“ハルノリカ”のふしぎ発見なんでもバイクライフ! 第1回:攻めすぎたデザインで不発に終わった残念モデル!【ホンダ編】

掲載日:2026年04月16日 フォトTOPICS    

まとめ/小松 男

あの乗り物は何だったのか? 素朴な疑問が知識を広げる!

バイクの世界には、思わず「なんで?」と立ち止まってしまう瞬間があります。見慣れないデザイン、気になる装備、ツーリング中のちょっとした疑問――そのすべてが、バイクライフを深くする入口です。当企画では、ハルノリカとDANの掛け合いを通じて、毎回異なるテーマをやさしく紐解いていきます。気づけば知識が増え、走りがもっと楽しくなる。そんな“発見型バイクライフ”をお届けします。

リカ● ダンさん!お疲れ様です! 厚木の246を走ってたら、この前、すっごく不思議な形をしたバイクを見かけたんです。サメみたいな、スクーターみたいな……でも、スクーターじゃない。あれ、何だったんでしょう? もしかして未確認走行物体……?

ダン● ハハハ、リカちゃん。それはおそらくホンダの『DN-01』だろうな。2008年に登場した、ホンダが提唱した『ディスカバリー・コンフォート』という新ジャンルのバイクだ。未確認どころか、ホンダが本気で未来を作ろうとした野心作だよ

リカ● ディーエヌ……ゼロワン? 名前からして近未来ですね! でも、正直に言うと……ちょっと独特すぎて、街中だと浮いた存在をなってた気がします……

ダン● そこがポイントなんだ。ホンダというメーカーは、時々誰も追いつけないほど『デザインを攻めすぎる』癖がある。技術的には素晴らしいのに、時代が追いつかなかったり、ユーザーが置いてけぼりになったりして、結果的にセールスが振るわない……。我々は敬意を込めて、それらを『残念モデル』と呼ぶこともあるんだ。今日は、そんなホンダの攻めすぎた歴史を紐解いてみようか

【今回ピックアップする「攻めすぎた」ホンダ車たち】

■1. ホンダ DN-01 (2008年)

攻めポイント:
大型スポーツバイクの車格に、電子制御の油圧式無段変速機「HFT(ヒューマン・フレンドリー・トランスミッション)」を搭載。低く長い車体とフルカウルによる独特のシルエットは、それまでのバイクの進化過程から大きく逸脱していた。

残念の理由:
当時としては120万円を超える高価格に加え、「スポーツバイクの走り」と「スクーターの快適性」を両立しようとした結果、どちらのユーザー層にも決定打になりきれなかった。コンセプトの先進性に対し、市場の受け皿がまだ整っていなかった典型例と言える。

■2. ホンダ Solo (2003年)

攻めポイント:
スーパーカブやモンキーと同系統の横置き50ccエンジンを採用しながら、サドルシートや極限までそぎ落としたフレーム構成によって、“個”を際立たせるミニマルなデザインを実現。あえて“未完成感”を楽しむという思想が色濃い。

残念の理由:
機能性や実用性を大胆に削ぎ落とした結果、通勤・通学用途としては今一つ使いづらく、かといってカスタムベースとしても方向性が絞りきれなかった。コンセプトは明確だが、ターゲットの解像度がやや曖昧だったことで短命に終わった。

■3. ホンダ HAWK 11 (2022年)

攻めポイント:
大排気量パラレルツインをベースに、一体成型のロケットカウルを採用したネオクラシック路線。現代的な車体構成に対し、あえてクラシカルかつ個性的な意匠を強く打ち出した。

残念の理由:
「上がりの一台」としてベテラン層をターゲットにしたが、現代的な性能とクラシカルなデザインの融合が賛否を呼んだ。刺さる層には深く刺さる一方で、市場全体としては広がりに欠けた印象は否めない。

■ホンダ NM4-01 (2014年)

攻めポイント:
アニメやSF作品に着想を得た“近未来クルーザー”という独自コンセプト。低く長い車体に加え、背もたれ付きシートや前方にせり出した足元レイアウトを採用。さらに自動変速のDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)と多機能メーターを組み合わせ、従来のバイク像を大きく逸脱した。

残念の理由:
デザインとポジションの個性が強すぎたことで、一般的なスポーツバイクやクルーザーのユーザー層と噛み合いづらかった。話題性は高かったものの、日常での使い勝手や用途イメージが浸透しきらず、結果としてニッチな存在に留まってしまった。

そういえば、よく見かけるあのモデルも、かなり奇抜!?

リカ● うーん、どれも個性的ですけど、ヒットさせるのって難しいんですね……。あれ? でも、最近よく見る『X-ADV』も、かなり攻めた形じゃないですか?

■ホンダ INTEGRA

スクーターの利便性とバイクの走行性能を融合させたクロスオーバーモデル。DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を採用し、クラッチ操作不要でスポーティな走りを実現したが、その中間的な立ち位置ゆえにユーザー層のイメージと噛み合いづらく、評価は分かれる一台となった。

ダン● いいところに気づいたね。実はX-ADVは、かつて存在した“インテグラ”と基本構成を共有している。インテグラは“スクーターともバイクとも言い切れない中間的な存在”として苦戦したが、X-ADVでは“アドベンチャー×スクーター”という方向に思い切って振り切った。その結果、用途もイメージも明確になり、世界的なヒットへとつながったんだ。
つまり、中途半端に見えるか、突き抜けて見えるか。その差が、市場での運命を分けることもあるというわけだ

次なる一手を出し続けることできるのはビッグブランドだからこそ!!

リカ● なるほど……! 攻めすぎて失敗することもあるけど、振り切ったからこそ成功するケースもあるんですね。ホンダさん、かなりチャレンジャーですね!

ダン● チャレンジャーというより、“挑戦を継続できる体力を持ったメーカー”という感じだな。世界トップクラスの規模と実績があるからこそ、他社なら躊躇するようなコンセプトにも踏み込める。その積み重ねが、結果としてブランドの厚みになっている。しかも原付から大型モデルまでそれができるということは、素直にすごいと思える。そして、失敗に見えるモデルも、実は次の成功への布石になっていることが多いんだ

リカ● なんだか、さっき見た“あの不思議なバイク”が、急にカッコよく思えてきました……!

ダン● そう感じたなら上出来だ。一般的には“珍車”と呼ばれるようなモデルこそ、その時代の挑戦が詰まっている。見方を変えれば、それは非常に贅沢な存在なんだ。
ホンダの歴史には、まだまだそういう“味のある一台”が眠っている。リカちゃんも、自分なりの“推し残念モデル”を見つけてみるといい。バイクの見え方が一段と深くなるはずだ

リカ● はい! なんだかワクワクしてきました! さっそく中古車屋さん、巡ってきますっ!

■ハルノリカ プロフィール

神奈川県厚木市出身、2003年4月4日生まれ。明るく元気な性格で、思い立ったらすぐ行動するタイプのバイク女子。現在はフリーターとして働きながら、愛車とともに日常からツーリングまで幅広くバイクライフを満喫中。初心者ならではの素朴な疑問と中級者へと成長していくリアルな視点が持ち味。

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