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『年越は憎しみ深く』

九州エリア(福岡県) カテゴリ:社寺・教会
2018-01-14 21:30:25 走行日:2017-12-31〜2018-01-01
グー!(4)

 2017.12.31(sun)
 夜半の雨も明け方までには止み、何とか今年もずぶ濡れ凍死ラインは避けられそうw
 ここ一週間の平均睡眠時間4時間。
 今日も眠い目をこすりつつ正午に出発す。

 通り道、親父の実家へ寄って祖父母の仏前にお菓子を供え、手を合わす。
 結局、7人の孫のうち、最後まで結婚はおろか彼女の一人すら見せてやれなかった恥かきっ子・・・
 「こんな出来の悪い孫でごめんなさい。。。。」

 まず最初の目的地、八幡のイオンモールで夜までの暇つぶしと実益を兼ねた徘徊活動。
まあ年も押し詰まった大晦日というのに呑気にお出かけなんぞできるお気楽な連中のなんと多いことかw

 午後9時半を過ぎた頃、イオン出発。
 3号線に乗り、いざ北上して目的の地へ・・・
 さすが大晦日のこの時間ともなると3号も空いてる。スペワ効果もあるのか例年より空いてるような・・・気のせいか?
 途中、小倉市街で赤色灯の灯りとサイレンの音に行く手を阻まれるw年の瀬のここへ来て火事とか気の毒な・・
 小倉駅前辺りを迂回しつつ、再び3号へ合流し順調に門司へと・・・

 11時を少し回った辺りで、のんびりと関門橋下のいつもの場所へ。
 ラッキー♪今日は誰も邪魔者は居ない、さすがにw

 波は相変わらずだが、潮はそこそこ引いてるようなので脇の岩場へ降り、しばし想いにふける・・・
 「はるか昔、この海へ散っていった平家の人々は、幼き天皇は、どんな気持ちだったのだろう・・?」
 「嗚呼、このまま歩み出せば、ゆっくりとゆっくりと逝けるだろうか・・・」
 「そういえば、三種の神器って沈んだままだったっけ?見つけたら、きっと大金持ちよね!?」(笑)

 午前零時まで、あと15分ほど。
 今度は山手の見晴らしの良い、絶対この時間誰も来ないだろうなという場所を目指す(笑) 
 下界は車の通りも慌しくなってきた。時に、アタマ悪そうなエンジン音を吹かす輩に辟易する・・・

 シーンと張り詰めた空気の中、唐突に、遠くで船の汽笛が鳴り、そして花火が打ちあがる・・・

「今年も、来たよ、この場所へ・・・
 今年も、ひとり、この場所へ」

 大切な人に見せてあげたかった花火
 大切な人と一緒に迎えたかった新しい年
 疲れ切った日常を離れ、希望あふれる未来を共に祈ろう・・・

 ほんっとバカな娘(こ)。。。

 それでも、今年の花火も変わらずきれいだった。

 歩いて数分。
 年の初めの参拝は和布刈神社。
 普段は何のことは無い、目立たないちっぽけな神社も一年のこの日この時間だけは人でいっぱいだ(笑)
 今年はそれでも10人ほどの列に並び参拝を済ませた後、これまた恒例にしている「ふくみくじ」を釣るw

 本当は、今日、この場所で、一縷の淡い期待すら抱いてた・・
 だって、私がここへ来ることは想定内だろうし、何より私には他に居場所が無いのだから・・・・

 「お!?ひさしぶり!どげんね?元気してたかい?
 あたしの方は、ご存知の通り、まあぼちぼち・・・」

 そう、あくまで偶然を言い張って声をかけてくるお前に、どんな顔すればいいのだろう? 
 君の傍らで、何も知らない間抜け面で笑ってる、私が知る限りここ15年で5人目の、「相方」とやらに、どんな目に物見せてくれようか?(笑)
 そんなシュミレーションはばっちりだったさw
 だけど、この場に、お前は居ない・・・・

 「グッバイ!関門」

 もう、二度とこの場で私が年越しを迎えることはないだろう・・・
 ここには大切な想い出があるから・・・
 ここには私の墓標は無い・・・・
 
 カウントダウンが終わると一斉に潮が引くように車の波
 そんな大渋滞を横目にヒャッハー♪しながら走りたかったが、門司港レトロで寄り道・・・・
 と、何か雰囲気が・・・・
 例年になく人が居ない。人の波が引くのが早い!?
 ここ2年恒例だった船上レストランの焼きカレーにも見事振られる・・・OTL
 なんとか開いてる店発見して滑り込むが、どうにも・・・・
 深夜もド深夜だし仕方が無いんだけどね。。。あったかい飯にありつけただけでも

 さて、次の目的地、宗像へ向かう前に、もう一社、門司で寄るべき所がある
 門司区の貴布禰神社?

