
掲載日:2013年04月16日 タメになるショートコラム集 › ツーリングのつぼ
Text/Kosuke KAWAI
春のツーリングに出かける前にオイルを交換しておけば、少なくともオイルが原因で愛車が故障することはないだろう。エンジンオイルは、距離だけではなく、時間の経過でも交換したい。一冬を越したオイルなら、交換するだけで、エンジンのかかりが良いとか回転の安定が早いとか、鈍感な私にでも違いが体感できる。
オイル交換の方法は、財力や交遊関係などによって、お店に頼む、友人に頼む、しかたがなく自分でやるなど、様々な方法がある。お店に頼むと、新鮮なオイルを使って、余りを出さずに、廃油処理の手間がないという、大きなメリットがある。
友人に頼む場合にはお礼のビールが必要となり、自分でやってもご褒美のビールが必要となる。また、必要な道具が足りなければ、買いそろえなければならない。そのため後半の2つの方法は、気まぐれにやる自炊と同じで、意外と安くならないという欠点があるので注意が必要だ。
世界一周で使った XLR250R のオイル容量は約1.2リットル。オイルをボトルで買うと余りが出る。それを持ち歩いて、いつもチェーンに塗っていた。しかし、チェーンオイルとしては粘度が低いので、回転でオイルが飛び散ってリアまわりがオイルだらけになり、そのうえタイヤに付いてしまうと滑るので、おススメはできない。
いつだったか、旅先で余ったサラダ油をチェーンに塗ってみたらもっと飛び散って、バイク全体が揚げ物くさくなった思い出がある。これはスプレー式の専用品が買えない環境や、私の財力に問題があるだけなので、読者はマネしてはいけない。
オイル量のチェック方法もポイントだ。測る方法は全車共通ではなく、機種により思いっきり異なる。たとえば常温なのか暖機運転後なのか、車両はサイドスタンドを使うのかセンタースタンドなのか、スティック式ならば、ネジ込むのかネジ込まないのか、などが違う。これを間違えると、バイクで一番高価なエンジンを壊してしまうおそれがある。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!