掲載日:2017年02月27日 取材で見つけた旧車バイク紹介
記事提供/Zeppanバイクス編集部 取材協力/取材協力/MCS プラッツ
※この記事はモト・メンテナンス別冊『Zeppan BIKES 21号』の『物件通信』を再編集したものです
カワサキZ1と比べて出荷台数が少ないため、最近では現地仕入れが極めて困難なH2。チューニングベースで様々な改造やフレームカットなどが施された、ベース車的車両を仕入れることができても、コンプリート車でしかも年式相応の部品が今尚取り付けられている車両は少ない。ましてやオリジナルペイントの外装パーツが残っている例は本当に少ない。
プラッツで見つけた1972年型のH2は、アメリカ仕様のブルーレインボーカラーのオリジナルペイントが残る一台だ。ノンレストア車で細部にはヤレが見て取れるが、磨き仕上げ車を好むユーザーには最適な1台と言えるだろう。注目したいのはエアークリーナーボックスやインレットパイプ、シート下には象の鼻と呼ばれる吸入ダクトが残っていた点である。細部パーツが欠品していて当たり前の年式だが、そんな細かな部品が残っている貴重な1台である。
1972年の工場出荷当時のままのパーツが現在まで継承されている。ブレーキキャリパーはローターも当然ながら純正部品。スポークが赤サビになっていない程度を見れば、ベーシックコンディションの確かさが理解できる。
負圧コックとミクニVMを3連装。エアークリーナーケースを取り外しパワーフィルター仕様にする車両が多かったが、シート下のエアーインレットダクト「象の鼻」を含めて純正パーツが装着されている。
薄っぺらなダブルシートが初期型H2の大きな特徴だが、アンコが押しつぶされてしまっている。復刻品でアンコもあるので安心できる。
初期型H2オリジナルのメーター。H2-Aになると文字盤のデザインがZ1/Z2のようなタイプに変更される。
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