【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】使い勝手と趣味アイテム満載の本格的アメリカンガレージハウス

掲載日:2020年08月27日 フォトTOPICS    

写真・文/小松 男
※この記事はガレージライフ71号(ネコ・パブリッシング発行)にて掲載したものを再編集しています。

この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。バイクブロスマガジンズでは「新型コロナに負けるな!」というコンセプトにより、パソコンやスマホを使い自宅で楽しめる記事として、バイクのガレージライフを楽しむオーナーインタビューをご紹介。憧れのガレージライフに夢を馳せていただければと思います。
【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】使い勝手と趣味アイテム満載の本格的アメリカンガレージハウスのメイン画像

奈良県 Y邸

クルマ・バイクに乗ることやメンテンスにとどまらず、幅広く趣味を楽しむYさん。ライフスタイルは、大陸的ともいえるものだろう。そんなYさんが建てたガレージハウスは、まさしく宝箱のように、開けた途端周囲に燦さんと輝きが散らばるようなものだった。

そこにいるだけで充実した気分になれる
大好きなモノに囲まれた幸せガレージハウス

その日、私は鈴鹿近辺から取材先となるガレージのある奈良を目指しクルマを走らせていた。新名神が開通してからというもの、使用頻度がグンと減ってしまった名阪国道を違反取締に気を付けながらワインディングを抜けた。西名阪に乗り継いだところで一般道へと下り北上する。あともう少し走らせれば大阪府に入るといったあたりに、ガレージはあった。周囲は緑溢れる景色でありながらも、バイパス沿いは賑わいを見せ、とても生活のしやすい環境だと伝わってくる。そう思いながらクルマを走らせていると、取材させていただくYさんのガレージが目の前に現れた。

「以前もこの地域に住んでいたことがあり、その頃から生活環境を気に入っていました」と話してくれた施主のYさん。大きな屋根を持つガレージハウスは、1階部分をガレージとし、2階を住居スペースとしている。外観上はフラットハウスにも見えるため、近所の人からは、どこに住んでいるのかとか、何かお店になるのだと思ったなどと声かけられることもあるそう。広々とした敷地を持ち、周囲はアメリカンスタイルとも言えるフェンスで囲われている。これは敷地内をドッグランとしても活用できる計らいとなっている。別棟としてジムニー用の小型のガレージまで用意されていることからも、かなりゆとりを持った設計ということが伝わってくる。

【新型コロナに負けるな!ガレージライフ】使い勝手と趣味アイテム満載の本格的アメリカンガレージハウスの画像04

広々とした敷地を有しており、フェンスで囲むことでドッグランとしても活用しているY邸。ドーマーが印象的でありポイントとなっている。

メインとなるガレージは3枚のガレージドアが設置され、2台のクルマと、3台のバイクが格納されている。ガレージの中に入ると、様々なハンドツールが収まる大きなツールキャビネットが置かれているほか、お湯も引き込まれた流し台や電子レンジ、そしてガレージ後方にはコレクションされている衣類やカバンなど、このガレージだけでも生活ができてしまうようなスタイルでまとめられていることに気付く。

「フランス映画“TAXI”の劇中で、主人公がクルマと同じ部屋で生活しているのを観て憧れていたのです」とYさん。もちろん実際には2階の住居部分で生活しているのだが、半ば冗談に聞こえないようにも見える。事実、ガレージにこもりっきりになることも多いそうだ。

「最近は活動していませんが、以前はスーパーモタードのレースにも出場していたのですよ」と話すYさんのガレージに収まる乗り物は、オフロードモデルが多い。しかも走らせるだけではなく、メンテナンスが趣味だという話を聞くと、とても納得できる。

この家が完成する前は大阪に住んでおり、家の近くにスチールガレージを借りていたYさんは、夢に思い描いたガレージライフを叶えるために、以前住んでいた奈良にあるハウスメーカー『ガレージビルダーズ』の扉を叩いたことから始まった。「以前この近くに住んでいた時からガレージビルダーズの存在が気になっていました。その後大阪に引っ越して10年の年月が経っても、完成時と変わらず、しっかりとしたガレージハウスとしてそこにあったこともあり、迷わず相談に行きました」。

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ディフェンダーの隣に置かれたランエボは最近購入したもので、現在お気に入りの一台。いじるのも走るのも好きなYさんにガレージは必須だ。

