埼玉と山梨を跨ぐ雁坂トンネルを駆ける

掲載日:2015年08月26日 ツーリング情報局関東エリア    

走行エリア/埼玉県
走行した道/県道70号線、県道53号線、国道299号線、国道140号線、県道206号線、国道411号線
投稿者/プラムフィールドさん 取材日/2015年07月12日

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自然と人工のコラボレーションで生み出される涼を体感

7月に入り、晴天時には真夏日と言われる気温になる日も増えてきました。この日もそんな猛暑の中でのツーリングとなり、休憩と水分補給に気を遣いました。

今回は、埼玉と山梨の県境を跨ぐ一般道日本一の長さを誇る雁坂トンネルが期間限定で無料となっているため、それを確かめに行ってきました。無料期間は、2015年7月1日から同年11月30日の5ヵ月間です。12月に入ると凍結の危険性が出てくるため、紅葉時期までのツーリングシーズン中は、無料で楽しめるという事になりますね。今回のルートは、埼玉県側から雁坂トンネルを通って山梨県側へ抜け、国道411号線で東京(奥多摩)側へ抜けるという、1都2県を走るお手軽ルートです。

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集合場所は、埼玉県飯能市の西武線飯能駅南口ロータリーです。今回は6台でのツーリングとなりましたが、我々の他にも数組のツーリング集団が見受けられました。飯能以東の南側から秩父へアクセスする場合、通常は、国道299号線を道なりに走ることが多いのですが、今回は、名栗から山を越えて秩父側へ抜けるルートとしました。

出発後、ロータリー出口の交差点を右折して道なりに走り、図書館前の信号を左折して、県道70号線に入ります。この道は、飯能市内を走る幹線道路のひとつですが、平日の朝・夕の通勤時間帯以外では、殆ど渋滞は無く、スムーズな走行が可能です。道幅の変化はありますが、沢沿いなどを通る緩やかなワインディングは、夏の青空に良く合います。

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県道70号線を道なりに進むと、道なりに県道53号線に入ります。県道53号線に入るとすぐに、右手に有馬ダム有する名栗湖への入口が現れます。名栗湖入口手前のさわらびの湯の駐車場からは、梅雨入り前、蛍が見られる沢へ歩いて行く事ができます。時期や時間によっては、立ち寄りどころの1つとするのも良いでしょう。今回は、県道53号線をそのまま進み、山伏峠へ向かいました。この日、峠手前では1箇所工事が行われており、片側交互通行になっていましたが、交通量は少なく、快適に走ることができました。山伏峠は、頂上付近にヘアピン区間が集注している道ですが、道の荒れも少なく、走りやすいワインディングだと思います。山伏峠を介して国道299号線へ抜けるルートとしては、そのまま進むルートと、途中右折して正丸峠を通るルートが存在します。両ルートはそれぞれ、正丸トンネルの出口側と入口側へとつながっています。今回は、正丸トンネルの出口(飯能側からのアクセス時)へ出る直進ルートを選択しました。

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国道299号線へ出た後、左折して秩父方面へ向かいます。道なりに上野町の交差点まで進み、左折する事で国道140号線に入る事ができますが、手前のカーブの細道を入って行くと、交差点の混雑を回避してショートカットすることができます。

秩父市街地を抜ける国道140号線は、若干の渋滞が予想されます。押堀橋の信号の細道を左斜めに入って行くと、国道の混雑を回避することも可能ですが、出口が細く、坂道となっているため、慣れない車体でのアクセスは避けた方が良いでしょう。

国道140号線を進み、左手の道の駅大滝温泉にて休憩しました。道の駅大滝温泉は、立ち寄り湯が存在する他、施設が充実しているため、休憩場所としては重宝されます。ただ、ゴミ箱が見当たらないため、ゴミは各自持ち帰りが原則のようです。山間での自然保護を意識しているのかもしれません。

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道の駅大滝温泉を後にして、国道140号線(通称:彩甲斐街道)を山梨側へ進むと、巨大建造物である滝沢ダムとループ橋の共演を見ることができます。そのまま道なりに進むと、雁坂トンネルの看板が現れます。

