
掲載日:2012年03月13日 タメになるショートコラム集 › ツーリングのつぼ
Text/Kosuke KAWAI
少しカスタムすると、テントはより快適になる。テント内側の床から 30cm あたりにぐるりとひもを取り付け、そこに腕時計やバイクのカギ、ヘッドライト、ナイフやグローブなどを吊るせるようにしておくと、迷子にならずに便利だ。ひもの高さは好みだが、天井付近に物があると頭に当たるので邪魔だと思う。
グローブなどは誰かがマットの下に隠して朝まで発見されず、所有者の意志に反して勝手に湿ったりすることも多い。ヘッドライトは暗いから必要な訳で、暗くなってから発見するのは困難だ。そのうえ朝の撤収時に迷子になりやすく、その場合は次の日の夕方にたいてい寝袋の中で発見されるが、こともあろうか昼間は勝手に点灯していたらしく、必要な時に電池が空になっている。
バイクのカギも重要だ。これは必要なときに逃げる習性があり、たいてい簡単に見つかりはしない。全てをパッキングして(またはカッパを着て)からバイクのカギが見当たらず、再びテントを広げて探したことのある諸兄には納得してもらえるだろう。
応急処置も知っておくと役に立つ。たとえばファスナーが閉まらなく(または開かなく)なってしまったら、それはスライダー(つまみ)がすり減ったり開いたりするのが原因なので、スライダーの左右をペンチで少しだけ潰すとしばらく使える。
潰しすぎるとスライダーが壊れてしまうので、その場合には、ジャケットのベンチレーションなど、なくても構わない場所から同じ大きさのスライダーを取り外して、付け替えることもできる。ファスナーの端にあるストッパーは、ホッチキスのような原理で留められているので、そこを外せばスライダーが取り外せる。
フレームの継ぎ目に土などを付けたまま使っていると、メス側にクラックが入ってしまう。放置しておくとどんどん広がるので修理しよう。ぐるりとテープを貼ってもいいが、すぐに剥がれてしまうようならば、クラック部分を鉄ノコなどで切り取ってしまおう。2~3cmくらいフレームが短くても、何ごともなくテントは張れるものだ。
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