『ウェア屋さんのひとりごと』

モトレヴォリューション岡山3時間耐久レース参戦 ~3人ともブッツケ本番!~

掲載日:2012年10月04日 タメになるショートコラム集ウェア屋さんのひとりごと    

Text/Junichi FUJIMOTO ( RS TAICHI )

普段はレーシングスーツのサービスマンとしてサーキットに行くことの多い私も、年に何度かは自分自身がライダーになることもあります。9月15~16日の2日間、岡山国際サーキットで開催された “モトレヴォリューション3時間耐久レース” に参戦してきました。昨年はオープンクラス2位という結果でしたが総合では5位。マン島ライダーでもある伊丹孝裕さんの快走に助けられた挙げ句、最後は私のスタミナ不足もあり、あと 300m というところで後続にかわされて優勝を逃すという悔しい結果でした。

一般道で普通にライディングしている方からすると「スタミナっているの?」と思われそうですが、1,000cc のスーパースポーツをレーシングスピードでコントロールするには、結構な体力が必要です。昨年の私は何の準備もしないまま参戦し、表彰台を獲得しながらも後味の良くない形でレースを終え、一緒に戦ってくれたチームメイトにも申し訳ないことをしました。まあ、今年は今年で、事前の体力作りや体調管理もバッチリだったのですが、仕事の都合で 1,000cc には1時間ほどしか乗ることができないまま、ほぼ “ブッツケ本番” でレースウィークに突入したのです。その分、時間が空けばイメージトレーニングを何度となく繰り返し、アタマの中だけなら岡山国際を何百周も走ったことになるのですが…。

さて、チームは私を含めて3人体制。土曜日は45分の走行が2本あるので、関東在住の相方2人にシッカリと走ってもらいました。自分は車体の確認を兼ねて20分ほど走行しましたが、立ち上がりでフロントが大きく振られ、思うようにアクセルを開けることができません。「う~ん、どうするべ」と考えながら受付と車検を済ませ、整備をしながらリアショックのスプリングを少し締めようかどうしようか、結論が出ないままその日は終了。夜は他チームの皆さんとも合流して食事(宴会?)の時間となりましたが、前夜のお酒は控えようと思いながらも、話が弾んでついうっかり…まあ、こんな時間を過ごすのもアマチュアレースの楽しみなんです。

日曜日は早朝からピットに入り、最後の準備を行います。特にレースで使用するタイヤは事前に暖めておかないと十分なグリップを発揮しないので、走行を開始する1時間前にはタイヤウォーマーをセットします。それからフロントが振られる問題に対しては、リアのスプリングを締め、予選で様子を見ましょうということになりました。「何でフロントが振られるのにリア?」と疑問を持たれるかと思いますが、加速時には非常に大きな荷重がリアに掛かるので、リアショックの踏ん張りが弱いとリアサスペンションが沈み、フロントタイヤの荷重が抜けてしまうため、不安定になり、振られる。簡単に説明するとこんな感じでしょうか。ホントはもっと難しいんだと思いますが、自分もあんまり分からないので…。

さて、そんな感じで迎える朝の予選。3人とも殆どブッツケ本番となる我がチームのレースはどうなることやら。続きは来週ということで。

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