掲載日:2020年06月05日 フォトTOPICS
写真・文/小松 男 ※この記事はGarageLife75号(ネコ・パブリッシング発行)にて掲載したものを再編集しています。
モトベース 最安22.8万円!!
クルマと違い、エンジン、シート、メーター等々、すべて剥き出しであるバイクは、状態の維持や盗難などのセキュリティ面も踏まえガレージの需要が高い。クルマと並べて保管できるような大きなガレージを持っていれば話は別だが、バイクだけでもガレージが欲しいと考えている人も多い。そこで様々なブランドからバイク用キットガレージがラインアップされているわけだが、今回は2×4キットガレージの老舗である「グリーンベル」のモトベースに焦点を当てた。
ガレージオーナーである土屋さんがバイクガレージの設置を考え出したのは一昨年前のことで、古くからの友人からハーレーダビッドソンを譲ってもらうことになったのがきっかけだった。「昔からガレージに憧れは持っていたのですが、ハーレーが手元に来ることになり、それならばガレージが必要だと急遽探し始めたのです。当初はスチールガレージなども含めて視野に入れていたのですが、サイズや価格的に丁度よかったことや、何よりも2×4工法のウッド仕上げなのでガレージのカスタマイズを楽しめそうだと思いグリーンベルのモトベースにしたのです」と話す土屋さん。
モトベースは、6×8フィート(1.83×2.44m)サイズのキットで22万8000円から用意されており、かなりコストを抑えることができる。土屋さんのガレージは外壁が横目仕様であるため、やや高くなり26万8000円だがそれでも30万円でお釣りがもどってくる価格だ。基礎となる土間コンだけは業者にお願いし、それ以外は土屋さんがDIYで手掛けたというが、苦労した部分や難しかった点は無いのだろうか。
グリーンベルのバイク用ガレージ“モトベース”。1.83×2.22m(4.5㎡)サイズのキットで22万8000円からと手を出しやすい価格設定となっている。計3サイズが用意されている。
「建て始めた初日だけ友人の手を借りて壁を作りましたが、その後は仕事からの帰宅後や休日などを使い、おおよそ2か月間かけて現在の状態までしました。組み立て説明書が分かりやすく書いてあり、難しい部分はあまりありませんでした。ペイントや内装などまで、ほとんど作り上げた状態でハーレーを受け入れました」と土屋さん。
これまで趣味程度のDIYは行ってきたが、ガレージのような大物は初めてのことだが細部までしっかりと造り込まれており、持ち前のセンスを窺いすることができる。雑誌などでみたバースタイルのガレージに憧れていたという土屋さんのガレージ内には、カウンターが設置されているほか2×4構造を使った棚や、天井の高さを利用したストレージなど手が加えられており、ガレージライフを満喫していることが伝わってくる。
バースタイルのガレージに憧れていたというだけあって、上手い具合に雰囲気を造り上げている。余った2×4材を棚に利用したり、ステインでペイントをするなどセンス良くまとまっている。
「ガレージを造ることで2×4のことが良く分かったので、他のものもチャレンジしてみたいですね。構造のことを一度理解すればホームセンターに売っている2×4材を使って色々なものが作れると思います」。と話す土屋さんの言葉からは、キットガレージ製作を機にさらなるDIYの広がりを感じさせてくれた。
自宅パーキングスペースの一角に建てられたモトベース。ハーレーダビッドソンのコーポレートカラーを参考にしてペイントを施した。なお外壁は横目仕様を選んでいる。
オプションとなる外光を採り入れるための横スリットFIX窓(3万8200円~)を設置。さらに換気を考慮するならば、開閉可能となるすべり出し窓の設定もある。
横から見ると手前から奥に向かって傾斜が付けられた片流れ屋根となっていることが分かる。勾配を作るための壁面パネル(ラップサイディング)のカットはやや難しかったとか。
ドアに折り返しの淵パネルを設置することで、ガレージ内の気密性が上がっている。建て付けも良く綺麗に仕上がっている。シャッタータイプのドアもオプション設定されている。
約4.5㎡とバイク一台であれば十分なスペースのガレージ。仕事の帰りに家より先にガレージに入り、くつろぐ時間もあると言い、ガレージライフを満喫していることが分かる。
ヘルメット、ジャケット、ブーツにグローブなど、バイクに乗る際の装具は多く、しかもどれも嵩張るものばかりだ。それらも収められるのはガレージの大きな利点だ。
左/2×4構造を利用して棚を設置している。バイクやガレージのメンテナンス用品やアウトドアアイテムなどが収められストレージ能力も高い。こういったカスタムも楽しめるのだ。右上/屋根の最高髙が約2.75mと天井が高いため、板を張りその空間を普段あまり使用しないもののストレージとしている。ガレージの隣に2×4で物置小屋を作ることも考えているとか。右下/ガレージでアルコールを嗜む時間は至福の時。夏場はバイクを外に出して、仲間とガレージで酒を酌み交わすこともあるそうだ。隠れ家としてもガレージを楽しんでいる。
自宅の中で飾ろうと用意しておいたネオンサインはガレージに設置。デコレーション的な要素を取り入れてこそキットガレージは楽しい。内壁は漆喰で仕上げている点も注目。
カウンターは、2×4の柱に横向きに木材を取り付け、そこに乗せているだけなので、容易に着脱が可能。スペースを広げたい時や他のカスタムアイデアが浮かんだ際に便利だ。
取り壊した物置で使われていた廃品を譲ってもらったという窓は、ガレージ完成後に設置した。このような作業にはジグソーがあるとやりやすいだろう。
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