死にもがき、ふたりは同じ時間、同じ想い出を
ともに歩いてく・・・
 それが二人の「腐れ縁」
 
 計算通り、3時間ほどで関門橋のたもとへ到着

 あの日の記憶をたどりつつ、めかりパーキングへ登れたはずと思い
山道を進んだが、どうやら改修工事中で人道閉鎖してるらしい・・・
 ぶっちゃけ、あの程度の柵を乗り超えるのは造作もないことだが、
この、道を歩けば監視カメラなご時世、今日は極力面倒は御免被りたい
のでやめといたw

 関門橋脚下でしばし佇む...
 あれは何度目の事だったか?この場で私が持参してきた握り飯を
2人でほおばるw そんなたわいもないことに喜び、感激してくれたっけ・・・
 関門海峡のむこう、下関に沈む夕日が今日もかわらずきれいだった

 めかり神社に立ち寄る
 カウントダウン、正月元旦以来のお礼参り・・・
「どうか私のたいせつな、愛すべき人たちが幸せになれますように」
 神頼みにめずらしく、その願いは叶った・・・
 思いがけず、こんなに早く、こんなカタチで・・・
 あの日の私には思いもよらなかった
 運命の神様は残酷だ。あらためて思い知らされる
(そもそも、祈る必要なんか無かったって事に気づかされるのは、これより
 さらに後の事、蝉の声も終わる頃...そして僕は絶望の意味を知る)

 人道トンネルを渡り下関へ
 愛車で本州の地を踏むのは2度目。
 同じ、想い出を巡る旅なのに心は全く違ってた
 
 日が暮れてしまう前に、火の山公園を目指そうとするがオフシーズンにつき
ロープウェイは運休中、さすがに愛車で登山は時間的にも厳しそうなので
とりあえず、ちょっと見晴らしのよい場所を探し、しばし想いに耽り撤収

 赤間神宮へ初めて連れてきてくれたのは君だった
 思えば、小さい頃から関門越える時はほぼ秋吉台だったので下関すら
ほとんど思い出には無い
 私にとって、下関の想い出はすなわち君との想い出・・・
 私にとって、関門・下関というのはそういう場所であり、すべてはそういう事なのだ
 「物見遊山や行楽気分で浮かれたいわけじゃない・・・」

 そう、これは、時に傷つき、打ちのめされそうになっても、また何かに向き合い
そして志新たに立ち上がるための、私の「儀式」


 真冬の、平日夜のカモンワーフは静かだ
 人影もほとんどない
 もうすっかり日も暮れて、きれいな門司港レトロの街明かりを眺めながら
桟橋のウッドデッキでひとり黄昏る、、、おっさんw
 傍から見たらどんなだ?と思いつつ、持参したコーヒーで暖をとる

 そして再び赤間神宮へ
 駐車場の大碇?の脇に座り込み、海を見つめて黄昏る...予定だったのだが
何だか重機を積んだトラックが故障か何かで駐車場に停まって作業中 
 投光機の明かりに煌々と照らされ落ち着かず、傍から見るとどう見ても不審者か
自殺志願者だろうから、黄昏半ばに早々と撤収w海風も冷たいし・・・
 とりあえず、あの日と同じアングルで写真なぞ撮っておく

 ちと早いが、門司へ戻り、食事でも
 と、思い付き、あの場所へ行ってみる。門司ではおそらく有名な展望レストラン
 そう、あの日もたしか思いつきで訪れた店
 あの日と同じかはわからないがとりあえず同じ「ハンバーグを・・・」
 店内には1組のご夫婦と何かのセミナーらしき7名ほどの集団。シェフが集団相手に
食材やワインなどのうんちくを語る

 と、ふと歓声が上がる
 窓の向こう、関門の夜景に打ち上がる花火!
 街では何の告知もポスターも見かけなかったし、そもそもこんな真冬の平日に
イベントなんぞやってるはずもないのだがw
 きっと、それは、あの日の思い出に、神様がくれたおくりもの
 あるいは一週間遅れの君へのプレゼント
 なんとなく注文したスパークリングワイン(もどきのりんごジュースw)で
写真の中の君とひとりこっそり乾杯しながら、そんなことを考える
 「君の これから に幸あれ!!」

