田園を駆け抜けて霞ヶ浦周辺を散策

掲載日:2015年05月25日 ツーリング情報局関東エリア    

走行エリア/茨城県
走行した道/常磐自動車道、国道354号、国道408号、県道34号、国道125号、国道51号、県道50号、県道101号
投稿者/プラムフィールドさん 取材日/2015年05月03日

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日本一の高さを誇る牛久大仏の
圧倒的な大きさを体感

今回は、常磐道の守谷SA(下り)をスタートし、牛久大仏を見学し、鹿島神宮近くの道の駅「道の駅いたこ」までのルートをご紹介したいと思います。守谷SAは、上下とも2013年からリニューアル工事が進められており、下りのサービスエリアは、訪れた2015年5月現在もリニューアル工事中で、7月1日に、グランドオープンする予定となっているようです。

ゴールデンウィークのこの日、東京側から守谷SAへのアクセスは、気温上昇に伴う霧の発生により、常磐道入口から守谷SA付近まで、渋滞が生じていました。このため、不穏な空気の漂うスタートとなりましたが、守谷SAから先の高速道路は、霧の解消と共に渋滞も解消され、比較的スムーズに走ることができました。

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牛久大仏へは、常磐道から圏央道へ入り、阿見東ICで降りるのが最も簡単なアクセス方法となります。しかし、阿見東IC近くには、アウトレットモールがあり、ゴールデンウィークの渋滞が懸念されると共に、通常よりも早めのスタートで時間的な余裕があったため、圏央道へ入る手前の谷田部ICで降り、一般道で牛久大仏へ向かうこととしました。

ゴールデンウィーク中とはいえ、休日の朝の時間帯は、一般道を走る車の数は少なく、快適なライディングを楽しむ事ができました。谷田部ICを降りて県道19号線に入り北上し、上横場の交差点を右折して国道354号線に入ります。朝9時前の時間帯では、国道といえども、閑散とした雰囲気で、ストレスを感じる事無く、良いペースで走ることができます。

国道354号線を直進し、榎戸の交差点を右折して、圏央道に平行に走る国道408号線に入ると、直線的な道路の両脇に、数キロに亙って続くモミジバフウの並木を見る事ができます。この並木道を走るだけでも、一般道に降りた価値があるのではないでしょうか。モミジバフウは、楓に似た葉をつけ、秋口には紅葉も見る事ができます。このため、紅葉の季節には、国道408号線に、紅や黄色のトンネルが出現することでしょう。

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モミジバフウの並木を抜け、のんびりとした田園風景を眺めながら道なりに進み、正直町の交差点を左折して県道34号線に入ります。県道34号線は、左右を林に覆われた区間が長い事もあり、牛久大仏に近づいているはずなのに、しばらくは、その姿を見る事ができません。

県道68号線との分岐を曲がったあたりから道がひらけ、大仏様の頭が見え隠れするようになってきます。この頭が見えてきた瞬間が、何ともいえない感動を覚える瞬間でもあります。現在、県道34号線は、阿見東IC付近で道の整備が行われており、道の形態が変わっています。このため、県道34号線に入った後は、交差点や道沿いにある案内板に従って進むようにする事をお勧めします。

鎌倉の大仏(全高約13m)が手の平に収まってしまうというほどの大きさを誇る牛久大仏(全高約120m)は、周辺に比較対象物が少ない事から、その大きさを正確に把握することは難しいと思います。しかし、近くに行くまでも無く、その大きさを感じる事はできるという不思議さを味わう事ができます。この日は、開門よりもかなり早く到着してしまったため、内覧を諦め、周囲からその大きさを楽しむこととしました。牛久大仏から少し離れた県道34号線は、区画整備等の関係から、現状では何も無い平野が広がっている場所があります。このため、車通りの邪魔にならない道沿いにバイクを停め、遠くに佇む大仏様を眺めるというのも一興でしょう。

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牛久大仏を後にして鹿島神宮方面へ向かう場合には、大別して、2つのルートがあります。一方は、圏央道を跨いで国道125号線に直接入るルートで、もう一方は、国道408号線に戻り、南下した後に国道125号線へと入るルートです。

今回は、時間的な余裕もあったため、道が空いている事を確認できている国道408号線を通るルートを選択しました。この道は、進行方向右側に、広大な田園風景が続く事が印象的です。季節柄、既に田植えが終わった田んぼと、未だ手つかずの田んぼとが入り混じった風景が広がっていました。

この風景も、夏には濃緑色、秋には黄金色の風景へと移り変わる事が目に浮かびます。モミジバフウの紅葉と共に、恵に輝く田畑を眺めに、再訪したいものです。国道408号線をしばらく走った後、角崎の交差点を左折し、県道5号線を通って国道125号線へ向かいます。このあたりは、成田空港が近いこともあり、真上を飛行機が横切ることがあります。この日も、道を横切る飛行機の影を見る事ができました。走行中に突然自分だけが影に覆われるという体験は、なかなか面白いものがあります。

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国道125号線が新利根川沿いを走る場所では、舟釣りを楽しむ人々の光景を見ることができます。道沿いから見た限りでは、川釣りを楽しむ人の殆どが、舟に乗っていたように思えました。

国道125号線を道なりに進み、北田の交差点を左折して、国道51号線に入ります。51号線は、霞ヶ浦、北浦を抜けて、鹿島灘沿いに伸びる道であるため、国道沿いに進めば、鹿島神宮近傍に行くことができますが、今回は、一本道を逸れて、“道の駅いたこ”へと向かいました。

「道の駅いたこ」へは、国道51号線の須賀の交差点を右折して県道50号線へと入り、そこから県道101号線に入る事で辿りつくことができます。道の駅いたこは、地場産物の販売が豊富で、地元民の気軽な立ち寄り処となっているようです。このため駐車場は、他県ナンバーの車より、地元ナンバーの車の方が多いのではないかという感じでした。

茨城県は、風力や太陽光などの自然エネルギー発電に力を注いでおり、近年では特に、太陽光発電施設に注力しているようで、この「道の駅いたこ」にも、屋根に太陽光発電パネルが並べられていると共に、道の駅に隣接する広大な敷地には、大規模な太陽光発電設備が敷設されていました。

なお、今回の走行ルートは、その殆どを10:00前に通過しています。しかし、走行ルート近辺では、24時間営業のガソリンスタンドが殆ど無いため、残りのガソリンが少ない場合には、注意が必要となります。

立ち寄りポイント・スポット紹介
  • ● 牛久大仏(茨城県牛久市久野町2083)
  • ● 道の駅いたこ(茨城県潮来市前川1326番地1)

レポーター プロフィール
プラムフィールドさん
所有バイク/DUCATI S2R800
さまざまな車種を乗り継いできましたが、結婚を期にすっかりバイクから遠ざかってしまっていたところ、昔あこがれていたバイクに偶然出会い、気軽に楽しむをモットーに復帰したリターンライダーです。

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