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新たな相棒と北海道へ−その3− 下川〜川湯温泉〜根室

北海道エリア(北海道) カテゴリ:自然
2022-09-19 23:53:26 走行日:2022-08-16〜2022-08-17
グー!(6)

8/16(火)

予報どおりの雨、部屋でゆっくり過ごそう。
無料の朝食がつく、パン、ゆで卵、サラダの軽いもの、地元産の厚切りのトーストとトマトジュースがうまい。
スタッフの方の話では下川にはスズキのテストコースがあり、冬場の耐寒テストなどで関係者が滞在するとのこと。
子育て支援などが充実しており道外からの移住者も多いらしい、小さな町だからこそ手厚い住民サービスができるのかもしれない。
有名観光地ではない下川だが、この宿はライダーにとっても快適で使い勝手がいい、もっとアピールしてもいいかも。

西興部から滝上、遠軽を経由する未走破のルートでサロマ湖に出る予定だったが、天気が悪く、ケータイも通じないエリアを長く走るため、国道で紋別に出てオホーツク海沿いに進むことにする。

雨は一向に止まず、紋別の道の駅でカッパを着たまま小休止、湧別のホクレンで友人のみ給油。
今日は北勝水産でホタテバーガーを食べるのだけを楽しみに雨の中を走り続ける。
ところが着いてみると駐車場にクルマがいない、いやな予感、なんと定休日・・。
お盆休みで観光シーズンだから休みなんて想像もしなかった、調べが甘かった。
しかたなく数キロ戻って道の駅で昼食、小降りになった雨が再び強くなってきた、意を決して出発。

能取岬、網走方面に行くのはやめて、国道333号線、39号線で美幌へショートカット、町中に入る手前で雨が止んだ。
ここから本日の宿泊地、川湯温泉へは、美幌峠、小清水峠どちらを通るか、小清水峠の方が距離は短いが、雨が止んだなら美幌峠の展望が期待できそう、友人は美幌峠を選んだ、峠の方向の空はやや明るい、これなら屈斜路湖が見えるかと期待したが、峠の1キロ手前でガスの中に突入、仕方なく峠を素通り。
500mほど下ったところで、いきなり眼下に屈斜路湖が広がった。短い時間であったが、美幌峠を選んで正解だった。

本日の宿は「KKRかわゆ」、リーズナブルな料金で酸性の強い川湯の温泉が楽しめる、これで3回目の利用。
バイクは屋根のある場所に停められるのがありがたい。
雨天走行で疲れたのでまずは温泉、相変わらずいいお湯だ。
夕食は近くの寿司屋で、我々はもちろん默食。宿に戻ったら雨に濡れた衣類を洗濯してもう一度温泉に入ろう。

今日は写真もほとんどなし、移動のみの冴えない一日、温泉の良さだけが救い。

走行距離:270km


8/17(水)

明け方降っていた雨は上がり、徐々に天候が回復する予報。
今日は「中標津、別海町内を無駄にウロウロ走りたい」との友人の希望どおり、前後交代して好きに走ってもらおう。

まず摩周湖へ、高度を上げるにつれて霧が濃くなり、これはダメかなと思ったが、曇り空ながらも湖面は見えた。晴れていれば雌阿寒岳や斜里岳なども望まれるのだが・・。

開陽台へ、牧草地が広がる道は見通しが良く開放的だからクルマのペースが速い、状況を見ながら道を譲ろう。
展望台のレストハウスはまだ開店前、アイスクリームでも食べようかと思ったが早過ぎた、バイクもまだ少ない。
ここも何度来ても気持ちのいい場所、、雲は多いながら地平線が見渡せる。
すぐ近くに撮影スポットとして人気の北19号線のアップダウンがあるが、今日は誰もいない。いつも何台か路肩にバイクを停めて写真撮影しているのだが、やはりコロナの影響でツーリングする人が例年よりだいぶ少ないのだろう。

天気が回復して青空が見えてきた。
野付半島の両側を海に挟まれた道を進む、沖には国後島が見える。
トドワラは以前訪れたときより木がさらに減って、消滅するのもそう遠い将来ではなさそうだけど、これは自然の流れ。