料金表示板には、通常料金(二輪:580円)に被せるように“無料”の表示が示されていました。確かに無料であることを確認し、トンネル内に突入します。トンネル内は、外の暑さが嘘のように涼しさに溢れています。高所と日陰により、これほどの気温差が出るのかと驚くことでしょう。埼玉側からのアクセスでは、トンネル出口側に料金所が存在します。せっかくの無料期間ですから、記念と証拠として、写真を撮っておくのも良いでしょう。

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雁坂トンネルを抜けて国道140号線(通称:雁坂みち)を道なりに進み、道の駅花かげの郷まきおか手前の交差点(室伏とんねる東)を左折し、次いで窪平の交差点を左折して県道206号線へ入り、案内板に従い、信号を左折することで、花かげの湯に併設された白彩さんに到着します。

今回は、ここで昼食をとることにしました。激盛りの天丼が有名で、写真の“普通盛り”でもかなりのボリュームがあります。サクサクの衣と甘めのタレで、とても美味しくいただけますが、量的に食べきれない場合には、入れ物持参で持ち帰る事もできますので、お土産にするのも良いでしょう。

今回は、ツーリングにお勧めなプラン案を提供するために、食事の際に個室を予約しました。個室は、花かげの湯の個室を利用することとなりますが、白彩さんから予約することで、温泉利用料のみで個室を使用することができ、かつ温泉にも自由に入る事ができます。個室は3時間単位の利用となりますが、次の予約が無ければ、融通が利くみたいでした。座敷となっている大広間もありますが、ボリュームのある料理を食べた後に周囲を気にする事無く休みたいライダーや、ウエアや荷物の多いライダーは、個室を利用する事がお勧めです。5~6人の団体であれば、余裕があります。

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白彩さんを出た後は、県道206号に戻り、国道140号線方面へ。国道140号線へ入った後、新隼橋北を斜め左で、県道38号線に入ります。その後、三日市場の信号を左折して県央213号へ入り、塩山ふれあいの盛り総合公園の中を抜ける広域農道(フルーツライン)へ入り、国道411号線(通称:大菩薩ライン・青梅街道)へと抜けます。

フルーツラインは景色も良く、夕刻時には、街の明かりを楽しむ事もできるでしょう。大菩薩ラインは、道幅が広く、車種を問わずワインディングを楽しむ事ができる道路です。夕方以降の交通量が比較的少なく、中央道や国道20号線の混雑を避けたい場合に良い道です。国道411号線を道なりに進むと奥多摩に至る事ができ、さらに道なりに進む事で、青梅へアクセスする事ができます。このまま解散では少し走りたらないという場合には、道の駅こすげへ行ってみるのも良いでしょう。道の駅こすげは、2014年4月に登録され、今年に入ってから供用が開始された新しい道の駅です。二輪車にも優しく、二輪専用駐車場も完備されています。

道の駅こすげに立ち寄った後は、奥多摩側へ戻って帰路につく事もできますし、さらにワインディングを楽しみたい場合には、松姫峠に向かい大月側へ抜ける事もできます。今回は、奥多摩側へ戻り、青梅を抜けて帰路につきました。暑さが際立つ季節になって来た事より、十分な休憩と水分補給が、ライディング時の冷静な判断に役立つこととなるものと考えられます。渋滞に苛立たず安全運転を心がけましょう。

立ち寄りポイント・スポット紹介
  • ● 道の駅大滝温泉(埼玉県秩父市大滝4277-2)
  • ● 白彩(花かげの湯)(山梨県山梨市牧丘町窪平453-1)
  • ● 道の駅こすげ(山梨県北都留郡小菅村3445番地)

レポーター プロフィール
プラムフィールドさん
所有バイク/DUCATI S2R800
さまざまな車種を乗り継いできましたが、結婚を期にすっかりバイクから遠ざかってしまっていたところ、昔あこがれていたバイクに偶然出会い、気軽に楽しむをモットーに復帰したリターンライダーです。

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