 昨年の年越し、三社詣でならぬ、道すがら「見かけた神社片っ端から詣で」してやろうと、偶然立ち寄った場所(笑)
 3号線沿いに幟旗がはためいているが、何ちゃない地元の小さな氏神様という風情
 だからなのか、こんな深夜にかかわらず氏子のじっちゃんたちが「よくお参りくださりました」「お神酒をどうぞ!おや、運転なさる?ならば、おつまみだけでも。さあ、みかんくらいならよろしいでしょう?」と歓待を受けた(笑)
 ・・が、これが数時間後、私の命を救う事になるとわw
 夜通し走って宗像大社まであと数百メートルというところで、それまでの寒さと飢え、それにおそらく軽度の脱水と疲労も極限に達し、いよいよ「一歩も前に進めなく」なったのだ・・・
 その時、ポッケの中にはこの神社で無理やりねじ込まれたみかん2個w思わず、道端で愛車を停め貪り食う。そして、宗像大社で小休止し、暖を取ることで事なきを得ていたのだ(実話)

 今年は、そのお礼も込め、お賽銭を100円に奮発しておいたw
 そして、もちろん、ポッケにはみかん2個ww今度は行き倒れる前に、ちゃんと美味しくいただこう(笑)

 その後は快調に人気の無い国道をひた走り、時に行きずりの神社に詣で、適度の休憩、水分補給もしつつ、3時間ほどで宗像へ・・・
 
 午前5時過ぎ、宗像大社着。
 去年より若干遅いのかな?人出もその分まばらなような。
 あと境内の焚き火の、大松明?が廃止され、暖を取れなかったのは残念。
 本殿から、第2、第3宮と詣で、山中の高宮祭場へ

 ここへ来るのはもう、何度目だろう?
 そう、お前と初めて歩いたのは、まだ蝉の声が暑苦しい季節だった・・・
 「疲れたから、ちょっと眠い・・・」
 そういって、私の車の助手席で、無防備に昼寝してたっけ(笑)

 で、ここの御朱印は、誰と貰いに来るんだい・・・・?
 
 宗像大社を後にしたら、いったん海岸方面を目指し、津屋崎経由で宮地嶽へ
 
 午前6時半、空も白く明けて来た頃、宮地嶽神社着。
 境内はまあ、こっちもそこそこの人出。
 「今までに無いくらい、人減ったね。世界遺産の宗像にかなり持ってかれたね」
 そんな声もちらほら・・・

 昔、ここへも、お前を連れてきた・・・
 お前が「いらない!」ってくれたおみくじの、カエルは大事にしまってある。
 そう、だから、いつも、どこへ行き、何があっても、私は無事「かえる」のだ・・・・
 
 また、ある時は買い物ついでに、「ちょっと寄ってかない?ちょうど菖蒲祭りでライトアップされてるらしいよ?」って誘いに、「ん・・・雨だし、今日はいいかな・・」ってそっけない返事。。。。
 で、、、、数年後。この仕打ちなわけね。。。。

 今年も年越しラストは福津のイオンモール。
 すっかり夜も明け、初売りの列に並び、主に飲食系の「福袋」という名の商品券をいくつか物色した後は、その券でタコ焼きでも喰らいビールで乾杯しつつ、閉店まで映画見たり仮眠取ったり・・・

 これが私の、たったひとりの、この数年の大晦日→元旦の過ごし方

 自分のコトが最低だと、自分だけが不幸だと思いこみ、寂しげな顔してる(であろう)お前に、
下にはまだ下が居るって、それでも私はあきらめず走り続けるって
「人の心の光を見せなきゃならないんだろ!」

 最後に。
 感の良い人なら、もう違和感に気付いたろうが、私の愛車はバイクはBikeでもBicycle、「自動」ではなく「人動」の二輪の方であるw
 それも、人生リタイヤ組のおっさんやカン違いした意識高い系みたいのが、やれヘルメットだコスチュームだと見てくれだけ気合入れたロードバイク等ではなく、正真正銘、生粋のお買い物仕様。メーカーは「石橋」さんw
 
 それで、単純計算でも直線距離70キロ。総走行距離130キロオーバーを一晩寝ずに走りとおす。
 基本、国道では車道を、ほぼ原チャリ並みのスピード(実速にあらず。計算上)で走ってる事になる。
 断っておくが、私は体育会系でもなければ、スポーツなんぞ大嫌いだww無論、ジムなんか通っていない。
 それでも3日目の筋肉痛とかこれっぽっちも感じたことも無い。

「こちとら伊達や酔狂でやってんじゃねえんだ!!
 体張って、魂削って、走ってんだよ!
 てめぇらとは気合と根性が違うんだ!舐めんじゃねぇ!!!」 (笑)

 何はともあれ
 さあ、ゲームの始まりです。
 カウントダウンは、もう、刻まれている・・・・


【BGM】
「人として」(海援隊)  「Beauty&Stupid」(hide)
「めぐりあい」(井上大輔) 「男たちのメロディー」(SHOGUN)
「夜明けのshooting star」(林原めぐみ)「HORIZON」(國府田マリ子) 


                               残 351d

スペースワールド最期の日

 夜になってのイルミネーションを期待してみたが、意に反して観覧車すら貧相なライトアップ(とすら呼べない程度のもの)のみ・・・
 「これじゃあ客もこないはずだ」
 そこまで経営に困ってたのか、それとも、やりたくても出来ない事情でもあったのかw

和布刈神社名物?「ふくみくじ」釣り

名づけて「不死身のお守り」
私のことを「すごい体力、生命力だね」「何があっても生き延びそうw」という相棒に、
「じゃあ、その私が遠路はるばる買い求め、一夜を共に走り抜け、寒空での野宿から生還したこいつなら、本当の意味でご利益あるに違いないだろ?だから『不死身のお守り』」
そういって笑い話にするつもりだったおみやげ・・

ふくみくじ三兄弟

左から
2018 レーーーーッド!!
2017 ブルーーー!
2016 黄ィ!
(笑)

来年の年賀状にでもくくりつけて送りつけてやろうかしらwww


スポット詳細情報

  • 関門海峡 宗像大社 宮地嶽神社 スペースワールド

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