さて、昼食はどこで何を食べようか、中標津の町中なら色々ありそうだ。
なんとなく洋食がいいかなと二人の意見が一致したので、友人が目星をつけたレストランへ。
中標津市街の住宅地にある洋食屋さん、駐車場にはスタンドの下に置く鉄のプレート、ライダーへの心遣いが感じられる。
魅力的なメニュー、迷ってしまうが、あまり食べる機会がない「ポークチャップ」にしよう。友人も同じものを。
お肉が柔らかくソースの味が、ご飯にぴったり。默食でなかったら「うまい!」と叫んでいただろう。
いいお店に出会った、中標津に来る楽しみができた。

国道でも十分楽しいが、ちょっと脇道に逸れるとさらに面白い。
適当に走ったのち、別海町のJA直営店でアイスクリームを食べよう、日本一の酪農地帯だし。
これで本日の友人の目的はほぼ達したので、ここからは再び自分が前を走り、「新酪農村展望台」へ。
牧草地にボツンと立っている鉄骨組みの簡素な展望台で、高所恐怖症の人はムリかもしれない。
元々国が一帯を牧場地として整備し、売り出したとき見学者用に設けられたそうで、訪れる人は少なく、これぞ北海道!という風景が静かに堪能できるお気に入りの場所だ。

本日の宿泊地、根室を目指そう。
国道44号線には頻繁に「シカ注意」の看板が、シカとの衝突事故が多発してるらしい。以前JRでこの付近を走行中シカが頻繁に出没して急ブレーキがかかることが何度もあった。夜間の走行は極力避けた方がいい。

春国岱にある本日の宿を一旦通り過ぎて、納沙布岬に向かう。
ここも宗谷岬と同じ理由でついつい寄ってしまう。しかもそこに至るまでの道が好きなので尚更だ。
天気が良くて北方領土の島々が望める。現在のロシアの状況を考えるとこれらの島々がますます遠くなってしまった。
日本もロシアの隣国であることをあらためて実感する場所だ。

最東端まで来たから、西に引き返そう。
根室市街で給油と買い物をして、春国岱まで戻り、「民宿風連」に到着。
ちょうど夕暮れ時で風蓮湖の向こうに沈む夕日が美しい。ダイニングからはタンチョウが見える。
オーナーさんは野鳥が大好きで奥様が色々説明してくれる、興味がある人には楽しい宿だろう。
民宿の名前どおり設備面では普通の家とさほど変わらす、豪華な雰囲気は全くないが、それをカバーして余りある風蓮湖の景色、おいしい食事、おかみさんの心遣いがこの宿にはある。
食事は同宿者の埼玉からソロで来たBMWのライダーと一緒になる、申し訳ないが我々は默食に徹して、食事の後に色々情報交換して話が弾んだ。
部屋にはテレビもなく周りは静かで、のんびり過ごすにはいい環境。

明日は二通りのルート案を考えているが、まだ決めかねている。翌朝の天気予報をみて判断しよう。

走行距離:326km

−つづく−


部屋の窓から

下川の宿、部屋の窓からディーゼルカーが見える。
ここにはかつてJR名寄本線の下川駅があり、当時走っていた車両が保存されている。30年以上まえだが、廃線の半年前に列車でここを通ったことがある。

軽朝食

宿で提供される軽めの朝食、無料だからこれでも十分。
パンとトマトジュースは下川産で美味しかった。

トドワラ

ビジターセンターからは,木々がわずかに見えるだけ。
昔はもっと手前にも立ち枯れた木があったはずだが。

ポークチャップ

中標津の住宅街にある洋食店「ピノキオ」。ホントにうまかった。他にも魅力的なメニューが、次は何を食べようか?

新酪農村展望台

ツーリングマップルにも載ってるけどいつ来てもほとんど誰もいない。お気に入りのスポット。

ノサップ岬

宗谷岬と同じく、ライダーには定番スポット。
ここに至る道の風景が好き。

風蓮湖畔の宿

春国岱へ歩いて行ける絶好のロケーション。
朝の散歩が楽し過ぎる。
当日は我々を含めて宿泊客はバイク乗りオンリー。


スポット詳細情報

  • ノサップ岬

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