
掲載日:2012年03月06日 タメになるショートコラム集 › ツーリングのつぼ
Text/Kosuke KAWAI
テントの組み立ては簡単で、ほとんど技術は必要ない。フレームを繋ぐジョイント部分に土などの異物が入り込まないように気を付けて、奥までしっかり差し込むくらいだろうか。そして私はプロなので、晴れていたら面倒なのでペグを打たない。そんな時間の余裕があるなら、明るいうちにバイクの整備をしてやる。
「さあ中に入ってみて」
「わあ、広い」
これは3人用だ。大人1人の占有面積はなぜか JIS 規格で表示され、床面から高さ 25cm の所で幅 55cm、長さは 180cm と定められている。余人は知らないが、私はテントでは床に寝ることに決めている。地上 25cm を浮遊したりはしないし、横幅が 55cm では寝返りを打つ余裕もない。
つまり、テントに書いてある「○×人用」という基準は、人が行儀よく寝られるサイズだけ。荷物の分量は考慮されていないということだ。実際テント内には寝袋や食料などの荷物が必要だろうから、就寝人数プラス1人くらいが快適にすごせるサイズだと思う。
するとソロツーリングの場合2人用のテントがベストな訳だが、収納サイズや重さや値段を比べてみると、2人用と3人用のそれは、ほとんど違いがないことに気がつくと思う。雨に降られたり寒い時期はテントに入り続けることを考えると、室内は少しでも広い方が快適なので、私はソロでも3人用を使っている。
就寝時にヘルメットを使わない人は、テントの中に置くと邪魔なので、バイクにでもロックして置いておくといい。シューズやカッパは、テントの出入り口の脇に置くことになるだろう。そのためテントフライが少し大きめになっていて、荷物置き場というか、雨の日に調理もできるような前室スペースのあるテントを選ぶと快適だ。
そのほか、小さなタープを用意して出入り口の上に張るのもいい。するとバイクを支柱にするか立ち木を利用するか、必ず何かしらの支えが必要になるので、設営場所に悩むことになる。各人でがんばってくれ。
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