
掲載日:2012年10月16日 タメになるショートコラム集 › ツーリングのつぼ
Text/Kosuke KAWAI
以前に紹介したテントやシュラフに加えて、キャンプにはシュラフの下に敷く “マット” も必要なことを書き忘れていた。良いマットがあれば、ゴツゴツした地面や底冷えする寒さなどの悪条件でも安眠できるので、慎重に選んで欲しいと思う。寝る向きや方法については、文字数の関係から割愛する。
このテントマットは、大きく分けて3種類ある。銀マットに代表されるウレタンマット、そして浮き輪のように空気を入れるエアーマット、そして『サーマレスト』に代表される、ウレタンと空気の2つを組み合わせたインフレータブルマットだ。
一番ポピュラーな銀マットは、厚さ1センチくらいのウレタンフォームに薄いアルミフォイルを貼り付けたようなものだ。最大のメリットは、使う時には広げるだけ、そして収納時には丸めるだけ、という扱いの簡単さと価格の安さだろう。パンクなどのエア漏れは皆無なので、地面に直接敷いて昼寝をするなど、気軽に使うことができる。
ウレタンが潰れて薄くなったり汚れたりしたら、私はバイクの整備をする時の敷物にしている。パンクでホイールを外した時など、砂まみれの地面に直接パーツを置くことなく修理できるし、膝小僧で小石を踏む痛みも軽減される。保護したい部分の形に合わせて簡単にハサミで切ることもできるし、銀マットは、なかなか捨てられない便利さがあるのだ。
はじめてのツーリングには、世の中の多くのツーリングライダーと同様、憧れの銀マットを持って行った。これをヘッドライトの上に縛って走るだけで、大いに旅の高揚感に満たされ、すれ違うライダーたちに対して、無意味な優越感を勝手に持っていたことを覚えている。
ちなみに、銀マットは地面からの冷気や湿気を遮断するために、銀色の面を下に向け、滑らないようにウレタン面を上にして寝るようにしているのだが、実際はどちらの面に寝るのが正しいのだろうか?
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