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新たな相棒と北海道へ−その2− 苫小牧〜稚内〜下川

北海道エリア(北海道) カテゴリ:自然
2022-09-19 14:23:04 走行日:2022-08-14〜2022-08-15
グー!(4)

8/14(月)

明け方に雨は止み、曇り空だけど天気は北上するにつれ良くなる予報。
今日は東京の友人と留萌で待ち合わせ、彼は日本海沿い、こちらは内陸からアプローチする。

国道234号線を岩見沢方面へ、北海道ではありふれた風景が続く道だけど、5年ぶりだから新鮮に感じる。
三笠から国道12号線、奈井江から石狩川を渡って国道275号線へ、雨竜町の道の駅で休憩。ようやく青空が見えてきた。
碧水から国道233号線で留萌へ、この「碧水」という地名、275号線を走ってると頻繁に標識で目にする。国道が交差する要衝だが道内の人でもほとんど知らないだろう。大抵は市町村名(この場合は北竜町)が表記されるのに珍しい。

留萌市街に入り、待ち合わせまでまだ時間があるので、留萌駅に立ち寄る。
留萌本線は一部区間を除き2023年春で廃止となることが決まり、留萌から鉄道が消滅することになる。これが見納めになるだろう。

友人と駅付近のコンビニで無事に合流、ここから二人旅の始まり。
彼は長時間のフェリー移動が苦痛でいつも東京ー青森間を自走しているが、今回は感染リスクを下げるため、より乗船時間の短い大間-函館航路で上陸し、留萌まで北上してきた。同い年だが私にそんな体力と根性はない。
昼食用に友人が予約してくれた「蛇の目」のお寿司を受け取りに行く、人気店だからさぞかし混んでるかと思ったら、予約分の引き渡しのみの営業とかでひっそりしていた。

道の駅に移動して外のベンチで食べる。
今回のツーリングでは会話時はマスク、默食、密で換気の悪い場所は避けるなど対策するよう取り決めをした。
コロナ禍では友人同士であっても注意が必要、まったく厄介だ。

さて、いよいよお楽しみのオロロンライン。
小平、苫前、羽幌と北上、何度走ってもワクワクする道、思いは同じ、すれ違うライダーもテンション高そう。
初山別のセコマで休憩、ハーレー集団が続々と入ってきて、大排気音とともに駐車場が埋め尽くされる。15台以上はいるだろうか。
大所帯の雰囲気に圧倒されて、こちらは早々に退散する。

遠別からは一旦国道を離れ、海沿いを走る。交通量ほぼ皆無で快走、遠くに見えていた利尻島がだんだん近づいてくる。
天塩町の手前で国道に戻り、町内で給油と買い物。海沿いに進むとこの先約70kmほど,稚内の市街地までGSもコンビニもない。
我がV-Strom650は苫小牧で給油したガソリンがまだ半分近く残っている、友人のFZ1は留萌で給油したけど、稚内市街までもつか微妙な感じ。
ZRX1100のときより燃費の差が大きくなった、友人の給油タイミングを考慮して走らねば、ガス欠したら時間的、金銭的ロスが大きい。
V-Strom650の航続距離の長さは北海道においては特に安心材料になり得る。

本日のメインイベント、道道106号。
北海道を目指すライダーにとって憧れの道、自分も一番好きな道、所々バイクを停めて景色を堪能する。利尻富士がよく見える。
好天のなかこの道を走れるなんて幸せだ、これだけでも北海道に来て良かったと思える。

日没前に本日の宿、稚内温泉の民宿「北乃宿」に到着、すでにバイクが3台ほど停まっている。
建物はやや古く簡素な部屋だけど、それをカバーして余りある海の幸いっぱいのおいしい食事、肌がすべすべになる温泉、コスパのいい素敵な宿。
我々は「默食」を徹底、食事中は一言も話さず、ホントは感想など言いながら食べたいんだけどね。

走行距離:358km


8/15(月)

今日も一日天気が良さそうな予報、明日は全道的に雨になるようで、今日の晴れ間を存分に楽しまねば。
宿の前には走行距離80,000kmを超え年季の入ったSL230、オーナーの女性に「結構距離走ってますね」と言ったら「メーター一回転してます」、つまり180,000km以上か、恐れ入りました。どこでも安心して行けるので気に入っているとのこと、好きなバイクに長年乗ってる人、素敵です。

