
掲載日:2013年04月09日 タメになるショートコラム集 › ツーリングのつぼ
Text/Kosuke KAWAI
諸君の花粉症のぐあいはどうだろうか? 私はもう、寝ている間に鼻詰まりで目が覚める時期は終わった。仲の良いカップルを見てもイラク問題でも腹が立たず、世界の全てがバラ色に見えるほどだ。
これから訪れるゴールデンウィークから梅雨までの間は、日陰にいると寒いが、風がなければ日なたは暖かい。これは湿度が低く乾燥しているためだ。暑すぎず寒すぎず、キャンプ場で刺身も腐らないしビールも温まらない。つまりツーリングに適した時期だ。
しかし今の季節は、標高の高い場所では雪が残っている。そのため、例えば東北や信州の山にある有料道路や峠道は、ゴールデンウィーク開けからオープンの所が多い。チェックしてから行くべし。
私の愛車は空冷の水平対向という横に出っ張ったエンジンなので、冬は足元が暖かく、夏は下半身全体が暑い。つまり1年を通して、スイッチが切れないヒーターがあるような感じだ。人間にはちょっと寒いくらいの気温の方が、熱を持つエンジンにとっては、丁度良いのかもしれない。
せっかくなので、冬眠からさめた愛車は、もし距離を走っていなくても、オイルを交換してからツーリングに出かけよう。ついでにバッテリーもたっぷり充電しておきたい。水冷エンジンならば、冷却水の確認も忘れずに。
途中でエンジンがかからなくなると、何時間も寒い中でロードサービスを待つことになるし、もしそこがサハラ砂漠なら、ラクダがポクポク歩いているだけで誰も助けに来てはくれない。私がそうだったから確信を持って言えるが、故障自慢は、ただオーナーの怠慢と勉強不足なことが多い。
日帰りツーリングでも誰の手も煩わせない。ライダーたるもの、そのくらいの気合いで春を走り出して欲しい。自分の手を使って失敗を繰り返せば何かを学ぶかというと、そうでもない。私も、さらに先輩たちも、まだ失敗(バイクに乗るなど)を繰り返しているのだから、あきらめて欲しい。
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