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僕の場合、奥は先に身罷られたので何でもやりたい放題だ。バイクの免許を取ろうがバイクを買おうが文句を言うものは誰もいない。基本的に家事炊事の類は楽勝なので一人になっても生活に困るということもない。


再婚なんて話もポツポツあるが、不自由もしていないのに再婚して自分の生活に制限をかけるのはばかげている。大体ある程度年がいってからの再婚は色恋よりも生活上の必要性なんだろうから、・・。その色恋ももういいかなと言ったところだし、・・(^。^)y-.。o○。


それでＣＢ７５０の重さとその重厚、悪く言えば鈍重、な操縦性に四苦八苦しながらなんとか大型二輪免許を取った。今になってその四苦八苦したＣＢ７５０に乗るとどうしてこのバイクの扱いに苦労したのかと思うほどに自由自在に乗りこなせるのには我ながら驚いてしまう。慣れと言うのは恐ろしいものだ。


免許を取ったのでホンダドリームに行って「ＣＢ１３００スーパーボルドールを買うぞ。早くよこせ」と言ったら「本当に取ったんですか」と驚いていた。けしかけておいていい加減な奴だ。ただ丁度マイナーチェンジに当たっていたのでバイクが来たのは免許を取って４か月後の２０１４年３月だった。


3年半このバイクに乗ってみてＣＢ１３００スーパーボルドールのもっとも偉大なところは乗り手が驚くような挙動を決してしないこと、そして必ず乗り手に情報を伝えてくることだろう。例えばアクセルを開けてもいきなりドッカンと加速したりはしない。「行くぞ」と言う一呼吸があってぐっと前に出る。コーナリングでも「もう少し行けるぞ」とか「ちょっと減速しろよ」と言った車両情報を伝えてくること、これは大変なことだと思う。


四輪でもそうした情報を破たんする前に伝えてくる車と限界まで頑張るが、それを超えるといきなり破たんしてしまう車があったが、バイクも同じなんだろう。４００Ｘと言うバイクはそうした情報があまり伝わって来ずにその点で、「こいつはどこまで頑張れるのかな」という不安感があったが、ＣＢ１３００スーパーボルドールは全くそうした不安感がない。


自動二輪車に乗った経験半年、走行距離３，５００キロと言うど素人ライダーが何とか乗りこなせているのもこいつのおかげなんだと思う。で、その意味でこのＣＢ１３００スーパーボルドールと言うバイクはライダーとコミュニケーションができるバイクである。これはとても重要なことである。ホンダは２０年と言う時間をかけてこのバイクをここまで作り込んだんだろうなあ、・・(^。^)y-.。o○。