スズキ新型GSX-8T/8TT 新商品説明会 速報レポート

掲載日:2026年02月04日 フォトTOPICS    

取材協力/株式会社スズキ二輪 取材・写真・文/小松 男

スズキ新型GSX-8T/8TT新商品説明会レポート

ネオクラの真打ち、満を持して登場!
その中身は“スズキ愛”の塊だ!!

昨年海外で発表され、秋のジャパンモビリティショー会場にて日本初公開されたスズキのニューモデル「GSX-8T/8TT」。

いわゆるネオクラシックセグメントに属するモデルで、デザインこそどこか懐かしさを感じさせるものの、その中身はスズキが本気で、そして真摯に取り組んで作り上げた珠玉の一台となっている。先だってメディア関係者向けに行われた商品説明会では、そのことがしっかりと伝わってくる内容だった。

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説明会にてご登壇いただいた開発スタッフ。左から加藤幸男さん(チーフエンジニア)、佐藤洋輔さん(テストライダー)、小林銀河さん(車体設計)、柴山拓也さん(電装設計)、古橋伸介さん(デザイン)。

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質感やカラーリングなどからもこだわりが伝わってくる、新しくも懐かしいスタイリングも大きな魅力のGSX-8T。ベースとなっているのはGSX-8Sだが、乗り味は結構異なるとのこと。早く試乗テストを行ってみたい。

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ビリヤードのゲームにある「8ボール」をイメージしたバッジ。やんちゃな雰囲気が感じられる。それもまたGSX-8T/8TTの世界観の一つとなっている。GSX-8シリーズ的にはS/Rに続くモデルとなるが、それらとは雰囲気が異なる。

社内企画「わくわくプロジェクト」から誕生!
モチーフは60年代の代表作T500!!

「スズキクロスバランサー」を備えた新開発の並列2気筒エンジンを搭載した第一号モデルとして、GSX-8Sが登場したのは2023年のこと。躍動感あるキャラクターでありながら扱いやすい特性を持ち合わせた次世代エンジンは、電子制御デバイスを用いた現在のバイクづくりにも適しており、Vストローム800、Vストローム800DE、GSX-8Rといったさまざまなタイプのモデルへと展開されてきた。そして今回、その最新派生モデルとしてGSX-8TおよびGSX-8TTが発表された。

今回の開発は、社内で“誰もが見て、乗って、毎日がわくわくするようなバイクを作り上げる”ことを目的とした「わくわくプロジェクト」の発足がきっかけとなったという。

デザインのベースづくりは、スズキイタリアのデザインセンターが担当。まず現地でコンペティションが行われ、そこで評価を得たスタッフたちが日本へ招かれた。彼らは浜松のスズキ本社隣にあるスズキ歴史館で、1968年に登場し“タイタン”の愛称でも知られる名機「T500」に触れ、その存在に感銘を受けながらオマージュモデルのラフスケッチを作成。さらにクレイモデルの制作を何度も繰り返し、スタイリングを完成させた。

なお、GSX-8Tの「T」はタイタンから取られたもので、8TTはそれに「時代を超える」という意味を持つ“タイムレス”を組み合わせたネーミングとなっている。

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1968年に初代モデルが登場したT500、通称タイタンは、2サイクルの500ccエンジン量産モデルとしては前例のない傑作車。説明会会場に実車が置かれていたが、しっかりとした作りこみで今も色あせない風格を持つ。

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GSX-8T/TTのベーススタイリングを手掛けたスズキイタリア デザインセンターに勤めるフランス人のアーサーさん。T500に心を奪われてしまい1972年型の動機を購入。現在も走らせているという。

数ある見どころの中、フィーチャーポイントは
ライト、ミラー、タンク、バッテリー、シート!!

ブランニューモデルである以上、すべてが見どころと言っても過言ではないが、今回の説明会ではその中でも、実車に触れる際にぜひ知っておいてほしいというフィーチャーポイントが紹介された。

まずはヘッドライト。GSX-8Tのライトケースデザインは、スズキのクラシックモデルに見られる「馬蹄型」の意匠を取り入れている。

一方、GSX-8TTの専用装備となるヘッドライトカウルは、ウェス・クーリーのAMAでの活躍でも知られるGS1000Sをインスパイアしたデザイン。ヘッドライト上部には空気を流入させるスリットホールが設けられており、高速走行時にライダーの頭部へ不快な風が当たらないよう工夫されている。

GSX-8T/8TTにはLEDライトが採用されているが、一般的にLEDライトは光量こそ十分なものの、直線的な照射になりがちで配光が今ひとつと言われることもある。そこで今回は、上下左右はもちろん、バンク時の配光に関しても徹底的に追求。夜道を快適に楽しめる仕様にしているという。

