神戸～有馬～六甲 ツーリング

休日の朝、朝日煌めく大阪湾を左に見ながら、阪神高速 湾岸線を西へと走ります。終点手前の住吉浜で高速を降り、ハーバーハイウェイを西へ。今回は、休日をノンビリ過ごす神戸の旅を紹介しましょう。

神戸の港を横切る形で伸びるハーバーハイウェイは、嬉しいことに二輪は無料。西行きを使いポートアイランドの少し手前で降りてみます。するとそこは、神戸新港埠頭エリア。国際貿易港ならではの倉庫群が立ち並ぶ。倉庫群を西へと走れば正面にポートタワーが見えてくる。港町神戸に来た！ と思う瞬間です。

そんな港町での昼は、元町で中華？ それも良いけど愛車をとめる場所がない。ならば洋食屋さんに行ってみるか！ 大事な愛車が店先にとめられて、安心して食事が出来る店。元町にある洋食屋『グリルミヤコ』。長く神戸に住んでいるけど、ずっと気になりながら訪れたことが無かったお店。今日は思い切って店の扉を開けてみます。食事は、看板メニューである「ビーフシチュー」のランチをオーダー。先代から受け継がれ長きに渡り煮込み続けられてきた美味なるドゥミグラスソースの味を堪能し、空腹が満たされていきます。

食後は、国道428号線、有馬海道を使って北へと向かいます。数キロも走れば、六甲の谷間を通る山道に。右に左にコーナーを抜け、少しずつ標高を上げていきます。つり橋を潜り、トンネルを抜け、峠を越えるのです。この辺りまで来ると標高は約400ｍ。吹き抜ける風が少し涼しい。

峠を越え北区の落ち着ける場所『弓削牧場』で、お約束のスイーツタイム♪ 僕がここへ初めてきたのは20年以上前。当時は砂利道の上り坂を苦労して大型バイクで上がってきたものですが、今は舗装がされてス～ィスイです。休日の昼下がり、ふわふわのシフォンケーキを楽しみながら、慌しい日常を忘れ、緩やかな時の流れを楽しみます。ここで携帯に嫁さんからメールが届いている事に気付く。「早く帰ってきて晩御飯作ってや！ あと、土産に美味しいパンを買ってきて！」との指令。今日はライダーでもある嫁に子供達を預けてのソロツーリングである。これは素直に従いましょ。

有馬温泉を通り抜け、バイク仲間の薫ちゃんに教えて貰ったパン屋さん『山のパン屋ダディーズベーカリー』に寄ってみることにしました。すると店の駐車場に BMW R100RS を発見！ 聞けば、なんと店主の愛車。渋いですねぇ～！ 肝心のパンは、店の扉を開けたら、どれも美味しそうで、何を買うか迷ってしまいました。さて、嫁の指令通りパンを買い求め、日暮れ前にトンネルを抜けて大阪平野へと下ります。今夜は、さぞ夜景が綺麗だろうな～！ と後ろ髪引かれる思いで帰路に着いたのでした。

神戸は東川崎町から北へと延びる国道428号。一般的には有馬街道と言われています。港から僅かな距離で山道へと踏み入れる、神戸ならではの地形を感じ取れる道。撮影は神戸平野の祇園神社にて。往時を偲ばせる雰囲気は殆ど残ってはいませんが、妹尾河童の『少年Ｈ』を読むと、この辺りの昭和初期の雰囲気を感じることができます。

有馬温泉太閤橋から温泉街を望む。関西屈指の温泉街。どうせなら、宿泊して楽しみたいですよね。

神戸は元町にある『グリル ミヤコ』。港町神戸ならではの味が楽しめます。