掲載日:2017年04月04日 取材で見つけた旧車バイク紹介
記事提供/Zeppanバイクス編集部 取材協力/コアガレージ
※この記事はモト・メンテナンス別冊『Zeppan BIKES 21号』の『物件通信』を再編集したものです
レプリカブームの急先鋒となったRG250ガンマの登場翌年、1984年にデビューしたのがスズキGSX-Rである。400ccクラス初のアルミフレーム、GSX400FWをベースに軽量化とチューニングによって59馬力を発生した水冷16バルブエンジン、デュアルヘッドライトを装備したレーシーなカウルなど、常識を覆す衝撃的なモデルだった。
1984年はレースの新カテゴリーとしてTT-F3クラスが開幕し、3月に登場したGSX-Rと5月に発売されたヤマハFZ400Rはワインディングでもサーキットでも格好のライバルとなった。GSX-Rの武器は何と言っても乾燥重量152kgという超軽量な車体で、現代の250ccクラスと同様の取り回しの良さは現在でも特筆すべきポイントだ。
コアガレージのGSX-Rは1984年式の初期型で、定番のヨシムラサイクロン以外はオリジナル度の高さが魅力である。
フロント16インチ、リア18インチのホイールは当時のレーサーレプリカの定番装備で、クイックなハンドリングが特徴。前後合わせて10個のキャリパーピストンを持つDOP(デカ・オポーズド・ピストン)キャリパーとアンチノーズダイブ機構を装備。
激しく肉抜きされたステッププレートやスリムなブレーキペダルに、メーカーの軽量化に対する執念が垣間見える。純正マフラーはサイレンサーにGSX-Rロゴマークのプレートが付く。
アッパーカウルのナックルガード部分に装備されたフロントウインカーとテールカウルにビルドインされたリアウインカーによって、レーシーなフォルムを実現している。
メーターケースがシンプルに並ぶスパルタンなコックピット。タコメーターはRG250ガンマと同じく3,000回転以下は省略される。
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