掲載日:2012年07月06日 フォトTOPICS
取材・写真・文/小林 ゆき 取材協力/マン島TTレース公式サイト
マン島TTレースの “ゆるキャラ” 。マン島固有の羊「ラクタンシープ」がベースになっていて、ヘルメットから4本角が生えてます。膝にはニースライダーも。今日は子どもたちをパドックウォークにご案内しています。でも彼(彼女?)はしゃべらない。
100年以上もの歴史が続いているマン島 TT レースは、熱心なファンによって支えられています。マン島にやってくるビジターだけでなく、地元マンクスやライダー/ドライバー/パッセンジャー、レースの運営や管理を掌るオフィシャルやマーシャルさんまで、老若男女ありとあらゆる人びとが TT を応援しています。
地元マン島住民はもちろん、マン島の海外からやってくるビジターの多くが、何度も繰り返し TT にやってくるリピーター。5年、10年通っているくらいではベテランとは言えません。中には40年、50年、いや65年通っているという強者までいるんです。65年と言えば、第2次世界大戦後に復活した TT のときからずっと、ということですよね。そんな按配ですので、TT 好きが高じてマン島に移住する人びとも少なくありません。
今日は、マン島やTTへの愛をこじらせたであろう熱心なファンたちが、様々な手段でその愛を表現している様子をまとめてみました。マン島 TT 名物の人から、もう戻れないタトゥな方々まで、モータースポーツが熟成するとこんな風に文化が表象されるのかと思うと、日本人としては驚きを隠せません。
01マン島在住のアーティスト、カール・ギャレット氏作「ラクタン・レーサー」。2007年のTTで転倒、怪我でレースを引退したバリー・ウッド氏が実際にTTを走ったマシンと革ツナギなどをベースに、現代アートとして未来永劫残されます。ダグラスのシーターミナルに展示されていました。
02マン島名物となりつつあるバーチャルポリス。日によって登場する場所が変わります。手にしている(ように見える)のはスピードガン。
03TTレースに通い続けて65年。筋金入りのTTファン、イアン・ハントリーさん。帽子には実況中継がステレオで聞けるラジオが仕込まれています。
04今年で3回目の挑戦となる松下ヨシナリ選手。本業はグラフィックデザイナーですが、今やロードレーサーとして、またイベントMCに、CMモデルにとマルチに大活躍の彼。ツナギに縫いつけられたスポンサーのワッペンの数が尋常ではありません。
05マン島TTレース名物のモースさん。もともとはサイドカーのパッセンジャーさんでTTレースを走っていたそうです。スコットランド伝統のキルトスカートを履いているので「スカートの下は下着履いてないの?」とお約束の質問をすると…。
06やおら、スカートの下には何か仕込まれている! その下に下着を着けているかどうかは謎のままです。
07ちなみに、スカートの下の文言は毎年変わります。今年は “YOU WERE WARNED” 。
08スカートの下、と言えば、見事な御々足を披露してくれている大会スポンサーのモンスターエナジー・キャンペーンギャルたち。ロングブーツに “ニーハイ” がなかなか。
09これまたマン島名物のサイドカーチーム。右から2番目のドライバーさんはダブルモヒカン。息子さんたちも見事なモヒカンですね。
10こちらのマン島TT有名人は「バッヂマン」と呼ばれているコンニさん。スイスから20年以上TTに通い続けているそうです。だいぶ着古したツナギ、普段は着てませんよーとのこと。GSX-Rのデザインの通り、GSX-Rを何台も持っているスズキマニアでもあります。
11スズキと言えばこの方も強烈でした。色違いも含めてすべてのGSX-Rをコレクションしているのだとか。
12今年スズキに移籍したガイ・マーティン選手のふくらはぎには、ピストン&コンロッドのタトゥが。
13こちらの選手の腕には、TTレースの上位完走者に贈られる “レプリカ” と呼ばれるトロフィーのタトゥ。
14レース中にコースサイドで安全管理を行うマーシャルさんの腕には、マン島の国旗に使われている3本脚の紋章のタトゥ。
15「マン島の人って3本脚紋章をタトゥにしてる人って多いよね。日本人からすると理解しがたいなぁ」と友人たちに言うと「俺たちだってトリスキール(3本脚紋章)入れてるよ~、マンクスなら当然だよ!」だと!
16目下、現役ライダーとして最多勝利をあげているジョン・マクギネス選手。今年はスーパーバイクとスーパーストックで2勝を重ね、19勝目まで来ました。これまでの最多勝利は故ジョーイ・ダンロップ選手で26勝でした。
17そのマクギネス選手の名前をタトゥで掘っちゃってる熱烈なファンの方。マクギネス選手から生サインをもらったので、恐らくこのあと街のタトゥ屋さんに直行してトレースすると思われます。
18マンクス名物 “マンクスキャット” は尻尾がないのが特徴で、尻尾がないゆえ、走るときはウサギみたいにピョコピョコと走るんです。そこいら中にいるわけではないので、マンクスキャットに会えるとなんだか幸運を分けてもらったような気分に浸れますよ。
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