 その後、もう一度、関門橋のたもとへ
 橋脚下のベンチでしばし黄昏れ...たいが、人目が気になり集中できず
 時にストレッチしつつ、シャドウの真似事でもしながら、なんとなくぼんやり
思いめぐらせる・・・


 そして日付が変わる頃、
 関門をあとにする

 きっと、また、戻ってくる
 帰ってくる
 そう、ここには君がいる
 君との 思い出がある


 本当は、次に来る時は、今年の年越しは、ここでまた「ふたり同じ時を過ごし
同じ時を重ねよう」...あの日の約束を、もう一度果たそうと、果たせると
そう信じて、心に誓ってたんだけどな。。。

 真冬の風を切って走る頬が寒い。。。。


 帰宅後、とりあえず友人にメール
「無事、現実逃避の旅から帰還しました」とw
「関門の海を見ながら小一時間、考えたり泣いたりwもしたけれど、
真冬の関門ダイブはめっちゃ寒そうなので、やめましたww」と・・・


 そう、私にはまだ、のぞみ がある
 私の片方の、共に地獄へでも堕ちてやると誓った、堕天使の翼は
無残にもがれてしまったけれど、それでもまだ、もうひとつ、
穢れ無き天使の翼が私を護ってくれてる・・・
 しのぶ 想い・・・「忍」と言う字は「心」に「刃」
 私の心には深く深くえぐるように刃が刺さったままだけれど
その想いを胸に抱え、それでもなお、生きていく
 いや、「生きてる」んだ
 それは理屈じゃ ない

 まだまだ終わりじゃない。終わらせない
 「やられっぱなしは寝覚めが悪い」w
 「そもそも私の趣味じゃないしね」ww
 「なんぴとたりとも俺の前は走らせねぇ」(笑
 「お楽しみはこれからだ...」


  『すべてを忍び、すべてを信じ、
   すべてを望み、すべてに耐える。
   愛は決して滅びない』
   (聖書のことば)


【BGM】「二人は冒険者」(國府田マリ子)  「幸運序曲」(時代錯誤)
    「水の星へ愛をこめて」(森口博子) 「M」(浜崎あゆみ)
    「サイレントヴォイス」(ひろえ純) 「唇をかみしめて」(吉田拓郎) 


P.S 前日譚 〜one week ago〜

 その日が来なければいいと思った
 その日が消えてなくなれと思ったw
 朝起きたらその日じゃなく次の日だったらいいのにと思った
 前の日寝たら二度と再び目が覚めなければいいのにと願った・・・

 それでも「その日」は やってくる
 一週間ほど前から「今年最大の寒波襲来」と言われてた空は
どんよりと重く冷たく、それでも何とかギリギリ持ち堪えてた


 どうせなら、どうか「晴れ」てくれますように
 たいせつな誰かの 新たな一歩が 晴れ晴れとした、どこまでも
澄んだ青空の記憶ではじまるように・・・
 
 そんな淡い願いが届いたか、はたまた私の魔法が通じたのかw
お昼頃にはわずかにお日様のひかり・・・

「きみは いま どこで なにをしていますか?
 しあわせ ですか・・・?」


 家でひとり腐っててもしょうがないのでランチは外で
 帰りに思いついて、いつかの洋菓子店へ

 あの日、スマホのロックが解除できなくって、そっちの方が
重大事になっちゃって、ケーキだのクリスマスだのそっちのけでw
 けど、ちゃっかりしっかり、自分のお気に入りのプレゼントだけは
ゲットして・・・(笑)
 思いおこせば、いつも、そう
 そして、私は(傍からみればただ不機嫌そうだったかもしれないけど)
どこか心があったかくなる思いで、そんな君を見守ってるのが
 しあわせ だったんだ・・・

関門の夕日

関門橋下から
下関方面

赤間神宮ライトアップ

デジカメ持たないので、携帯ゲーム機内蔵カメラにつき、ピンボケなのはご愛嬌w

「あの日」の関門

露出多め?

one week ago

【教訓】
 常日頃から腹減らしてるとは言え、
 四十路の体にホールケーキ1人占めはキツい・・・w


スポット詳細情報

  • 門司→関門海峡→下関

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