『ツーリングのつぼ』

コッヘル(1)

掲載日:2012年07月17日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

シェラカップだけでは容量が少ないので、キャンプでは調理用のコッヘル(kocher:ドイツ語)があると便利だ。「ツーリングでの食事はどうしていたか?」と聞かれることがある。それに対して「食わなきゃ腹が減る」と答えると、コッヘルの角で叩かれる危険がある。

そのコッヘルには、角の丸い鍋型と四角形の2種類がある。四角形はインスタントラーメンが入れやすいメリットがある。デメリットは、角に米が残って洗いにくいことだ。ちなみに、インスタント麺の形状は、全世界でアノ形である。

形状は好みで構わないが、丸いコッヘルの方が一般的なので種類も多いだろう。深さがあると、パスタなどを煮るとき吹きこぼれずに良い。直径が小さいと、バーナーの五徳に安定して乗せることができないので注意して欲しい。

キャンプで必需品のコッヘルは、映画『駅馬車』に描かれているように、本来チリビーンズを煮る目的で作られたにも関わらず、日本人は米を炊いてしまう。これにはコールマン氏も想定外だったことだろう。

晩のご飯と翌朝の軽いお茶漬け用に、2食分の米が炊ける大きさのコッヘルが便利だろう。私は直径 15cm の「大」コッヘルに、直径 13cm の「中」コッヘルを入れて持ち運んでいる。その中コッヘルの内側にはプラスチックのカップを収納し、さらに紅茶用の茶こしを入れている。マトリョーシカのように、大から小へ段々に入れ込む要領だ。皿洗いのスポンジやスチールウールなどはコッヘルに入れず、玉ねぎネットにでも入れてハンドルに縛っておけば、邪魔にならず乾かせるだろう。

大コッヘルのサイズに合わせ、重ねて収納できるフライパンもあると炒め物に便利だ。フライパンに入る大きさの魚を、英語で「パン・サイズ」と呼び、食べておいしい魚の大きさの基準とされている。私は様々な国で竿を振ったが、日本以外ではフライパンに入る小さな魚はあまり釣れなかった。そこではアルミフォイルを持っておくと、焚き火で魚の包み焼きができる。

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