こだわりを持って作られたバーエンドミラーにも触れておきたい。バーエンドミラーはハンドル両端に装着されるため、ハンドリングへの影響が懸念されやすく、メーカー純正装備とする以上、強度面も含め高いレベルでの検証が必要となる。

さらに注目すべきは、正円型ミラーを採用している点だ。異形ミラーに比べ後方視界の確保が難しいとされるが、デザインチームからの強い要望により、正円形でありながらGSX-8Sと同等、あるいはそれ以上の後方視界を実現。ハンドリングをスポイルすることもなく仕上げられているという。

T500の流れるようなラインを連想させる燃料タンクは、GSX-8Sより2L多い容量16Lを確保。ロングツーリングでのゆとりも備えている。

また、ふくよかなフォルムとしたことで、車体を操る際の入力感がGSX-8Sとは異なる印象になるという。

シートは、GSX-8Tがタック&ロールタイプ、GSX-8TTはスポーティな印象のステッチ入りシートを採用。スペック上ではGSX-8Tの方が5mm高い数値となっているが、タック&ロールによるわずかなふくらみ分の差で、実際の足つき性は基本的に同等とのことだ。なお、高密度ウレタンフォームが使用されており、長時間乗車でも疲れにくい。

バッテリーにはリチウムイオンタイプを採用。サイズの小型化や約1kgの軽量化に加え、不使用時の持ちや走行時の充電効率も格段に向上している。

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GSX-8Tはスズキのクラシックモデルに見られる「馬蹄型」ヘッドライトケースをオマージュしている。斬新さとなつかしさの両立。ネオクラシックモデルはこの部分が難しいのだが、上手くデザインされている。

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直進的な照射では強いメリットを感じられるLEDライトだが、配光に関してハロゲンより分が悪いと感じている方も多少いる。そのような中、GSX-8T/TTでは徹底的に配光効率を追求。夜走りが楽しい仕上がりとなっている。

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当初は純正オプションパーツとして設定されていたというGSX-8TTのヘッドライトカウル。あまりにもスタイリングがまとまったため、グレードとして設定することとなった。なおGSX-8TTにはアンダーカウルも備わる。

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ヘッドライト上部のヘッドライトカウルを見てほしい。空気を流入するためのスリットが設けられている。風の流れをコントロールすることで、走行時にライダーが受ける不快な風をいなすように設計されている。

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バーエンドミラーの採用というのは簡単に聞こえてしまうが、実は奥が深いものだ。ハンドリングのバランスを崩さす、後方視界を確保、しかも耐久性などもしっかりとしたものにしなければならない。

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GSX-8Sと比べて2Lも容量が増えた燃料タンク。その形状の違いによる車体の操作感が、ストリートファイター的なGSX-8Sとは別物の、クラシックネイキッドらしいものになっているというのは非常に興味深い。

GSX-8T、GSX-8TT
大人気絶賛発売中!

GSX-8Tが360台、GSX-8TTが480台。これは当初スズキが掲げていた年間販売目標台数だ。ところが、ふたを開けてみると実際にはそれを大きく上回る反響があり、両モデル合計ですでに1000台以上のオーダーが入っているという。

その要因のひとつとして、まず挙げられるのがスタイリングの良さだ。質感の高さに加え、どれも個性のあるカラーリングは、老若男女を問わず心を引きつける。

そしてサイズ感も重要なポイント。より大きな排気量を求めるユーザーが多かった一昔前とは異なり、現在は「毎日気兼ねなく乗れるサイズ」「扱いきれるパフォーマンス」がニーズとなっている。さらに、さまざまなモデル展開が進む800cc並列2気筒エンジンは、乗り手の感性に訴えかけてくるような味わいを備えている点も魅力で、特にGSX-8T/TTにはそれがよくマッチしているという。

GSX-8Tが129万8,000円、GSX-8TTは138万6,000円という価格帯を見ても手を出しやすい設定となっており、次なる相棒としてGSX-8T/TTを選ぶのは、有力な選択肢のひとつと言えるだろう。

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GSX-8Tのシート高は815mmで、GSX-8TTよりも5mm高い数値だが、タック&ロールのふくらみによる差だということ。個人的にはGSX-8TTにこのタック&ロールシートを組み合わせたいと思った。

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通常開催されるような硬い雰囲気の新商品説明会とは異なり、トークショー形式で行われた今回のイベント。いつも以上にリラックスした雰囲気の中で、開発スタッフ陣の思いが参加者に伝えられた。

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