サンダーモーターサイクルがトラッカーシーンに一石を投じる! ニューモデル【FTS250】稲荷町に降臨!!

掲載日:2026年10月04日 フォトTOPICS    

写真・文/BikeBrosマガジンズ編集部

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2026年9月30日、東京・稲荷町の「KAMINARI COFFEE」。コーヒーの香りが漂う小さな空間に、新しい250ccモデルの風が吹き込んだ。それはThunder Motorcycles Japanが満を持して発表した、ストリートトラッカー「Thunder-FTS250」だ。水冷249cc単気筒をクロモリフレームに積み、乾燥重量はまさかの127kg。空冷Vツインのボバーで一気にブレイクしたあのブランドが、今度はダートトラックの匂いを纏って帰ってきた。

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ボバー一本足から、まさかの二刀流へ

「サンダーモーターサイクル」という名前にピンとこない人は、まだ少なくないだろう。無理もない。この会社、生まれたのは2021年、まだ5年と経っていない新興ブランドだ。母体は埼玉県越谷市の名店「車坂下モトサイクル」。代表の野呂裕二氏は、Hot Rod Custom Showで2016年・2018年と国産車部門No.1に輝いた、押しも押されぬ実力派ビルダーである。そんな野呂氏が中国のカスタムビルダーと手を組んで世に送り出したのが、空冷250ccVツインの本格ボバー「Thunder 250」だった。

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ボバーモデルとして先陣を切ったThunder 250は硬派を貫くリジッドフレームと、使い勝手の良いソフテイルの両スタイルを揃えながら、税抜き価格は100万円を切る設定。この手のモデルの最高峰と言えるハーレーがどんどん高嶺の花になっていく中で、「これなら手が届く」と若いライダーたちが飛びついた。気づけば累計販売台数は約2000台。2025年9月には東京・浅草に旗艦ショールームを構え、レンタルバイク事業まで始めてしまった。まだ知る人ぞ知る存在かもしれないが、着実に、そして静かに勢力を広げているブランドなのだ。

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カフェから始まる新時代。FTS250、ここに見参!

そのサンダーモーターサイクルが、ボバー一本足から脱却する日がついに来た。2026年3月の東京モーターサイクルショーで初披露され、会場をざわつかせたストリートトラッカー「FTS250」。満を持しての市販化が、この日発表されたというわけだ。

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会場に選ばれたのが、バイクショップなどではなく、一杯のコーヒーが似合う「KAMINARI COFFEE」だったことには、ちゃんと意味がある。公式サイトが語る世界観はこうだ。「人がいて、服があって、街があって、その中に自然にバイクがある」。バイクを乗り物としてだけでなく、着るもの、聴くもの、遊ぶ場所と同じ、ライフスタイルの一部として差し出す。そのコンセプトを体現するには、ショールームよりもカフェの空気感の方がよほど雄弁だったのだろう。

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車重127kgという軽さが物語る、引き算の美学

肝心の中身も見ておこう。心臓部は水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブの249cc。最高出力21.5kW(約29.2PS)/9500rpm、最大トルク22.5Nm/7200rpmを、6速リターンミッションに受け渡す。ショートストローク設計(ボア×ストローク76.0×54.9mm)により、街中のストップ&ゴーでも扱いやすい中低速トルクを狙った味付けだ。

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そして何より驚かされるのが、乾燥重量127kgという数字。クロモリ製メインフレームにアルミ製スイングアームを組み合わせることで、一般的な国産スクーター並みの軽さを実現してしまった。取り回しや押し歩きの負担が大幅に軽くなるのはもちろん、体格や性別を問わず扱いやすいという、「NARROWな都会派バイク」というコンセプトそのものだ。

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足まわりも手抜きなし。41mm径フロントフォーク、リアはモノショック。前後18インチホイールにはダート走行も視野に入れたパターンのタイヤを履き、前後ディスクブレーキにはABSを標準装備する。シート高790mm、最低地上高240mmという数値が、足つき性と走破性を両立させた証だ。カラーはレッドとブラックの2色展開。過剰な装飾を削ぎ落とした「引き算の美学」こそ、野呂氏が長年ハーレーカスタムで磨いてきた流儀そのものである。

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「細身で軽い、余計なものがない」。その言葉通りの一台

「細くて、軽い、余計なものが付いていないシンプルな姿」。野呂氏はFTS250をそう表現する。走るために必要な要素だけを残し、五感でダイレクトに操る楽しさを引き出す。引き算の美学を実車に落とし込んだのが、このFTS250というわけだ。

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価格は89万6500円(税込)。クロモリフレーム、前後ABS、本格的な足まわりを備えた250ccモデルとしては、十分に挑戦的な設定と言えるだろう。年間1000台の販売を見込み、2026年8月25日より全国の販売代理店で予約受付がスタートしている。

ボバーだけだったサンダーの世界観は、これで一気に広がった。カフェへの通勤、週末の近場ツーリング、そして未舗装路での寄り道まで。車検不要で日常の足にもなる250ccというクラスに、FTS250はまた新しい答えを一つ放り込んできた。この先、このブランドがどこまで駆け上がっていくのか、見届けたくなる一台だ。

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[主要諸元]
総排気量:249cc
エンジン型式:水冷4ストローク単気筒 SOHC 2バルブ
最高出力:21.5kW(約29.2PS)/9500rpm
最大トルク:22.5Nm/7200rpm
乾燥重量:127kg
シート高:790mm
燃料タンク:10.2L
タイヤサイズ:前120/80-18 後130/80-18
ブレーキ:前260mmディスク[ABS]/後220mmディスク[ABS] 
価格:89万6500円(税込)

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