掲載日:2016年10月06日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
今年の鈴鹿8耐では堂々の7位でフィニッシュ。さらに世界耐久選手権シリーズ参戦も決定するなど、ますます勢いに乗るトリックスターレーシング。同チームのZX-10Rにも装着され、性能の高さが実証されているのが、イカヅチと名付けられたまったく新しいサイレンサーだ。
3D-CADによる設計や解析作業を経て完成したイカヅチ。最大の特徴は出口の形状にあるといっても過言ではない。このサイレンサー、構造自体はごく一般的なストレートタイプで、内部にはステンレス製のパンチングパイプがある。そして、この円筒形のパイプからエンドに向かって六角形へと滑らかに変形させることで、適度な排圧をかけながら流速を上げるという、絶妙な排気の流れを作ることに成功したのだ。
この形状は流体解析から導き出されたもので、パワーグラフ上の高回転域での伸び上がりは驚異的とのこと。さらに、管楽器を彷彿させる形状が功を奏し、全域で美しいエキゾーストサウンドが味わえるという。
このイカヅチサイレンサーを採用したラインナップは、スリップオンからフルエキゾーストまで各種用意されており、今後も拡充が計画される。車検対応の政府認証品と、クローズドコース専用のレーシングが用意されているのも嬉しいポイントだ。
[ DETAILS ]
エンジン性能だけでなく、サウンドやデザイン、重量など、すべての要素に注力したイカヅチサイレンサー。外筒、出口キャップ、外筒キャップの素材はチタンで統一。なお、汎用サイレンサーも用意されている(内径φ54mm、差し込み径φ60.5mm、全長475mm)
最大のポイントが、円筒形のパンチングパイプから六角形のエンドへとつながっていることだ。この独自形状が最適な排気の流れを生み出している
CB1300SF/SBなど、車種によってはテールパイプがステンレス(写真中)、チタン(写真左)、ウェルドチタン(写真右)の3種類から選べる
[ SPECIFICATIONS ]
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