まずは北海道ツーリングお約束の地、宗谷岬へ。
もう何回も訪れて今更なのだが、稚内まで来たからには行かないとどうも落ち着かない。
どこかで聞いた大排気音、昨日初山別で見かけたハーレー集団のお出ましだ。やはりお約束の地だね。

宗谷丘陵を抜けるルートを経てオホーツク海沿いに出て、次のお約束の地、エサヌカ線へ。
今日は天気がいいので、一直線の道が地平線まで続く絶景を堪能できるだろう。
20年以上前、初めて北海道に行ったときはその存在を知らず、話にも聞いた記憶がなかったが、今やすっかり観光スポットに。
バイクはもちろん、マイカーで訪れる人も多い、そしてまたもや大排気音が・・、宗谷岬を回ってエサヌカ線に来るのは鉄板コースだね、それだけ魅力的な場所ということ、よくわかる。

浜頓別のGSで友人のみ給油、枝幸の市街地の食事処で昼食、開店10分前、何組か先客がいる、人気店みたいだ。
さて、この後どうするか。
今日は走行距離が短めなので、時間的に余裕がある。これから歌登、美深を経由して名寄方面に向かう途中、かつて「日本一の赤字路線」だった旧国鉄美幸線の廃線跡を利用した自分で運転できるトロッコに乗れる場所がある。友人に提案すると興味をもったので、電話で予約。
人家が全くない山の中をひたすら走ると小さな集落が、美幸線の終点だった仁宇布、ここに「トロッコ王国」がある。
廃線後、約5キロの区間を整備し、観光スポットに生まれ変わった。
たかがトロッコというなかれ、森林の中を走る心地よさ、かつて列車が走っていた本物の線路、短いながら橋もある。。
遊園地の豆汽車とは別物、時間があれば是非おすすめしたい、鉄道好きかは関係なく楽しめるはず。

名寄市街で買い物、給油を済ませ、本日の宿泊地、下川へ。
途中反対車線で北海道警直営の「露店」が営業中、すれ違うライダーにジェスチャーでお知らせ、通じたかな?

本日のお宿「結いの森」、下川町が運営する比較的新しい施設、ビジネスホテルと同じ感覚で泊まれる。
部屋も館内もキレイで居心地がいい、夕食の提供はないが、歩いて行ける範囲に何軒か飲食店がある。
事前に目星をつけておいた焼き肉店へ、コロナ禍にもかかわらず多くのお客さんで賑わっていた。
窓は開いてて換気は問題なさそうだし、テーブルの間隔があるので、ここで食事を取ることにした。
焼肉で「默食」は野暮だけど、ツーリング中の発症はなんとしても避けたい。
早々に食事を済ませ、マスクをして「安くてうまかったね」と感想を言い合って店を出た。
宿に戻り洗濯、設備は新しく、洗剤は自由に使っていいとのこと、有り難い。
数日前から明日の予報は全道的に雨、念のため最新の予報をみてもやっぱり雨、明日はどこもダメみたい。
チェックアウトぎりぎりまで滞在し、最短ルートで移動に徹することにしよう。

走行距離:258km

−つづく−

留萌駅

ついに廃線が決まった留萌本線。
現役の駅舎を見るのはこれが最後になるだろう。
人気の駅そばは相変わらず営業していたけど、この先どうなるのだろうか。

初山別のセコマにて

ハーレーの集団に圧倒されて所在なげなV-Strom。

道道106号

北海道、いや日本で一番好きな道。
またここに来られて嬉しい。

宗谷岬

日本の「端っこ」で最も気軽に行ける場所。
ついつい立ち寄ってしまうのは端っこ好きのライダーの性か。

エサヌカ線

道道106号と双璧を成す道北エリアの二大ブランド道。
どっちも甲乙つけがたい、でも106のほうがやや好きかな。

トロッコ王国

クルマの免許所有者は自分で運転可。前後のトロッコに追突しないよう注意が必要。道路に比べて線路は制動距離が長い。大人も子供も楽しめる素敵なアトラクション。

下川の宿

下川町が運営する宿泊施設。夜から雨の予報なので軒下にバイクを置かせてもらえて助かりました。


スポット詳細情報

  • トロッコ王国

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