多趣味なYさんは建築関係にも興味があり、色々な知識を備えていたが、ガレージビルダーズの松本代表が語る建築の話は、どれも理がかなっており、とても納得することができ、信頼を置けるものだったそうだ。ガレージビルダーズは輸入建材を使ったアメリカンスタイルのガレージハウスを得意としており、そもそもYさん自身も同じ方向の趣味性を持っていたため、打ち合わせをするごとに、頭の中に完成時の画が浮かび上がったという。その中でも高い気密性と、ガレージを含む全館空調が気に入ったそうだ。

「一年中ガレージ内の温度が一定に保たれるのは、いつでもメンテナンスを楽しみたい私としては最高に魅力的に感じました」とYさん。アメリカ人の職人によって、細部まで入念に作りこまれた家にとても満足しているそうだ。

Yさんはたくさんのクルマやバイク、そして趣味のアイテムに囲まれてガレージライフを満喫し、充実した日々を送っていた。

ガレージも含めた全館空調を備え
趣味のセルフメンテナンスを一年中楽しむ

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以前はモタードレースにも参戦していたというYさん。現在レース活動は行っていないそうだが、自身の乗り物は自らメンテナンスをすることは止めることはない。

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ガレージのクルマの後方にはDIYでストレージを設置し、服などを収納している。その分2階の居住スペースは広々と使えている。

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こちらはジムニー用の1台ガレージ。当初はカーポートの設置を考えていたそうだが、ガレージハウスと似合わないと考え、『ガレージビルダーズ』で建てた。

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Yさんが『ガレージビルダーズ』にガレージ造りをお願いする決め手となったという全館空調設備。リビングでもガレージでもオールシーズン快適に過ごせる。

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『ガレージビルダーズ』が取り扱っているオーバーヘッドタイプのガレージドアを3枚設置。採光窓が備わっており、日中はガレージ内も十分に明るい。

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左_玄関を入ったところのシューズクロ―ゼット裏からガレージと居住エリアを繋ぐドアが設置されている。なお、1階にはバスルームなども設置されている。右_階段を登り切った2階の踊り場には、これまで購入してきたたくさんの書物を収めるための本棚が作りつけられている。屋根裏部分を利用したストレージも用意されている。

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左_Yさんはセルフメンテナンスを趣味としていることもあり、ツールキャビネットもプロが使用する大型のものを用意している。右_長年使ってきた絶妙なヴィンテージ感が雰囲気の良いスナップオンの寝板。快適なガレージはメンテナンスを行っていても気持ちがいいそうだ。

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ガレージ内には流し台や電子レンジなども設置されており、もはやガレージで生活することもできる。映画『TAXI』のライフスタイルに憧れたというのも伝わってくる。

■OWNER'S CHECK
●一番気にいっているところは?
ガレージ内までも空調を完備していることと、広い空間。
●ちょっと失敗したところは?
特にありません。
●次の夢はなんですか?
ひとまず、このガレージが完成したことで今は満足しています。
●読者へのアドバイスを!
自分の頭に思い描いているガレージライフを理解してくれるハウスメーカーと出会うのが大切でしょう。

■PLANNING DATA
所在地●奈良県
ガレージ面積●77m²
外壁仕上げ●ラップサイディング
内装仕上げ●OSB合板、塗り壁など
竣工●2016年10月
愛車●1998年式 ランドローバー・ディフェンダー、1997年 三菱・ランサーエボリューションⅣ、2002年式 BMW・R1150GSアドベンチャー、2004年式 KTM・660SMC、2005年式 ピアジオ・ビバリー250

■COMMENT FROM BUILDER
Garage Builders
松本泰男さん
アメリカン的なものが好きだというYさんとは、当初の打ち合わせから話が弾み、弊社の考える快適なガレージハウスを理解していただくこともできました。2×4構造の利点を活かし広々とした間取りにしながら、ガレージと居住スペースが同等の広さなので、どちらの使い勝手も良いものとしています。

Garage Builders
奈良県生駒郡平郡町上庄3-6-11
phone/0745-46-1668

ライター プロフィール
小松 男
BMWバイクス/DUCATIバイクス/Gooバイクなどの雑誌編集長を務めた後、フリーランスエディターへ転身。国内外ブランドを問わず、大型クルーザーからEVスクーターまで、2輪の乗り物ならば何でも乗りたがる性分の元祖雑食系。広く深くがモットーで、他人からは助平な性格と言われることもしばしば。出不精かつ出たがりという二面性を持つ。

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