掲載日:2025年10月24日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち


1980年代、フルカウルのモデルからカウルを取ったカウルレスモデル(ネイキッド)が各メーカーから発売されるようになった。
たとえばヤマハのFZ400R→FZ400N、カワサキのGPZ400R→FX400R、ホンダのVFR400R→VFR400など。4スト400㏄から始まったカウルレスの波は2スト250㏄へ。1988年に誕生したスズキのレーサーレプリカRGV-Γ250をカウルレス、ストリート仕様にしたモデルがウルフ250だった。
アルミフレーム、路面追従性を高めたニューリンク式フルフローターサスペンションなどはガンマと共通。最高出力45PSを発揮する、水冷2サイクル90°V型2気筒の超パワフルエンジンは、シティユースを考えて低・中速域を重視。また町乗りでも扱いやすいようにハンドルの位置もガンマより2cm高く設定されていた。
またハンドリングを軽快にするためにフロントディスクブレーキをシングル化。ネイキッド映えを考えてエンジンはブラックに変更。ハンドル周りも丸目ヘッドライト、ハンドルマウントのメーターにすることでスッキリした外観になっていた。ちなみに乾燥重量もガンマより3kg軽くなっていた。
ウルフ250に続いて89年には単気筒のウルフ50が誕生、91年にはウルフ125。92年にはウルフ200が登場、排気量を越えてウルフの血統は継がれていった。ちなみに「ウルフ」という名はスズキの代表的なペットネーム、1969年に初代ウルフ90&125。1982年にはレジャーバイクのウルフが生まれている。








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