掲載日:2025年03月16日 フォトTOPICS
取材協力/ヤマハ発動機株式会社 取材・写真・文/成田 恒一
ヤマハのスポーツヘリテージモデル「XSR900 ABS」2025年モデルがマイナーチェンジを受け4月14日に発売されることが発表された。「The Expert of Equestrian(伝統馬術のエクスパート)」というコンセプトに変更はなく、各部のリファインで走行性能に磨きがかけられている。そんなXSR900 ABSのプレス発表会が2025年3月13日に「カフェ スーパーレーサー(東京都港区海岸3丁目12-9)」で開催され、開発者&デザイナーのトークセッションなどが行われた。
軽量高剛性のCFアルミダイキャストフレームに搭載される「クロスプレーン・コンセプト」に基づく排気量888cm3の水冷直列3気筒エンジンには、出力特性や電子デバイスの介入度を選択できる「YRC(ヤマハライドコントロール)」が搭載され、走行性能や快適性が大幅に向上されている。スマホ連携が可能な5インチTFTディスプレイの新採用により、ナビゲーション機能などの使用も可能となっている。
足周りでは、リモート調整式プリロード/別体式サブタンクを備えたKYB製フルアジャスタブルリアサスペンションにリセッティングが施されたφ41mmフルアジャスタブル倒立式フロントフォークが採用されている。
さらに快適性と操作性を追求したハンドルバーとクッション硬度が変更された新型シートも大きなポイントとなっている。とくに新型シートにはこだわりが詰め込まれており、シート高は815mmと旧モデルから5mmアップとなっているが、内腿が当たる部分の角が落とされており、足つきはむしろアップしているという。
カラーバリエーションは「ホワイト」「ブラック」、そしてカジュアルな日本限定カラー「アイボリー」の3色が用意されている。アイボリーのシートに使われている表皮は新開発で、フロントフォークは落ち着いたカラーのカシマコートが採用されている。メーカー希望小売価格は「ホワイト」「ブラック」が132万円(税込)、「アイボリー」は135万3,000円(税込)。なお「アイボリー」の受注期間は2025年9月30日までとなっている。
XSR900 ABSのプレス発表会では2台のカスタムコンセプトモデルが披露された。パーツなどの発売の予定はないとのことだが、このままラインナップに加わってもまたっく違和感のない仕上がりを誇っている。これらのカスタムコンセプトモデルはXSR900 ABSのデザインを担当するGKダイナミックスが製作したもので、XSR900 ABSの可能性を示唆するものだという。
まずは日本限定カラーのアイボリーをベースにしたカフェレーサーイメージのカスタムから紹介しよう。特徴的なのはカフェレーサー必須ともいえるクリップオンハンドルの採用だ。ハンドル位置が低くなった分、全体的なスタイリングのバランスを考慮してヘッドライトの取り付け位置が下げられ、さらに新採用の5インチTFTディスプレイの取り付け角度も変更されている。
シートはお約束のシングルシート。このまま発売されても遜色のないクオリティーといえる。また会場にはGKダイナミックスが手がけたビジュアルイメージも展示され、その世界観が表現された。
もう一台はアドベンチャースタイルのカスタムだ。「XSRとアドベンチャー?」と、ミスマッチ感を抱いてしまうが、ご覧のように完成度は文句なし。セミブロックタイヤと各部のレザーがアクセントとなり、旅をイメージされる車両に仕上げられている。
ポイントはカドヤの協力により製作されたレザー製サイドバックで、上質な雰囲気を醸し出している点だ。こちらの車両についても会場にビジュアルイメージが展示された。
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